Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
☆ としつね いなの 稲野 年恒浮世絵師名一覧
〔安政5年(1858)~明治40年(1907)5月27日・50歳〕
 別称 仙斎 可雅賤人 贏斎 北梅 通称 稲野孝之(旧姓武部)  ※『【明治前期】戯作本書目』(山口武美著・日本書誌学大系10)   「近代書誌・近代画像データベース」(国文学研究資料館)  ☆ 明治初年(1868~)    ◯『増補 私の見た明治文壇1』「明治初期の新聞小説」(野崎左文著・底本2007年〔平凡社・東洋文庫本〕)   ◇「(八)新聞挿画の沿革」1p88   〝明治初年の新聞さし絵の画家といへば、前記の落合芳幾、月岡芳年、小林永濯、山崎年信、新井芳宗、    歌川国松、稲野年恒、橋本周延(ハシモトチカノブ)、歌川国峰(ウタガワクニミネ)、筒井年峰(ツツヰトシミネ)、後藤芳景    (ゴトウヨシカゲ)の諸氏に止(トド)まり、後年名を揚げた右田年英(ミギタトシヒデ)、水野年方(ミズホトシカタ)、富    岡永洗(トミオカエイセン)、武内桂舟(タケウチケイシウ)、梶田半古の諸氏は挿画の沿革から云へば第二期に属すべき    人々で、久保田米僊(クボタベイセン)氏が国民新聞を画き始めたのも亦此の後期の時代である〟  ☆ 明治十年(1877)  ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治十年刊)    稲野年恒画『青砥藤綱摸稜案』口絵・挿絵 年恒 曲亭馬琴 辻岡文助(巻1 3月)    〈刊記は明治10年だが、序は明治16年。理由は不明。口絵に署名あり〉     ☆ 明治十五年(1882)     ◯「合巻年表」(『【東京大学/所蔵】草雙紙目録』   ◇合巻(明治十五年刊)※角書は省略    稲野年恒画    『板垣君近世記聞』     二編(画)稲野年恒(著)中嶋市平編輯・東洋太朗閲 辻岡文助板 御届明治十五年◯月◯日     三編(画)稲野年恒(著)中嶋市平編輯・東洋太朗閲 辻岡文助板 御届明治十◯年◯月◯日     (備考「初版は明治十五年刊行」)    『朝鮮詳事』四冊(画)年恒(著)藤西真三 関根孝助板 御届明治十五年九月◯日    ◯「近代書誌・近代画像データベース」(明治十五年)    稲野年恒画    『朝鮮変報録』挿絵 稲野年恒 渡辺文京 金松堂(1-3号 9月)    『朝鮮洋事』 挿絵 年恒   藤西真三 金英堂(上下 9月)  ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治十五年刊)    稲野年恒画    『絵入朝鮮変報録』 挿絵 年恒 渡辺文京 辻岡文助(1-14号 8月)〈6号に署名あり〉   ◇読本    『青砥藤綱摸稜案』 挿絵 年恒 曲亭馬琴 辻岡文助(巻2 3月)〈巻一は明治10年刊・口絵あり〉    『夢想兵衛胡蝶物語』口絵 芳年、芳宗・挿絵 芳年、芳宗、年参、年恒 曲亭馬琴 東京稗史出版社(後編 9月)              挿絵署名「芳年師之図 芳宗補画」「年参補画」「芳年師之図 年恒補画」   ◇音曲     『開化花揃都々逸』表紙 年恒 挿絵 年恒 尾崎民太郎編 尾崎民太郎(4月)    『開化新調端唄集』表紙 年恒?挿絵 年恒?同上(6月)   ◇合巻    『板垣君近世紀聞』口絵・挿絵・表紙 梅堂国政 中島市平 金松堂(初編 6月)             上 見開き「政久筆」中下 見開き「政はる筆」             三編 口絵・挿絵・表紙 稲野年恒 金松堂〈二編および三編の下巻未見〉  ☆ 明治十六年(1883)    ◯『【明治前期】戯作本書目』   ◇戯作小説(明治十六年刊)    稲野年恒画    『住谷兄弟仇討実記』上中下三冊 年恒画 岡田霞船編 金松堂     『福島奇聞自由夜話』前編一冊  年恒画 金松堂(合巻)    『絵入実録雪鏡談』 上中下三冊 年恒画 手塚盛寿編 辻岡文助 (合巻)    『稲葉猴雪燈新話』  前後二冊 年恒画 仮名垣魯文戯述 三友社(合巻)    『長脇差小鐵利刀』  前後二冊 年恒・芳年画 狐蝶園若菜編 宝永堂(合巻)    『合鏡心の妍醜』     一冊 年恒画 作者不詳 春陽堂(合巻)    『名橘後菊水』    初後二冊 年恒・芳年画 豊水亭夏暁稿 清光堂(合巻)   ◇翻訳・翻案(明治十六年刊)    稲野年恒画    『西遊記』七冊 年恒画 手塚盛寿編 辻岡文助     ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治十六年刊)    稲野年恒画    『住谷兄弟仇討実記』 口絵・挿絵・表紙 年恒 岡田霞船 金松堂(上中下 2月)    『八百屋お七胡蝶夢』 挿絵・表紙 稲野年恒  辻岡文助 金松堂(2月)    『絵入実録』シリーズ 辻岡文助(金松堂)(明治16年刊)     『八百屋お七胡蝶夢』挿絵・表紙 稲野年恒 辻岡文助 金松堂(2月)     『西遊記』     挿絵・表紙 年恒   手塚盛寿 金松堂(巻1-7 3月-11月)    『絵本楠公記』    挿絵 稲野年恒 手塚盛寿 金松堂(3月)    