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☆ よしまろ おちあい 落合 芳麿浮世絵師名一覧
〔明治18年(1885)生 ~ 大正3年(1914)9月29日・30歳〕
 ※「近代書誌・近代画像データベース」(国文学研究資料館)  ☆ 明治二十五年(1892)  ◯『本之話』(三村竹清著・昭和五年(1930)十月刊)   (出典『三村竹清集一』日本書誌学大系23-(2)・青裳堂・昭和57年刊)   「魯文の交友」(カッコ【~】は仮名垣魯文の文。地の文は竹清)   〝【芳幾先生実子 せん子三十五 あい子二十四 徳次郎二十二 旅三郞十六 てい子十四 四郎十二     六郎八】    とあり、これを樋口二葉翁に訊ねしに旅三郞は権三郞なりとぞ、明治二十五年の記事なり〟    〈大正三年(1914)刊『忠義の血汐』には表紙「落合芳麿画」口絵「六郎」とある。桑原羊次郎著『浮世絵師人名辞書』     に「芳麿 落合芳幾の男、大正三年九月廿九日没、三十余歳」を参考とすると、明治25年(1892)当時8才であるから、     明治18年生まれ、享年は30才ということになろうか〉  ☆ 明治四十三年(1910)  ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治四十三年刊)    芳麿画    『小さん落語集』口絵・表紙 落合芳麿 柳家小さん 三芳屋(7月)〈2ページ大折込口絵〉    〈画工名は44年3月刊『小せん新落語集』の巻末広告による〉    『円喬落語集』 口絵・表紙 落合芳麿 橘家円喬  三芳屋(9月)〈2ページ大口絵〉    〈画工名は44年3月刊『小せん新落語集』の巻末広告による〉      ☆ 明治四十四年(1911)  ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治四十四年刊)    落合芳麿画    『義士お伽噺』    口絵 洗厓・挿絵 熊耳耕年・表紙 落合芳麿 暁紅生 三芳屋(1月)    『小せん新落語集』  口絵・表紙 落合芳麿 柳家小せん  三芳屋 (3月)〈2ページ大折込口絵〉    『円右小さん新落語集』口絵・表紙 落合芳麿 森暁紅編   三芳屋 (4月)〈2ページ大折込口絵〉    『円歌新落語集』   口絵のみ  芳麿   三遊亭円歌  三芳屋 (4月)    『お伽歴史講談』   口絵・表紙 芳麿   桃川如燕   国華堂 (4月)    『吃又平』      口絵・表紙 落合芳麿 崝蛾生    岡村書店(5月)〈2ページ大折込口絵〉    〈画工名は同年10月刊『盲楽師』の巻末広告による〉    『イタヅラ小僧絵日記』口絵・装幀 落合芳麿 岩田郷左衛門 三楽社 (6月)    〈画工名は大正5年刊『魔尖塔』岡村書店巻末広告による 〉     『唐獅子お花』    口絵・表紙 落合芳麿 渡辺黙禅   三芳屋 (6月)〈2ページ大折込口絵〉    〈画工名は大正2年刊講談社版『大岡さばき』の巻末広告による〉    『落語十八番』    口絵・挿絵・表紙 芳麿 暁紅生   三芳屋 (7月)〈2ページ大折込口絵〉    『盲楽師』      口絵のみ  落合芳麿  丘の人   岡村書店(10月)〈2ページ大口絵〉    〈巻末広告によると、口絵は油絵三色版〉    『変化島田』     口絵 洗厓・装幀 芳麿 渡辺黙禅  三芳屋 (前編 10月)〈2ページ大折込口絵〉    『柳枝落語集』    口絵・表紙 芳麿    春風亭柳枝 松陽堂他(11月)〈2ページ大折込口絵〉  ☆ 大正元年(明治四十五年・1912)  ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(大正元年刊)    