☆ 宝暦二年(1752)
◯「日本古典籍総合目録」(宝暦二年刊)
◇黒本 青本
鳥居清久画『男作三国志』
☆ 宝暦十二年(1762)
◯「日本古典籍総合目録」(宝暦十二年刊)
◇黒本 青本
鳥居清久画『倭歌須磨昔』丈阿作
☆ 没後資料
◯『古今大和絵浮世絵始系』(笹屋邦教編・寛政十二年(1800)五月写)
(本ホームページ・Top「浮世絵類考」の項参照)
「鳥居派系図」
◯『無名翁随筆』〔燕石〕③292(池田義信(渓斎英泉)著・天保四年(1833)成立)
「鳥居清信系譜」〝(清長門人)清久 小松町〟
◯『増補浮世絵類考』(ケンブリッジ本)(斎藤月岑編・天保十五年(1844)序)
「鳥居清信系譜」〝(鳥居四代目清長門人)清久 小松町〟
◯『古画備考』三十一「浮世絵師伝」p中1380(朝岡興禎編・嘉永三年(1850)四月十七日起筆)
「鳥居清信系譜」〝清信門弟 清久 小松町〟
◯『新増補浮世絵類考』〔大成Ⅱ〕⑪192(竜田舎秋錦編・慶応四年(1868)成立)
「鳥居清信系譜」〝(鳥居清長門人)清久 小松町ニ住ス〟
☆ 明治以降(1868~)
◯『浮世絵師便覧』p231(飯島半十郎(虚心)著・明治二十六年(1893)刊)
〝清久(ヒサ) 清長門人、◯寛政〟
◯『浮世絵備考』(梅本塵山編 東陽堂 明治三十一年(1898)六月刊)
(国立国会図書館デジタルコレクション)(42/103コマ)
〝鳥居清久【寛政元年~十二年 1789-1800】鳥居清長の門弟、其の伝詳ならず〟
◯『浮世画人伝』p24(関根黙庵著・明治三十二年(1899)刊)
「鳥居清信系譜」 〝清久 清長門人、小松町ニ住〟
◯『浮世絵』第弐拾(20)号「浮世絵漫録(三)」(大正六年(1917)刊)
「小林文七氏の浮世絵」桑原羊次郎著〈小林文七所蔵の肉筆落款〉
(国立国会図書館デジタルコレクション)
〝鳥居清近 鳥居清秀 鳥居忠春 鳥居清久等と落款せる者四幅あり〟
◯「日本小説作家人名辞書」p799(山崎麓編『日本小説書目年表』所収、昭和四年(1929)刊)
〝鳥居清久 江戸の浮世絵家、鳥居清長の門人、小松町に住む。「男作三国志」(刊年不明)の作者〟
◯『浮世絵師伝』p40(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝清久
【生】 【歿】 【画系】初代清満門人 【作画期】宝暦~明和
鳥居を称す、小松町に住せり〟
△『増訂浮世絵』p102(藤懸静也著・雄山閣・昭和二十一年(1946)刊)
〝鳥居清久
清久は清満門人で作品は少ないけれども、肉筆版画共に遺作があり、相当の手腕をもつたものである。
肉筆は鳥居一流のもので、版画に注意すべき近江八景浮絵之図、横大紅摺絵がある。また扇面に瀬川菊
之丞を写したものがある。紫帽子をつけ、緑地に桜の模様の着物をつけてゐる。清久の筆としては優れ
たもので、清久の朱文の印を用ひてゐる。鳥居流で扇面に役者似顔の半身像を画いたことは注意すべき
である。恐らく春章の扇面役者半身像に密接な関係をもつものであらう〟
◯「日本古典籍総合目録」(国文学研究資料館)
作品数:2点
画号他:鳥居清久
分 類:黒本1・黒本青本1
成立年:宝暦2・12年(2点)
〈清久の師匠について、清信・清長・清満と三説あったが、黒本の作品が宝暦年間のものであることを考えると、清満が妥当
だと思う〉