『椿説弓張月』「西八郎為朝外伝」挿絵・表紙 年恒 曲亭馬琴 辻岡文助(巻1・2 5・8月)    『長脇差小鉄廼利刀』 口絵・挿絵・表紙 尾形月耕 後編口絵 年恒 孤蝶園若菜 春陽堂(前後編 5月)    『長脇差小鉄廼利刀』 口絵・挿絵 稲野年恒・表紙 大蘇芳年 孤蝶園若菜 井上茂兵衛(前後編 6月)     『新編都草紙』シリーズ 柳亭燕枝 著述堂(巻1-38 6-11月)     「島鵆沖白浪・唐土模様倭粋子・色濃緑笠松」挿絵 年恒・表紙 月岡芳年(巻1-23 6-9月)     「水天宮碇絵馬筆・大通髷蔵前本田・伊勢音頭恋の一節」挿絵 年恒 孤蝶園若菜 著述堂(巻24-38 10-11月)    『椿説弓張月』    挿絵 年恒 曲亭馬琴  金松堂(前編 8月)〈後編は17年2月〉    『福島奇聞自由の夜譚』挿絵 年恒 蓑輪勝   金松堂 (9月)    『近世露国変乱実記』 挿絵 年恒 松田勝太郎 脇田季吉(9月)    『稲葉猴雪灯新話』  口絵・挿絵・表紙 稲野年恒 仮名垣魯文 三友社(前後編 10月)     『唐土模様倭粋子』  口絵 芳年・挿絵 年恒 春風亭柳枝 滑稽堂(前編 10月)    『島鵆沖白浪』    口絵・挿絵 年恒 柳亭燕枝 滑稽堂(前編 10月)     〈上掲『新編都草紙』の1-20回分を別製本したもの〉    『新編水滸画伝』曲亭馬琴 法木徳兵衛(1-4編 11月)     初編上 口絵 芳年 挿絵 年恒    下 挿絵 年恒 年参     2編上 口絵 芳年 挿絵 署名なし  下 挿絵 年恒      3編上 口絵 芳年 挿絵 年参 年恒 下 挿絵 一松斎芳宗     4編上 口絵 芳年 挿絵 年恒    下 挿絵 署名なし    『青砥藤綱摸稜案』  口絵・挿絵 年恒  曲亭馬琴 辻岡文助(巻1-2 16年刊)     〈巻1の序は明治16年10月だが刊記は明治10年刊とあり、巻2の刊記は16年刊。口絵は巻1〉    『絵本西遊記全伝』  口絵 尾形月耕・挿絵 年恒 月耕 辻岡文助(16年刊)     〈国立国会図書館デジタルコレクション本の奥付は「明治十六年三月御届、同年九月御届、明治十七年三月再刻」とある〉  ☆ 明治十七年(1884)    ◯『【明治前期】戯作本書目』   ◇戯作小説(明治十七年刊)    稲野年恒画    『桧垣山名誉碑文』上下二冊 年恒画 春光舎夙禽著 法木書屋    『写真の仇討』前編 芳年・年恒画 伊東橋塘編 滑稽堂(合巻)              表紙・口絵「芳年画」挿絵「年恒画」〈国文研・近代画像DB〉   ◇開化滑稽風刺(明治十七年刊)    稲野年恒画『清仏船栗毛』五編五冊 年恒画 川上鼠丈他綴 松成堂    ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治十七年刊)    稲野年恒画    『椿説弓張月』「鎮西八郎為朝外伝」挿絵・表紙 稲野年恒 曲亭馬琴 辻岡文助(巻3-4 2月)     『椿説弓張月』  挿絵 年恒 曲亭馬琴 金松堂(後編 5月)    『雲霧五人男全伝』口絵・挿絵 稲野年恒 春錦亭柳桜 東京金玉出版社(上下 6月)    『島鵆沖白浪』  口絵・挿絵 年恒、芳宗 柳亭燕枝 滑稽堂(後編 10月)     〈『新編草紙』21-38回分を別製本にしたもの〉    『通俗日本小史』 口絵 年恒・挿絵 梅堂国政 渡辺義方 金松堂(10編 8月)    『清仏船栗毛』  挿絵・表紙 無署名(年恒) 伊藤専三 三岳寛隆(1編 10月)    『清仏船栗毛』  挿絵・表紙 年恒 英樹  伊藤専三 三岳寛隆(2編 11月)    『打回鳴戸岸波濤』口絵 稲野年恒・挿絵 歌川国松・年恒 芙蓉楼山人 法木書屋(上下 11月)  ◯「近代書誌・近代画像データベース」(明治年十七年)    稲野年恒画『北国奇談檐の橘』挿絵 年恒 宇田川文海 法木書店(9月)      ☆ 明治十八年(1885)    ◯『【明治前期】戯作本書目』   ◇戯作小説(明治十八年刊)    稲野年恒画    『蜘蛛牡丹根岸茶話談』  一冊 年恒画 彩霞園柳香作 法木徳兵衛(合巻)    『女天一花園於蝶』  上下二冊 芳宗・年恒・豊宣画 伊東橋塘編 上田屋(合巻)    『名立浪龍神於珠』十四編十四冊 年恒画 伊東専三新作 金玉出版社      (未完。第十五年以下未見)    『梅雨の松風』 一冊 年恒画 為永春江閲  共隆社(合巻)    『筑紫講談』上下二冊 年恒画 柳葉亭繁彦著 三栄舎(合巻)  ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治十八年刊)    稲野年恒画    『長柄長者黄鳥墳』  口絵・挿絵・表紙 稲野年恒 栗杖亭鬼卵  共隆社(上下 2月)    『椿説弓張月』「鎮西八郎為朝外伝」口絵 月耕・挿絵 月耕 年恒 金松堂(前後編 4月)〈年恒の挿絵は前編のみ〉    『慶安太平記』    口絵 芳年・挿絵 稲野年恒 嵯峨野増太郎 日月堂他(上下 4月)    『蜘蛛牡丹根岸茶話談』口絵・挿絵 稲野年恒 彩霞園柳香 法木書屋(5月)    『清仏船栗毛』    挿絵 年恒 川上鼠文 三嶽寛隆(3-5編 5月)    『桜姫曙草紙』    口絵・挿絵 稲野年恒 山東京伝  