Top 浮世絵文献資料館浮世絵師総覧 ☆ どはん かいげつどう 懐月堂 度繁浮世絵師名一覧 〔生没年未詳〕 ◯『古画備考』三十一「浮世絵師伝」中p1368(朝岡興禎編・嘉永三年四月十七日起筆) 〝度繁 [署名]「日本戯画」[印章]「二顆とも刻字なし」(方印)末流度繁図 元禄より少し古し、婦人の立物、描法ふとく、面貌肥俗なり〟 ◯『浮世絵師便覧』p213(飯島半十郎(虚心)著・明治二十六年(1893)刊) 〝懐月堂末流度繁図など、落款せる美人画あり〟 ◯『浮世絵画集』第一~三輯(田中増蔵編 聚精堂 明治44年(1911)~大正2年(1913)刊) 「徳川時代婦人風俗及服飾器具展覧会」目録〔4月3日~4月30日 東京帝室博物館〕(国立国会図書館デジタルコレクション) ◇『浮世絵画集』第一輯(明治四十四年(1911)七月刊) (絵師)懐月堂度繁(画題)「婦女図」(制作年代)正徳享保頃(所蔵者)九鬼周造〟 ◯『罹災美術品目録』(大正十二年九月一日の関東大地震に滅亡したる美術品の記録)(国華倶楽部遍 吉川忠志 昭和八年八月刊) ◇小林亮一所蔵 懐月堂度繁「美人図」〈小林文七嗣子〉 ☆ 昭和六年(1931) ◯『浮世絵師伝』井上和雄編 渡辺版画店 昭和六年刊(国立国会図書館デジタルコレクション) 〝(懐月堂の項)世に流布せる版画及び肉筆物中に、安知・度繁・度種・度秀等の落款を有し、いづ れも「日本戯画懐月末葉」の八字を冠したるものあり、画風の特徴、落款の書体等に類似の点多く、 遊女のみ画きし故、或は一人の懐月堂安度が、自家広告の為に斯く別号を用ゐしものならむとの説 あれども、恐らくは然らず、乃ち一般に伝ふるが如く安度の門人なるべしと思はる〟