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浮世絵文献資料館
浮世絵師総覧
☆ よしさと うたがわ 歌川 芳郷
浮世絵師名一覧
〔弘化元年(1844)8月 ~ 明治34年(1901)2月14日・58歳〕
(鳥居清貞B〈きよさだ〉参照)
◯『浮世絵』第十八号 (酒井庄吉編 浮世絵社 大正五年(1916)十一月刊)
(国立国会図書館デジタルコレクション)
◇「鳥居清貞小伝」兼子伴雨子 〝 清貞は通称長八、幼名を松次郎と云つた、姓は斎藤であるが本姓は渡辺氏である、寿永堂主人、蝶蜂 の戯号がある 弘化二年神田小川町に生れ、長じて同明神前西町質商越前屋の養子となつたが、其の業 を厭ふの説なりしかば、養父も遂には志しの奪ふべからざるを知つて、清貞が望みの如く、井草国芳の 門に入らしめた、時に十三歳である、而して雅号を芳郷と呼んだ〟 ◯『浮世絵師人名辞書』(桑原羊次郎著・教文館・大正十二年(1923)刊)
(国立国会図書館・近代デジタルライブラリー)
〝清貞 国芳門、芳郷と号す、後に鳥居二世清満門人となり、清貞と改む、本姓渡邊氏、俗称斎藤長八、 蝶蜂と号す、明治三十四年二月十四日没、五十八歳〟 ◯『浮世絵師伝』p207(井上和雄著・昭和六年(1931)刊) 〝芳郷(サト) 【生】 【歿】 【画系】国芳門人 【作画期】安政 歌川を称す、後ち二代清満の門人となりて、清貞と改む。(清貞の項参照)〟 ◯『浮世絵師伝』p31(井上和雄著・昭和六年(1931)刊) 〝清貞 【生】弘化元年(1844)八月 【歿】明治三十四年(1901)二月十四日-五十八 【画系】初め国芳門人、後ち二代清満に学ぶ【作画期】文久~明治 鳥居を称す、もと渡辺氏、出でて斎藤氏を嗣ぐ、幼称松次郎、後ち長八と改む、年甫めて十三にして国 芳の門に入り芳郷と号す、国芳の歿後、清満門下に転じて、画名を清貞と改めたり、又別号を蝶蜂とい ふ、明治十三年喜昇座(明治座の前身)の新築に際し、其の奥役と成り、同座の番附絵本等を画きたり、 爾来暗に鳥居宗家の爲に尽す所ありしといふ、其他の事情もありて、三代清満の歿後、彼の男清忠をし て鳥居七代目を継がしむ、彼れ法名を顕徳院清貞果信士といひ、下谷七軒町妙顕寺に葬る〟 ◯『浮世絵師歌川列伝』付録「歌川系図」(玉林晴朗編・昭和十六年(1941)刊)
「歌川系図」
〝国芳門人 芳郷〟