共隆社(上下 6月)    『筑紫講談』     口絵・挿絵 年恒   柳葉亭繁彦 三栄社(上下 6月)    『名立浪竜神於珠』  挿絵 年恒、英樹   伊東専三  東京金玉出版社(1-15編 7月)    『筑紫講談』     口絵・挿絵・表紙 稲野年恒 柳葉亭繁彦 三栄社(7月)    『美濃近江国堺寝物語』口絵・挿絵 稲野年恒 十返舎一九 共隆社(8月)    『雪の曙』      口絵・挿絵 稲野年恒 柳葉亭繁彦 金玉堂(9月)     『女天一花園お蝶』  挿絵 芳宗、年恒   伊東橋塘  上田屋(50-90回 10月)    『阥阦妹背山』    口絵・挿絵 稲野年恒 振鷺亭主人 共隆社(10月)    『日の出小僧白浪奇談』口絵・挿絵 稲野年恒 岡田霞船  松成堂(11月)    『化競丑満鐘』    口絵・挿絵 稲野年恒 曲亭馬琴  共隆社(11月)  ◯「近代書誌・近代画像データベース」(明治十八年刊)    稲野年恒画    『檜垣山名誉碑文』口絵・挿絵 年恒 春光舎風禽 法木書屋(上下 3月)    『梅雨の松風』  挿絵 国松、年恒 為永春江  共隆社(1月)    『筑紫講談』   口絵・挿絵 年恒 柳葉亭繁彦 三栄社(6月)    ◯『東京流行細見記』登亭逸心撰・清水市太郎編・明治十八年七月刊   (国立国会図書館デジタルコレクション)
    「東京流行細見記」「浮世屋画工郎」(当時の諸職芸能人や専門店を吉原細見に擬えて序列化した戯作)     〝(暖簾の文字)「錦」浮世屋絵四郎   (上段 合印「入山型に△」)〝日の出 新流行 大上々吉 大々叶〟〈細見全体での序列は十位〉    〈上段は名称のみ〉     芳年 永濯 芳幾 国周 清満 広重 月耕 芳宗   (中段 合印「入山型」)〝日々流行 上々吉 大繁昌〟〈細見全体での序列は十三位〉     いねの  年 恒 〈稲野〉     うた川  国 政 〈歌川〉     やうしう 周 延 〈楊洲〉          年 方 〈(水野)〉     かつ川  春 亭 〈勝川〉     あだち  吟 香(ママ)〈安達〉     こばやし 清 親 〈小林〉     うた川  豊 宣 〈歌川〉     うた川  国 峯 〈歌川〉     やうしう 周 重 〈守川〉     うた川  国 梅 〈歌川〉    〈以下下段は名称のみ。禿・芸者・遣り手は省略〉   (下段 合印「入山型」)〝日々流行 上々吉 大繁昌〟〈細見全体での序列は十三位〉     広近 年景 芳藤 年参    〈全体は本HP「浮世絵用語」【う】の「浮世絵師番付」参照のこと〉    ☆ 明治十九年(1886)    ◯『【明治前期】戯作本書目』   ◇戯作小説(明治十九年刊)    稲野年恒画『蓮華往生鮮血台』一冊 年恒・国泰画 柳葉亭繁彦著 五樹堂    〈国泰の初号は修斎国梅、後の田口年信二代〉    ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治十九年刊)    稲野年恒画    『蓮華往生鮮血台』 口絵 可雅賤人(年恒) 伊東潮花 五樹堂(1-10号 1月)     挿絵(1月)2-4号 年恒(3月)5号 国梅改国泰 6号 可雅賤人(年恒)(4月)7号 年之 可雅賤人       (5月)8号 無署名 9-10号 修斎国泰〈1号未見。1号の口絵は1-10号を合本化した6月刊本に拠る〉    『内地雑居未来の夢』口絵・挿絵 可雅賤人(年恒) 春のや主人 晩青堂(1-10号 4-9月)    『清水治郎長伝』  口絵 修斎国泰・挿絵 可雅賤人(年恒) 年方 国梅改国泰 中島儀市 黛弥重良(4月)      (角書「明治水滸伝」)    『毛剃九右衛門筑紫講談』口絵・挿絵 稲野年恒    柳葉亭繁彦  水谷活版所(5月)    『戸隠山鬼女紅葉退治之伝』挿絵 可雅賎人年恒 斎藤一柏・関依川  辻岡文助(6月)                 34/25コマ「助筆 恒秀画」    『近世桜田紀聞』    口絵・挿絵 年恒 年参   松村春輔   武田伝右衛門(6月)    『色濃緑笠松』後    挿絵 年恒 山田年貞    田辺南竜   滑稽堂(6月)    『陰陽妹背山』     口絵・挿絵 年恒      振鷺亭主人  共隆社(7月)    『当世書生気質』    口絵・挿絵 年恒(可雅賤人) 春のやおぼろ 晩青社(8月)    『内地雑居未来之夢』  口絵・挿絵 年恒      春のや主人  晩青堂(9月)    『神功皇后三韓退治図会』口絵・挿絵・表紙 年恒   山月庵主人  共隆社(10月)    『上総侠客奸僧退治』  口絵・挿絵 可雅魅人年恒  柳葉亭繁彦  金泉堂(11月)                口絵一葉「年之補画」挿絵二葉「国桜改国泰」「修斎国泰」〈国桜は国梅の誤植か〉      (奥付「十八年八月八日版権免許 十九年六月十六日別製御届」)〈初版は18年刊か〉    『絵本慶安太平記』   口絵 芳年・挿絵 稲野年恒 編者不詳   奎暉閣(11月)    『相馬大作忠勇録』   口絵・挿絵 年恒      大橋真里編集・出版(12月)    『梅雨の松風』     口絵・挿絵 年恒      槙廼舎大人  共隆社(12月)    