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浮世絵文献資料館
浮世絵師総覧
☆ すきまち こいかわ 恋川 好町
浮世絵師名一覧
〔宝暦3年(1753) ~ 文政12年(1829)6月6日・77歳〕
狂名
鹿津部真顔
別称
万葉亭
☆ 天明四年(1784)
◯「絵本年表」
〔漆山年表〕(天明四年刊)
恋川好町
『色摺巻紙合』一巻 画工北尾政演 東籬園路考序 白鳳堂 校合 万象亭 恋川すき町 なる瀧音人 式柳郊 『手拭合』 一冊 画工北尾政演 校合 万象亭 恋川すき町 なる瀧音人 式柳郊
(松葉館遊女歌姫書 東籬園路考序)
☆ 天明六年(1786) ◯『稗史提要』p370
(天明六年刊)
◇黄表紙
作者の部
喜三二 通笑 京伝 全交 杜芳 万象 三和 三蝶 好町 帰橋 琴太 山東鶏告 芝甘交 白雪・道笑・半片・自惚山人・虚空山人
画工の部
清長 重政 政演 政美 春朗 春英 三蝶 好町 蘭徳
〈画工の部に恋川好町(狂歌名・鹿津部真顔)の名が見えるが、好町作黄表紙十三点のうち作画したのはこの年の『鳩 八幡豆兼徳利』一点のみである〉
◯『鳩八幡豆兼徳利』黄表紙 恋川好町画・作 蔦屋板 天明六年刊
(国書データベース)
序「万葉亭好町叙」署名「好町画作〔真顔〕印」 ☆ 寛政九年(1797) ◯『柳の糸』〔江戸狂歌・第五巻〕浅草庵市人編・寛政九年刊 〝春の来る先に恵方と声かけてみそれは屋根へ雲はかたよれ 数寄屋 万葉亭好町〟
☆ 没後資料
△『近世物之本江戸作者部類』p35(曲亭馬琴著・天保五年(1834)成立) 〝恋川好(スキ)町 実名ハ北川嘉兵衛、狂歌堂真顔の戯号也。戯作ハ恋川春町を師として恋川好町といひけり。数寄屋河岸 なる家主なれば也。天明中二冊物三冊物の作ありといへども、もとより得たる所にあらざれバ、はやく 戯作をやめて狂歌を専門にせしかバ、竟に一家をなして第一の判者たり。批点百首の料銀一両と定めて、 狂歌をもて渡世にしたるハこの老一人也。文政十二己丑年六月五日に没す。享年七十五歳〟
◯『黄表紙總覧』前編
(棚橋正博著・日本書誌学大系48・昭和六十一年)
◇黄表紙
(天明六年刊)
恋川好町画
『鳩八幡豆兼徳利』署名「好町画作(真顔)印」蔦屋板
◯「日本古典籍総合目録」
(天明六年刊)
◇黄表紙
恋川好町画
『鳩八幡豆兼徳利』自作