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☆ ぎょせん よしだ 吉田 魚川浮世絵師名一覧
〔生没年未詳〕
   ◯『浮世絵師便覧』p232(飯島半十郎(虚心)著・明治二十六年(1893)刊)   〝魚川(ギヨセン)    吉田氏、春興の摺物、青黄赤の三遍摺を工夫し、又打出し画を工夫せり、◯元文〟    〈大田南畝の『南畝文庫蔵書目』に〝『さくら鏡』一巻 享保十九寅歳 彫工 吉田魚川〟(『大田南畝全集』⑲407)     市川栢莚著『老のたのしみ』に〝(元文五申の四月二十九日)此日、吉田魚川へ桟敷もらいにやる〟(『燕石十種』     ⑤311)森島中良著『反古籠』に〝明和二申の歳、大小の会といふ事流行て、略暦に美を尽し、画会の如く勝劣を     定むる事なり。此時より七八遍摺の板行を初てしはじむ。彫工は吉田魚川、岡本松魚、中出斗園等なり〟(『日本随     筆大成』第二期⑧252)とあり、錦絵誕生に関わった彫工のひとりである〉  ◯『浮世絵備考』(梅山塵山編・東陽堂・明治三十一年(1898)刊)   (国立国会図書館デジタルコレクション)(28/103コマ)   〝吉田魚川【元文元~五年 1736-1740】    其の伝詳ならず、青赤黄の三遍摺を工夫し、また打出し絵を工夫したりと云ふ〟