『慶安太平記』     口絵・挿絵・表紙 芳年 稲野年恒 編者不詳 奎暉閣他(巻1-2 12月)  ◯「近代書誌・近代画像データベース」十九(明治十九年刊)    稲野年恒画『濡燕子宿傘』口絵・挿絵 稲野年恒 山東京伝 共隆社(3月)  ☆ 明治十九年(1886)    ◯『日本全国/新聞雑誌細見』松村新太郎編 友文舎 浮木堂 明治十九年六月刊   (国立国会図書館デジタルコレクション)   ◇『今日新聞』一枚1銭 一ヶ月20銭 毎夕社 東京府京橋区山城町      記者 伊東専三 永井碌 砂川政民 小野良風 児玉一 (毎夕発行)      画工 稲野年恒  ☆ 明治二〇年(1887)    ◯「絵本年表」(〔漆山年表〕『日本木版挿絵本年代順目録』)   ◇絵本(明治二〇年刊)    稲野年恒画『阿弥陀経図説』二冊 応需芳景・年恒画 安藤光闡著    ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治二十年刊)    稲野年恒画    『児雷也豪傑物語』  口絵・挿絵 年恒 編者不詳   鶴声社 (1月)    『滑稽笑談清仏船栗毛』挿絵 年恒 英樹 伊東専三   松成堂 (2月)    『桧垣山名誉碑文』  口絵・挿絵 年恒 春光舎風禽  中島清七(2月)    『妹背山物語』    口絵・挿絵 年恒 振鷺亭主人  共隆社 (5月)〈明治18年刊『阥阦妹背山』の改題本〉    『当世書生気質』   口絵 年恒    春のやおぼろ 晩青堂 (6月)    『廿三年夢幻之鐘』  口絵・挿絵 年恒 内村秋風道人 駸々堂 (8月)    『文七元結情話之写真』口絵・挿絵 年恒 桂庄治郎   駸々堂 (12月)    『可憐嬢』      口絵・挿絵 月耕 可雅賤人年恒「門人恒秀画」坪内雄藏 吟松堂(12月)  ☆ 明治二十一年(1888)    ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治二十一年刊)    年恒画    『無味気』      挿絵    年恒     嵯峨のやおむろ 駸々堂 (4月)    『涌井義民譚』    口絵・挿絵 年恒(可雅賤人) 覚張栄三郎  上田屋  (5月)    『桧山相馬大作忠勇伝』口絵・挿絵 年恒      夢香仙史   中村芳松(6月)    『桜姫曙草紙』上下  口絵・挿絵・表紙 稲野年恒 山東京伝   隆港堂 (7月)     『枯骨の扼腕』    口絵・挿絵 年恒      志賀祐五郎  駸々堂 (7月)    『松のうち』     挿絵    年恒      春のやおぼろ 駸々堂 (8月)〈初出は同年の『読売新聞』〉    『貞婦之鑑神日本』乾 口絵・挿絵 歌川国松/坤 挿絵 国松 年恒/山崎杲平編・出版(10月)    『浮沈』       口絵・挿絵 年恒(加賀仙人) 三品華彦   鶴声社(11月)    『砂中の珊瑚』    口絵・挿絵 年恒      柳条亭華彦  鶴声社(12月)  ◯「近代書誌・近代画像データベース」(明治二十一年刊)    年恒画『みなし児』挿絵 年恒 南翠外史 春陽堂(9月)  ◯『増補 私の見た明治文壇1』「遊京日記」(仮名垣魯文記・明治廿一年?)1p221   (野崎左文著・原本1927年刊・底本2007年〔平凡社・東洋文庫本〕)   〝六月七日    (上略)午後、御所前柳の馬場に稲野(イナノ)年恒(トシツネ)氏を訪ふ。国松門生佐野延四郎同道〟    〈「遊京日記」は魯文の京阪滞在記。六日、魯文は当時京都滞在中であった歌川国松(木屋町三条上ル三十七番地)を訪ね、     この日、国松とその門下生とともに柳の馬場住の年恒を訪問したのである〉  ☆ 明治二十二年(1889)    ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治二十二年刊)    年恒画    『恋の淵』    口絵 年恒・表紙 清親      紅葉逸人  吟松堂(3月)    『浜の松風』   挿絵 稲野年恒 芳年 一応斎国松 著者未詳  日吉堂(4月)    『忠勇談』    口絵・挿絵 年恒         三品華彦  鶴声社(4月)    『初紅葉』    挿絵 年恒            巌谷小波  春陽堂(4月)    『長柄長者黄鳥墳』口絵・挿絵・表紙 稲野年恒    栗杖亭鬼卵 隆港社(上下 2月)    『痴蝶の刃』   口絵・挿絵 年恒         花月女史  東洋社(5月)(小説文庫 第1集)    『鬼車』     口絵・表紙 年恒(挿絵なし)   隔恋坊   春陽堂(5月)    『濡れ衣二種』  口絵・挿絵 年恒         横木寅茂  東洋社(6月)(小説文庫 第2集)    『曼府の叛乱』  口絵・挿絵 年恒・表紙 未詳   蓼州訳   春陽堂(6月)    『大川物語』   口絵・挿絵 年恒・表紙 芳景   霧の屋主人 春陽堂(6月)〈『小説萃錦』1-11号の合本〉    『転宅叢談』   挿絵 年恒            香雪山人  春陽堂(6月)    『椿の花把』   挿絵 年恒            加藤紫芳訳 春陽堂(6月)    『二夫婦』    挿絵 年恒「稲野孝之」印      三昧道人  春陽堂(6月)〈『小説萃錦』5-10号の合本〉     『金香露』    挿絵 年恒            香心園主人 春陽堂(6月)    『唐松操』    挿絵 年恒            南翠外史  文昌堂(6月)    『実録泉嶋吉』  口絵・挿絵 年恒・表紙 習古?  