◯『浮世絵画集』第一~三輯(田中増蔵編 聚精堂 明治44年(1911)~大正2年(1913)刊)
  「徳川時代婦人風俗及服飾器具展覧会」目録〔4月3日~4月30日 東京帝室博物館〕
  (国立国会図書館デジタルコレクション)
  ◇『浮世絵画集』第一輯(明治四十四年(1911)七月刊)
  (絵師)空明堂信之(画題)「婦女図」(制作年代)享保元文頃(所蔵者)高嶺俊夫〟
 〈信之はの読みは或いは「しんし」か〉
 ◯『浮世絵師伝』p146(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
  〝信之
   【生】  【歿】  【画系】懐月堂派  【作画期】正徳~享保
   空明堂と号す、懐月堂風の肉筆美人画あり〟
 △『増訂浮世絵』p64(藤懸静也著・雄山閣・昭和二十一年(1946)刊)
  〝空明堂信之
   懐月堂流の絵を画く。帝室博物館所蔵の美人画は一人立にて、両手をあげ髪を梳る所にて、懐月堂流特
   色の図様をそのまゝに画いてゐるのである。その手法も全く懐月堂の法を追ふものであつて、よくその
   特色を摸し、相当の伎倆を有するものである〟