◯「集古会」第五十三回 明治三十八年(1905)五月(『集古会誌』乙巳巻之四 明治38年9月刊)
〝林若樹(出品者)疱瘡画絵本 芳鶴・春扇画 合 一冊〟
〈国芳門人・芳鶴の作画期は天保以降の幕末、この「合」が合作を意味するなら、この「春扇」も天保以降の
人ということになる、すると作画期が享和~文政とされる勝川春扇とは別人か。ただ、合本という意味なら、
作画期の異なる二人の疱瘡絵を合わせて一冊としたとも考えられるから、勝川春扇と同人の可能性もある〉
◯「集古会」第六十七回 明治四十一年(1908)三月(『集古会誌』戊申巻三 明治42年3月刊)
〝有田兎毛三(出品者)芳鶴・春扇筆 疱瘡絵本〟
〈出品者は異なるが同じ本である〉