Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
☆ きょうすい かわなべ 河鍋 暁翠浮世絵師名一覧
〔明治元年(1868) ~ 昭和10年(1835)・68歳〕
 ☆ 明治二十五年(1892)  ◯『大日本全国書画大家一覧』番付 東京(三浦静雲堂編集・出版 明治二十五年一月届)   (東京文化財研究所・明治大正期書画家番付データベース)   〝婦人画 河鍋暁翠 日本バシ区〟  ☆ 明治二十七年(1894)  ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治二十七年刊)    暁翠画『謡曲訓蒙図会』口絵・挿絵 暁翠 矢田八太郎 江島伊兵衛(巻1・2 6・10月)  ◯『本朝古今書画名家詳伝』筧有隣著 大谷仁兵衛 明治二十七年二月刊 大阪版   (国立国会図書館デジタルコレクション)   〝豊女 河鍋氏 暁辰ト号ス 暁斎ノ女 父ニ学ブ。東京ノ人〟  ☆ 明治二十九年(1896)  ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治二十九年刊)    暁翠画『謡曲訓蒙図会』挿絵 暁翠? 矢田正義 江島伊兵衛(巻3 6月)〈無署名だが巻1-2は暁翠画〉  ☆ 明治三十年(1897)  ◯『読売新聞』明治30年(1897)2月15日記事)   〝暁斎翁遺墨の衝立    本郷湯島の天神社拝殿に置きある龍虎の図の衝立は 故猩々河鍋暁斎翁の筆にして 筆力勇健雲起り風    生ずるの勢ひあり 美術家の同社に参詣するもの 常に之れに注目し 中には数百金をかげて懇望する    ものもありとかや 然るに此衝立の裏面は年来白紙の侭にして 甚だ体裁悪しかりしかば 氏子中種々    評議の上 裏の絵を 暁斎氏の遺児暁雲氏と暁翠女史とに嘱し 暁雲氏は巌上に鷲の図を 暁翠女史は    瀑布の図を 夫々揮毫し 此程既に落成したりといふ 尚ほ暁雲氏の鷲は 氏が信州戸隠山中にて得し    実物を写生せしものなりとぞ 兎に角一双の衝立に父子兄妹揃つて毫を揮ひしこと 不思議の縁にこそ〟  ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治三十年刊)    暁翠画『謡曲訓蒙図会』挿絵 暁翠 矢田正義 江島伊兵衛(巻4 8月)  ☆ 明治三十六年(1903)  ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治三十六年刊)    暁翠画『謡曲訓蒙図会』挿絵・表紙 暁翠 吉沢徳潤 江島伊兵衛(巻5 8月)  ☆ 明治四十四年(1911)  ◯『現代全国画家録』平田三兎編 丹青書房 明治四十四年(1911)四月刊   (国立国会図書館デジタルコレクション)   〝桃 河鍋暁雲 東京 狩野派 人物・山水〟   〝潤筆価格標準(価格 原文は漢数字)     類別   区分 価格    区分 価格     桃之部  精  12円以上 疎  7円以上    右潤筆価格ハ絹本尺五(幅壹尺五寸/丈四尺)ヲ度トシ精疎二様ノ概価ヲ表示シタ    ルモノニシテ、額面屏風其他極彩色ノ密画ハ此ノ限リニアラズ〟    〈本HP「浮世絵事典」【う】「浮世絵師人名録 明治編」参照〉  ☆ 昭和以降(1926~)  ◯「幕末明治の浮世絵師伝」『幕末明治の浮世絵師集成』p87(樋口弘著・昭和37年改訂増補版)   〝暁翠(ぎようすい)河鍋氏、暁斎の娘、美人画に長じ、女子美術学校教授とある。昭和十年に歿している〟