Top 浮世絵文献資料館浮世絵師総覧 ☆ とうりん こうかいてい 向晦亭 等琳浮世絵師名一覧 〔生没年未詳〕 ※⑮〔漆山年表〕:『日本木版挿絵本年代順目録』 ☆ 嘉永四年(1851)◯「絵本年表」 (嘉永四年刊) 句晦亭等琳画 『洗湯手引草』一冊 向晦亭等琳著并画 ⑮ ◯『洗湯手引草』(早稲田大学図書館・古典籍総合データベース) 序〝嘉永四辛亥年五月 当時風来山人 向晦亭等琳しるす〟 挿絵 五ウ署名「等琳」六ウ七オ「雪山等琳〔「壽篤」印〕」〈この向晦亭等琳と三代目堤等琳との関係がよく分からない。斎藤月岑著『増補浮世絵類考』の三代目堤等琳の項にある 欄外書き入れには「天保始の頃八十余歳にて終る」とある。しかし天保十三年(1842)刊『【江戸現在】公益諸家人名録』 二編に〝画 雪山【名等琳、字雪館、雪舟十四世筆孫】浅草大代地 堤法橋〟また嘉永二年(1849)刊『【現存雷名】江 戸文人寿命付』初編に〝雪山等琳 此花よしまた人物をゑがきてはいとおもしろき君が一流 極上々吉 寿六百年 浅 草黒船町〟という等琳の存命記事もある。『増補浮世絵類考』の書き入れと矛盾するが、この人名録の等琳は向晦亭で はないだろう。やはり三代目堤等琳に関するものと思われる。すると、以下は憶測になるが、嘉永三年頃、三代目等琳 が亡くなり、その後この向晦亭が雪山等琳を名乗ったとも考えられる。『洗湯手引草』は湯屋の由来等を記した戯文〉 ◯「日本古典籍総合目録」 (国文学研究資料館) (上掲『洗湯手引草』一点のみ)