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浮世絵文献資料館
浮世絵師総覧
　
 
☆　きぎょく　くろかわ　黒川　鬼玉
浮世絵師名一覧
〔享保17年(1732)10月28日 ～ 宝暦6年(1756)6月25日・25歳〕

　☆　宝暦六年（1756）
　　
　◯「絵本年表」〔漆山年表〕（宝暦六年刊）
　　　黒川亀玉画『室のやしま』十巻　商山処士亀玉川安定廿図　桜三香子画十二図　西村源六板
　　　〈諱安定、字子保、通称観五郎、号亀玉・商山処士〉
　
　◯『増訂武江年表』１ｐ171（斎藤月岑著・嘉永元年脱稿・同三年刊）
　　〝六月、画工黒川鬼玉卒す（五十五歳。白山中丁心光寺に葬す。男(ﾑｽｺ)を松羅と云ふ）〟
　　　〈『増訂武江年表』や下出の『東京掃苔録』は享年を五十五歳とするが、ネット上の『朝日日本歴史人物事典』等は
　　　　二十五歳とする〉
　
　☆　宝暦年間（1751～1764）
　
　◯『増訂武江年表』１ｐ171（斎藤月岑著・嘉永元年脱稿・同三年刊）
　　（「宝暦年間記事」）
　　〝浮世絵師鈴木春信、石川豊信（秀葩と号し、六樹園飯盛の父にして馬喰町の旅店ぬかや七兵衛といへり）、
　　　鳥居清倍、山本義信（平七郎と称す）、鬼玉其の外多し〟
　
　☆　没後資料
　
　◯『増補浮世絵類考』(ケンブリッジ本)（斎藤月岑編・天保十五年(1844)序）
　　（〈　〉は書入れ）
　　〝〈前〉鬼玉　宝暦の頃　〈右類考に見えず〉〟
　　　〈「右類考」とは『浮世絵類考』か。『無名翁随筆』（『続浮世絵類考』）も記載せず〉
　
　◯『古画備考』三十一「浮世絵師伝」中ｐ1391（朝岡興禎編・嘉永三年四月十七日起筆）
　　〝鬼玉　同（宝暦中）武江年表〟〈「武江年表」の記事は上記参照〉
　
　◯『新増補浮世絵類考』〔大成Ⅱ〕⑪221（竜田舎秋錦編・慶応四年成立）
　　〝鬼玉〟（名前のみ）
　
　◯『東京掃苔録』（藤浪和子著・昭和十五年刊）
　　「小石川区」心光寺（指ヶ谷町一〇五）浄土宗
　　〝黒川亀玉（画家）名安定、通称万五郎。岡本善喜に従って画名あり。宝暦六年六月二十五日没。年五十五。
　　　蓮養院観誉亀玉安定居士〟