◯『浮世絵の諸派』上下(原栄 弘学館書店 大正五年(1916)刊
(国立国会図書館デジタルコレクション)(下69/110コマ)
◇細田(鳥文斎)派
〝英深・栄昌・栄水・栄晁・栄月・栄尚・栄里・栄亀・栄文・栄笑・栄波・栄雅・栄京・栄節・栄樹・栄
甫・栄暉・栄綾・栄山・栄島・栄興・遊女篠女の二十二人の名が挙げて居るが、『浮世絵派画集』第五
冊には、この中栄昌・栄水・栄里・栄尚・栄玉・五人の小図を載せ、『浮世絵画集』第一輯には栄深・
栄玉・栄文、『同』第二輯には栄里、『同』三輯には栄里・栄京・栄江・栄尚・栄晁の画を載せてある。
これらの門人は号も皆栄の字を付け、画風も師の栄之風を受けことが著しく解るが、栄昌・栄水・栄尚
・栄文・栄晁の美人などは歌麿風のものがある〟
〈同書は細田派とするが、現在の呼称にしたがい鳥文斎派とした〉
葛飾-鳥文斎(細田)派系図(『浮世絵の諸派』上 所収)