◯『浮世絵師人名辞書』(桑原羊次郎著・教文館・大正十二年(1923)刊)
(国立国会図書館・近代デジタルライブラリー)
〝国広 一世豊国門人、歌川氏、浪花人〟
△『増訂浮世絵』p261(藤懸静也著・雄山閣・昭和二十一年(1946)刊)
〝国広
伊勢国亀山の城主石川氏の画名で、豊国の門下である。国広と署名した版画がある。町家の若旦那が、
慰に版画を作つて例はいくらでもあるが、国主大名で版画を作つたものは類がなり。注意すべきもので
ある。なほ国広といふたものに、浪速の人で天満屋といふたものがある。それとは、区別しなければな
らぬ〟