古川新水  自由閣(11月)    『旭章旗』    挿絵 年恒・表紙 桃水      南翆外史  春陽堂(上巻 12月)〈下巻は翌23年1月刊〉    『浮雲巷』    挿絵 年恒 常春     夢の家・蝶夢合作  南亀他(12月)   ◯「近代書誌・近代画像データベース」(明治二十二年刊)    年恒画    『昆太利物語』挿絵 年方 年恒 福地桜痴 蔵玉堂(中篇 4月)③〈上は明治21年、下は同23年刊〉     『痴蝶の刃』 挿絵 年恒    花月女史 東洋社(5月)③    『みなし児』 挿絵 年恒    須藤南翆 春陽堂(9月)  ☆ 明治二十三年(1890)  ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治二十三年刊)    稲野年恒画    『近世侠客水滸伝』口絵 画工未詳 ・表紙 習古 著者不詳 日吉堂(4月)             挿絵 [一星]印  稲野年恒(可雅賤人) 年方 国梅改国泰(修斎) 芳宗 芳年                一応斎国松 芳幾 月耕 〈篆字印の「一星」は未詳。月耕以外は歌川派〉   〈②の書誌は明治23年4月刊とする。しかし二つある序文の年紀は明治19年の3月と4月である。また国梅の国泰改名は明治19年と    されるから、作品の成立は明治19年か〉  ◯「近代書誌・近代画像データベース」(明治二十三年刊)    年恒画    『満春露』口絵・挿絵 年恒 須藤南翆    春陽堂(上下 2・3月)    『旭章旗』挿絵 年恒・表紙 桃水 南翆外史 春陽堂(下巻 1月)(『こぼれ松葉』シリーズ)〈上巻は前年12月刊〉  ☆ 明治二十四年(1891)  ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治二十四年刊)    年恒画    『鈴木主水実説美談』  口絵・挿絵 国松 年恒・表紙 未詳 鶴亭秀賀 競争屋(1月)    『忠孝常盤松影』    口絵・挿絵 年恒   菅谷与吉  日吉堂 (3月)    『誉之大久保』     挿絵 年恒 仙斎年信 玉田玉芳斎 版元未詳(8月序)(署名「在京都年恒筆」)    『八百屋お七恋廼緋鹿子』挿絵 年信 年恒   翁家さん馬 駸々堂(11月)    『芳原奇談雨夜鐘』   挿絵 年信 年恒   翁家さん馬 駸々堂(12月)  ◯『現在今世名家書画一覧』番付 大阪(樋口正三朗編集・出版 明治二十四年十二月刊)   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)    ※( )は「各派席位混淆」グループ内で字の大きな別格絵師    〝各派席位混淆    東京 久保田米仙  大阪 若林長英(ママ)(東京 大蘇芳年)(大阪 田口年恒)   (大坂 鈴木雷斎)  堺  中井芳滝   大坂 武部芳峰  大坂 藤原信一    東京 哥川豊宣   東京 蜂須賀国明  東京 鍋田玉英  ミヤギ 恩田文舟    大阪 三谷貞広   (大坂 林基春)  (東京 橋本周延)    宮城(ママ)松本芳延  同左 正木国晴   同左 安藤広近〟   〈田口は稲野の誤記とも思ったが、翌25年の番付も田口とあるので実際にそう称していたのであろう。しかし    どのような事情があるのだろうか分からない〉  ☆ 明治二十五年(1892)  ◯『古今名家新撰書画一覧』番付 大阪(鳥井正之助編 中島徳兵衛出版 明治二十五年二月刊)   (東京文化財研究所・明治大正期書画家番付データベース)    ※( )は同一グループ内で字の大きな別格絵師    〝各派席位混淆    (東京 橋本周延)西京 歌川国峰  西京 三谷貞広 西京 赤井恒茂 宮城 恩田文舟     大坂 田口年恒 堺  中井芳滝  大坂 鈴木雷斎 大坂 林基春  大坂 藤原信一      東京 歌川豊宣 東京 蜂須賀国明 東京 鍋田玉英 東京 梶田英洲(東京 大蘇芳年)〟    〈昨年の番付同様、稲野ではなく田口となっている。編者が昨年と違うので誤記とも思えない〉  ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治二十五年刊)    年恒画    『かひよせ』「霞外花」  挿絵 年恒 宇田川文海 岡島真七(2月)(小説叢書 一籠)    『三種の色』「紅かまぼこ」挿絵 年恒 槙野半酔  明文館 (2月)    『四君子』 「豆人形」  挿絵 年恒 加藤紫芳  明文館 (2月)          「霜後の菊」 挿絵 上 年恒 下(落款不読)「ことふき」印 柳塢散人    『桃谷小説』「阿胡魔」  挿絵 年恒 霞亭主人  図書出版(3月)②    『お鈴』     挿絵 年恒               宇田川文海 明文館 (2月)〈2ページ大折込挿絵〉    『滑稽嗅鼻長兵衛』挿絵 年恒 年峰          