Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
☆ くにのぶ かつかわ 勝川 国信浮世絵師名一覧
〔生没年未詳〕
(勝川春山〈しゅんざん〉・泉昌有〈まさあり〉参照)
 ☆ 天明二年(1782)    ◯『岡目八目』〔南畝〕⑦262(天明二年一月刊)   ◇黄表紙   〝画工之部    鳥居清長  北尾政演  北尾政美    勝川春常  春  朗  国  信 以上〟    〈これは、天明二年正月刊黄表紙の「画工之部」である。広瀬朝光氏の翻刻『稗史提要』(黄表紙の出版年表。当ホー     ムページ『燕石十種』凡例に書誌あり)にも「画工」に国信とある。『改訂日本小説書目年表』の天明二年刊の「黄     表紙の部」は『擲打鼻上野』(岸田杜芳作)の画工を、二行書きにして【勝春山・国信】としている。勝川春山と国     信を同人という意味である〉    ◯『稗史提要』p361(天明二年刊)   ◇黄表紙    作者の部 春町 喜三二 通笑 京伝 全交 可笑 岸田杜芳 紫蘭 宇三太 雪岨 豊里舟 三椒         魚仏 風物 古風    画工の部 清長 重政 政演 政美 春常 春朗 国信    板元の部 鶴屋 蔦屋 伊世次 奥村 松村 西村 村田 岩戸    〈伊勢次板の「たゝき打花の上野」が岸田杜芳作・国信画となっている。「日本古典籍総合目録」はこの国信を勝川国     信とする。国信の草双紙(黄表紙)はこの『擲打鼻上野』一点のみ〉    ◯「日本古典籍総合目録」(天明二年刊)   ◇黄表紙    勝川国信画『擲討鼻上野』杜芳作    ☆ 没後資料    ◯『古代浮世絵買入必携』p14(酒井松之助編・明治二十六年(1893)刊)   〝国信    本名〔空欄〕  号〔空欄〕  師匠の名〔空欄〕  年代 凡百二三十年前    女絵髪の結ひ方 第五図 (国立国会図書館・近代デジタルライブラリー)    絵の種類 長絵多し    備考  〔空欄〕〟    〈年代「凡百二三十年前」とあるところから『岡目八目』「画工之部」の国信と同人とした〉     ◯『浮世絵師伝』p55(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)    〝国信    【生】  【歿】  【画系】  【作画期】明和~天明    春信風の美人画錦絵あり、天明二年版の黄表紙『擲討鼻上野』に挿画す〟     ◯「日本古典籍総合目録」     作品数:1     画号他:勝川国信     分 類:黄表紙1     成立年:天明2年     〈一点は岸田杜芳作の黄表紙『擲討鼻上野』〉