芳麿画    『変化島田』口絵 洗厓・装幀 芳麿 渡辺黙禅 三芳屋書店(続・終編 1・4月)〈2ページ大折込口絵〉    『神出鬼没ジゴマ』口絵・挿絵 芳麿 小山敏男 三芳屋書店(9月)〈2ページ大折込口絵〉    『ジゴマ』    口絵・挿絵 芳麿 小山敏雄 三芳屋書店(12月)〈2ページ大折込口絵〉  ◯「近代書誌・近代画像データベース」(大正元年刊)    芳麿画『名人落語大会』口絵のみ 落合芳麿 小さん他 池村鶴吉(9月)〈2ページ大折込口絵〉  ☆ 大正二年(1913)  ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(大正二年刊)    芳麿画    『小さん落語集』口絵・表紙 落合芳麿?  禽語楼小さん 講談落語社(4月)〈2ページ大折込口絵〉    『喜劇十二ケ月』口絵・表紙 芳麿      二三子編  三芳屋書店(4月)〈2ページ大折込口絵〉    『円朝人情噺』 口絵 芳麿・装幀 植松保  三遊亭円朝 日本書院 (6月)〈2ページ大折込口絵〉    『お伽花たば』 口絵・挿絵・表紙 落合芳麿 西川由渓  岡村盛花堂(12月)(少年少女叢書5)    『人形の家』  口絵・挿絵・表紙 落合芳麿 小野小峡  岡村盛花堂(12月)(少年少女叢書3)    『母の行へ』  口絵・挿絵・表紙 落合芳麿 小野小峡  岡村盛花堂(12月)(少年少女叢書4)  ☆ 大正三年(1914)(九月二十九日没 三十余歳)  ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(大正三年刊)    芳麿画    『円遊の落語』口絵 芳麿・装幀 素洲 三遊亭円遊 三芳屋  (2月)〈2ページ大折込口絵〉    『落語三遊集』口絵・装幀 芳麿    神谷竹之輔 三芳屋  (2月)〈2ページ大折込口絵〉    『十返舎一九』口絵・挿絵 芳麿・装幀 素洲 十千面舎主人 三芳屋(3月)    『忠義の血汐』口絵・表紙「六郎」落合芳麿 佐藤紅村 岡村盛花堂(3月)(少年少女叢書7)    『小夜千鳥』 口絵・装幀 芳麿    国木田治子 岡村書店 (3月)    『当世三人男』口絵・装幀 芳麿    稲岡奴之助 東盛堂  (4月)〈2ページ大折込口絵〉    『かたおもひ』口絵のみ  芳麿    野の人   秀美堂  (5月)〈2ページ大折込口絵〉    『十七の春』 口絵・表紙 落合芳麿  水島尺草  大川屋  (9月)〈画工名は大正4年刊『烈婦春日』巻末広告による〉    『一休大禅師』口絵のみ  芳麿    悟楽斎三叟 三芳屋  (10月)〈2ページ大折込口絵〉    『金三の落語』口絵 芳麿・装幀 素洲 扇遊亭金三 三芳屋  (12月)〈2ページ大折込口絵〉   ◯「近代書誌・近代画像データベース」(大正三年刊)    芳麿画『塙団右衛門』口絵のみ 芳麿 桃川燕林 大川屋(6月)〈口絵新調、初版は明治31年刊(挙雲画)〉  ◯「落合芳幾」荘逸楼主人著(『浮世絵』第九号 酒井庄吉編 浮世絵社 大正五年(1916)二月刊)   (国立国会図書館デジタルコレクション)(22/26コマ)   〝(芳幾の)息芳麿(よしまろ)も父の筆を継いで 東京新派劇の番付は此人の独占であつた、不幸病を    得て大正三年九月廿九日 三十余歳を以て没した 法名 本正院受得日観信士〟  ◯『浮世絵師人名辞書』(桑原羊次郎著・教文館・大正十二年(1923)刊)   (国立国会図書館・近代デジタルライブラリー)   〝芳麿 落合芳幾の男、大正三年九月廿九日没、三十余歳〟    ◯『狂歌人名辞書』p244(狩野快庵編・昭和三年(1828)刊)   〝落合芳麿、一蕙斎芳幾の男、大正三年九月廿九日歿す、年三十余〟