曽呂利新左衛門 駸々堂 (3月)    『明治摸様三組盃』挿絵 年恒 貞広            石川一口等 駸々堂 (3月)    『積雪操松枝』  挿絵 春香 年恒 年信         石川一口  駸々堂 (3月)     『敵討毛谷村実記』口絵・挿絵 年恒 年弘・表紙 風湖   編者不詳  競争屋 (4月)    『速記の花』   口絵 年恒 挿絵・表紙 仙斎年信    丸山平次郎 関西速記(4月)    『玉手水』「若夫婦」  挿絵 年恒            霞亭主人  飯井万助(4月)    『有田の色笠』  挿絵 年信 年恒            石川一口  駸々堂 (5月)     『豪傑美談』   口絵・挿絵 年恒          嵯峨のやおむろ 東雲堂 (6月)    『真田織古郷の錦』挿絵 年恒 年峰            松月堂呑玉 駸々堂 (8月)    『大島屋騒動』  挿絵 年恒               翁家さん馬 駸々堂 (9月)    『朧月夜』    口絵・挿絵 藻斎永洗 華邨 穂菴 年恒 南翆外史  春陽堂 (9月)    『細君十種』   口絵・挿絵「在浪花 年恒」 国松 年峰 霞亭主人  図書出版(10月)    『戸田慶二郎』  挿絵 春香 年恒 年信         松月堂呑玉 駸々堂 (11月)    『艶紅葉』    挿絵 年恒 春香・表紙 未詳      松月堂呑玉 駸々堂 (12月)  ◯「近代書誌・近代画像データベース」(明治二十五年刊)    年恒画『かひよせ』「烈女勝子伝」挿絵 年恒 宇田川文海 岡島真七(4-5月)(小説叢書3-5籠)  ☆ 明治二十六年(1893)    ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治二十六年刊)    年恒画    『臥竜梅』所収 図書出版(1月)     「うなり凧」挿絵 年恒 木崎好尚/「月桂冠」挿絵 瓦全 猪名野年恒    『野狐三次』 口絵・表紙 年恒 玉田玉芳斎 駸々堂(前後編 2月)    『欲物語』  挿絵 年恒 年信 桜南居士  駸々堂(2月)    『月宮殿』  挿絵 年恒 曽呂利新左衛門  駸々堂(2月)    『天明義民伝』口絵・表紙 年恒 井上笠園  駸々堂(11月)  ◯『大阪名勝独案内』(梅河三浜編 温知堂 明治二十六年一月刊)   (国立国会図書館デジタルコレクション)   〝浮世画工    稲野年恒 一龍斎国峯 田口年信  三谷貞広  筒井年峯    鈴木雷斎 一勇斎芦国 長谷川貞信 長谷川小信 林基春〟〈大阪在住〉  ◯『内外古今逸話文庫』1編(岸上操編 博文館 明治二十六年九月刊)   (国立国会図書館デジタルコレクション)     ※ 原文は漢字に振り仮名付き。(かな)が原文の振り仮名   (第三編「文芸」の項)   〝年恒の達磨米国人を驚かす(191/426コマ)    閣龍(コロンブス)大博覧会へ渡航したる大坂の画工稲野(いねの)年恒(としつね)、一夜ヘラルド新聞社    の画工テーラ氏の案内に依り、ナイトチヤペル倶楽部に遊ぶ、宴酣(たけなは)にして部員頻りに席画を    子に求む、子(し)起(たつ)て持合したるハンカチーフに墨汁を浸し、方六尺ばかりの紙上に達磨を画き、    一分時間にして成る、観る者皆手を拍(う)ち足を踏み、喝采して止まず、此画直ちに額面となり、同倶    楽部の壁上に懸る、後ち揮毫を請ふもの絶えずと云ふ(村瀬◎山)〟    〈「閣龍(コロンブス)大博覧会」とは、明治26年(1893)シカゴで開催された万国博覧会のこと(期間は5月1日から10月3日ま     で)年恒は大阪で新聞挿絵を担当していたから、特派員のようなかたちで派遣されたのかもし知れない。◎は滲んで不明瞭〉  ◯『浮世絵師便覧』p209(飯島半十郎(虚心)著・明治二十六年(1893)刊)   〝年恒(ツネ)芳年門人、◯明治〟  ☆ 明治二十七年(1894)  ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治二十七年刊)    年恒画    『一閃影』    口絵のみ  年恒    中村花痩  駸々堂(1月)〈2ページ大折込口絵〉    『木食上人』   口絵 年恒 蘆月 年信 石川一口  駸々堂(上 3月)    『筑摩嵐誉之陣立』口絵・表紙 年恒    石川一口  正美堂(5月)    『相合傘』    口絵のみ  年信 年恒 贅六庵主人 駸々堂(5月)    『大道寺源左衛門』口絵・表紙 年恒    神田伯竜  駸々堂(6月)〈2ページ大折込口絵〉   ◯『明治二十七年重宝便覧』大阪(梅津竹次郎編集・出版 明治二十六年十二月刊)   (国立国会図書館デジタルコレクション)(31/51コマ)   〝大阪高名家及ヒ諸芸人一覧    浮世絵工 稲野年恒 一龍斎国峯 田口年信  長谷川貞信 三谷貞広          鈴木蕾斎 一勇斎芦国 長谷川小信 筒井年峯  林基春〟  ◯『新撰年中重宝記』大阪(千葉胤矩編集・出版 明治二十七年一月)   (国立国会図書館デジタルコレクション)   〝現今各派画家(21/98コマ)    大阪 鈴木雷斎  稲野年恒  武部北涯  歌川国峰  石川石陰       赤井恒茂  