Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
☆ とうりん こうかいてい 向晦亭 等琳浮世絵師名一覧
〔生没年未詳〕
 ※〔漆山年表〕:『日本木版挿絵本年代順目録』  ☆ 嘉永四年(1851)    ◯「絵本年表」〔漆山年表〕(嘉永四年刊)    句晦亭等琳画『洗湯手引草』一冊 向晦亭等琳著并画    ◯『洗湯手引草』(早稲田大学図書館・古典籍総合データベース)    序〝嘉永四辛亥年五月 当時風来山人 向晦亭等琳しるす〟    挿絵 五ウ署名「等琳」六ウ七オ「雪山等琳〔「壽篤」印〕」    〈この向晦亭等琳と三代目堤等琳との関係がよく分からない。斎藤月岑著『増補浮世絵類考』の三代目堤等琳の項にある     欄外書き入れには「天保始の頃八十余歳にて終る」とある。しかし天保十三年(1842)刊『【江戸現在】公益諸家人名録』     二編に〝画 雪山【名等琳、字雪館、雪舟十四世筆孫】浅草大代地 堤法橋〟また嘉永二年(1849)刊『【現存雷名】江     戸文人寿命付』初編に〝雪山等琳 此花よしまた人物をゑがきてはいとおもしろき君が一流 極上々吉 寿六百年 浅     草黒船町〟という等琳の存命記事もある。『増補浮世絵類考』の書き入れと矛盾するが、この人名録の等琳は向晦亭で     はないだろう。やはり三代目堤等琳に関するものと思われる。すると、以下は憶測になるが、嘉永三年頃、三代目等琳     が亡くなり、その後この向晦亭が雪山等琳を名乗ったとも考えられる。『洗湯手引草』は湯屋の由来等を記した戯文〉    ◯「日本古典籍総合目録」(国文学研究資料館)   (上掲『洗湯手引草』一点のみ)