Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
☆ すうかく さくらい 桜井 嵩鶴浮世絵師名一覧
〔生没年未詳〕
   ☆ 天保初年(1830~)    ◯『江戸現存名家一覧』〔人名録〕②308(天保初年刊)   〈当時現存の「画家」として名があがる〉    ☆ 天保三年(1832)    ◯『書画薈粋』初編〔人名録〕④473(畑銀雞編・天保三年九月刊)   〝画家【名素絢、字礼卿、号嵩鶴、一号清筠舎】根津権現裏門前 桜井嵩鶴 江戸ノ人、画ヲ好ンデ初狩    野ノ門ニ入テ学ビ、後一蝶ノ風ヲシテヒテ、山水人物ニ妙ヲ得タリ、憍奢ヲキラヒ幽棲ヲ愛ス、盛年ニ    及、術巧ニシテ、名都下ニ高シ〟    ☆ 天保七年(1836)    ◯「振売風俗図説」「忠臣義士おこし売」署名「嵩寉写」(『此花』第十一号 大正二年八月刊)   〝『昔の夢』【写本】に、著者嵩寉 当時目撃せしところを図説して     天保七丙辰年三月、芝泉岳寺の開帳ありて群集の事あり、其時香具師ども夫に思ひ付 斯の如き事を     何程もくり返しを云ながら、菓子は紙糊(はりぬき)の木槌の形せしものを入れて、五人三人宛連立売     あるく事、数百人にも及ぶべし、是も童子等 能く口真似せし、是も一時の流行にてありし、此菓子     売も夏の半ばにて止みにし云々    とあるにて、一時盛に行はれしを知るべし〟〈嵩寉の挿絵あり〉  ◯『【江戸現在】広益諸家人名録』初編「サ部」〔人名録〕②49(天保七年刊)   〝画 嵩鶴【名素絢、字礼卿、号清筠舎】根津裏門 桜井嵩鶴〟    ☆ 没後資料    ◯『浮世絵師伝』p1052(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)   〝嵩鶴    【生】  【歿】  【画系】  【作画期】文化    桜井氏、名は素絢、字は礼卿、清均舎と号す。初め狩野風を学びしが、後に一蝶風を慕へり〟    ◯「日本古典籍総合目録」(国文学研究資料館)    桜井嵩鶴画    作品数:2    画号他:清筠舎・桜井嵩寉    分 類:絵画1・随筆1    成立年:天保4~6年(1点)    〈『嵩鶴画談』は天保四~六年の成立。随筆は『清筠日抄』、成立年の記載はない〉