宮崎鎗八  三谷貞広  井上芳洲  岡本景暉       木下日峰  田口年信  長谷川貞信 歌川芦国  筒井年峰       長谷川小信 歌川国松  山口愚仙  藤原信一  前野一広       槙岡恒房  扶桑園仙◎ 扶桑園春香 林基春〟  ☆ 明治二十八年(1895)  ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治二十七年刊)    年恒画    『忠臣文庫』   口絵・表紙 年恒    桃川如燕  駸々堂(5月)〈2ページ大折込口絵〉    『観音経現世利益』口絵・挿絵 年恒    五明楼玉輔 駸々堂(6月)    『芦田鶴』    口絵 年恒       仰天子   駸々堂(6月)    『両国橋上襤褸錦』口絵 年恒・挿絵 年弘 石川一口  駸々堂(7月)    『台湾陣』    口絵・表紙 稲野年恒  藤の家紫芳 春陽堂(7月)〈2ページ大折込口絵〉    『水戸黄門西国巡遊記』口絵・表紙 年恒  笑福亭松鶴 駸々堂(11月)〈2ページ大折込口絵〉    『殺人罪』    口絵・表紙 稲野年恒  井上笠園  駸々堂(11月)〈2ページ大折込口絵〉    〈画工名は明治30年刊『くされ縁』の巻末広告より〉    『花盗人』    口絵・表紙 年恒    思案外史  駸々堂(12月)〈2ページ大折込口絵〉  ☆ 明治二十九年(1896)  ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治二十九年刊)    年恒画    『大江の月』口絵のみ  年恒 笠園主人 尚文堂  (3月)〈2ページ大折込口絵〉    『あづま菊』口絵・表紙 年恒 蓬州   早川熊治郎(7月)(小説叢書4編)〈2ページ大折込口絵〉    『かゝり船』口絵・表紙 年恒 笠園主人 早川熊治郎(8月)〈2ページ大折込口絵〉    『文禄男』 口絵・表紙 年恒 黒田天外 早川熊治郎(12月)〈2ページ大折込口絵〉  ☆ 明治三十年(1897)  ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治三十年刊)    稲野年恒画    『滝夜叉お仙』口絵・表紙 稲野年恒 島田柳川 駸々堂(1月)〈2ページ大折込口絵〉(探偵文庫1)    〈画工名は巻末広告より〉    『大探険』  口絵・表紙 稲野年恒 亜蘭   駸々堂(2月)〈2ページ大折込口絵〉      〈画工名は明治30年8月刊『松山狸問答』巻末広告より〉    『猫塚の由来』口絵・表紙 年恒   西尾魯山 駸々堂(5月)〈2ページ大折込口絵〉    『吉原百人斬』口絵・表紙 年恒   神田伯竜 駸々堂(後編 8月)〈2ページ大折込口絵〉  ◯『くされ縁』巻末広告(駸々堂 大阪 明治三十年十月刊)   (近代書誌・近代画像データベース)〈作品未見。口絵・挿絵・表紙の区別不明。作者名と書名のみあげる〉   稲野年恒画    紅葉山人『京人形』 神田伯龍『大道源左衛門』 菊池幽芳『大探検』 島田柳川『監獄破』  ☆ 明治三十一年(1898)  ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治三十一年刊)    年恒画『西遊記』口絵 年恒・表紙 未詳 桃川燕林 文事堂(巻3 4月)〈巻1・2・4未確認〉  ◯「近代書誌・近代画像データベース」(明治三十一年刊)    年恒画『四ツ車大八』口絵 松斎年恒・表紙 未詳 松月堂呑龍 駸々堂(1月)〈刊年月は再版(32年刊)の奥付による〉  ☆ 明治三十二年(1899)  ◯「近代書誌・近代画像データベース」(明治三十二年刊)    年恒画『森の下露』「夏痩」挿絵 年恒 紅葉 藤重庫二郎(10月)  ☆ 明治三十四年(1901)  ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治三十四年刊)    年恒画『紙子蒲団』口絵・表紙 年恒 渡辺霞亭 矢島誠進堂(1月)〈2ページ大折込口絵〉  ☆ 明治三十五年(1902)  ◯『古今名家新撰書画一覧』番付 大阪(鳥井正之助編集・出版 明治三十五年正月刊)   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝各派序位混淆    (西京 田村宗立 守住勇魚〔大サカ〕鈴木雷斎 山内愚仙 石川小陰)〈このグループの別格絵師〉    〔大サカ〕林基春  長谷川貞信 武部芳豊 稲葉芦国 長谷川小信 田口年信 稲野年恒        哥川国峰 藤原信一  坂田耕雲 尾竹国一    〔西京〕野村芳光 野村芳常  三村芳貞〟  ◯『大日本絵画著名大見立』番付 京都(仙田半助編集・出版 明治三十五年十二月刊)   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝浮世画 稲野年恒 大阪京橋三丁目〟  ☆ 明治三十八年(1905)  ◯「近代書誌・近代画像データベース」(明治三十八年刊)    年恒画『伽羅若衆』口絵・表紙 年恒 村上信 駸々堂(10月)〈2ページ大色摺折込口絵 再版本、初版未見〉  ◯「大日本絵画著名大見立」仙田半助編 明治38年(1905)刊   〝浮世画席不問 稲野年恒 大阪東区八軒家〟    浮世絵師番付〈本HP「浮世絵事典」の「浮世絵師番付」所収〉  ☆ 明治三十九年(1906)  ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治三十九年刊)    年恒画『今古歌話』挿絵 年恒 R 他 平時彦・源惟秋 積文社(10月)  ☆ 刊年未詳    ◯「日本古典籍総合目録」(国文学研究資料館)   ◇絵本・絵画(刊年未詳)    稲野年恒画『上杉英名鑑』稲野年恒画〔目録DB〕    ☆ 没後資料  ◯『浪華名家墓所記』(宮武外骨編 雅俗文庫 明治四十四年(1911)三月刊)   〝稲野年恒(画工)明治四十年五月二十七日没 年五十 谷町 太平寺    金沢の人、本姓武部、通称孝之、後稲野家に養はる、大蘇芳年の門に入つて画法を学び、浮世絵師となる〟    ◯『増補 私の見た明治文壇1』「明治初期の新聞小説」(野崎左文著・底本2007年〔平凡社・東洋文庫本〕)   ◇「(八)新聞挿画の沿革」1p85   〝年信(*仙斎)に次でいろは新聞の絵をかいたのは同じ芳年門下の稲野年恒(名は孝之(カウシ)加賀の人)    で、此人は後に大阪朝日から大阪毎日新聞に転じ、其頃鈴木松年翁に就て本画を学び、又絵画の研究と    して洋行した事もあつて関西の画壇を賑はせた一人であつたが、明治四十五年五月五十歳で病没した〟    〈没年が明治四十五年となっているが、下記『浮世絵師伝』の明治四十年に従った〉       ◯『浮世絵師人名辞書』(桑原羊次郎著・教文館・大正十二年(1923)刊)    (国立国会図書館「近代デジタルライブラリー」所収)   〝年恒 芳年門人、金沢人、本姓武部氏、後ち稲野氏の養子となる、通称孝之、始め北梅又は可雅賤人と    号す、大阪住〟    ◯『狂歌人名辞書』p148(狩野快庵編・昭和三年(1828)刊)   〝稲野年恒、名は孝之、可雅賎人と号す、加賀金沢の人、芳年門下の浮世絵師にして、大坂毎日新聞の挿    画を擔当せり、明治四十五年五月歿す、年五十〟     ◯『浮世絵師伝』p127(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)   〝年恒    【生】安政五年(1858)  【歿】明治四十年(1907)五月廿七日-五十    【画系】芳年門人     【作画期】明治    稲野氏、本姓武部、名は孝之、贏斎・北梅・可雅賤人の号あり、加賀の人、後大阪に住む、新聞挿絵を    以て名を得たりき。墓所大阪谷町口縄坂、太平寺、法名孝之院不昧年恒居士。彼の門人数多ありしが中    に、北野恒富・幡恒春等最も著はる〟  ◯『江戸絵から書物まで』(朝野蝸牛編 昭和九年(1934)刊)   (「(と)明治年間執筆画家名略」)   〝大蘇 芳年(武者、美人)歌川国芳門人 明治年間執筆           月岡米次郎 明治二十五年六月九日 五十四歳没 根津住           門人年方・年英・年恒・年参・年信・年忠・年峯・年親・年章・年基・年昌    ◯『明治世相百話』(山本笑月著・第一書房・昭和十一年(1936)刊   ◇「絵双紙屋の繁昌記 今あってもうれしかろうもの」p128   〝〈明治初期〉両国の大平、人形町の具足屋、室町の秋山、横山町の辻文などその頃のおもなる版元、も    っばら役者絵に人気を集め、団菊左以下新狂言の似顔三枚続きの板下ろしが現われると店頭は人の山。    一鴬斎国周を筆頭に、香蝶楼豊斎、揚洲周延、歌川国重あたり。武者絵や歴史物は例の大蘇芳年、一流    の達筆は新板ごとにあっといわせ、つづいて一門の年英、年恒。風俗は月耕、年方、永洗、永興といっ    た顔触れ。新年用の福笑い、双六、十六むさしまで店一杯にかけ並ぺた風景は、なんといっても東京自    慢の一名物〟    ◯『浮世絵師歌川列伝』付録「歌川系図」(玉林晴朗編・昭和十六年(1941)刊)
   「歌川系図」〝月岡芳年門人 年恒〟    ◯『浮世絵と版画』「浮世絵師列伝」p302(大野静方著・大東出版社・昭和十七年(1942)刊)   〝蘆舟 年恒門人(後桂舟門、槇岡氏、名は政直、大阪の人、明治)〟    ◯「幕末明治の浮世絵師伝」『幕末明治の浮世絵師集成』p90(樋口弘著・昭和37年改訂増補版)   〝年恒(としつね)    稲野氏、本姓武部、名は孝之、胤斎、北梅、可雅賤人の号がある。加賀の人。芳年の門人、のちに大阪    に住む。新聞挿絵を以て現われている。その弟子に北野恒富、幡恒春があり、年方の東京におけるに対    し、大阪に歌川派浮世絵の画業を残している功労者である。安政五年生れ、明治四十年、五十才で歿し    ている〟    ◯「日本古典籍総合目録」(国文学研究資料館)    作品数:1点     画号他:稲野年恒    分 類:絵本1    成立年:記載なし    〈一点は『上杉英名鑑』〉    <インターネット上の「物故 書画家人名辞典」には〝浮世絵師 大蘇芳年の門下。安政5年(1858) ~ 明治40年     (1907)享年50才。旧姓は武部、名は孝之。出身地・加賀国〟とあり>
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