エクセル実践塾 > 特集「条件式の考え方」

LEFT関数で対象部分を抜き出して比較し、重複しているかどうかを調べる

 

セル単位での重複はCOUNTIF関数で調べ、一部や複数セルの重複はLEFT関数などで対象部分を抜き出して「=」で比較します

セル単位での重複は、COUNTIF関数を使うことで調べられます。「範囲」として対象のセル範囲を、「検索条件」として各セルを指定すれば、それと同じセルがいくつあるかがわかります。

「検索条件」として指定したセルも「範囲」に含まれているので、少なくとも該当セルは1つ以上あることになります。そのため、結果から1を引くことが必要です。

部分的な重複を調べる場合には、LEFT関数でその部分を抜き出して比較します。

複数のセルの重複を調べる場合には、それらを演算子「&」でつないでから比較する方法を採ります。

 

 

 

 

セル値の重複は、COUNTIF関数で調べることができます。「範囲」として検索対象となるセル範囲を、「検索条件」として各セルを指定すれば、同じ値のセルの数を知ることができます。ただし、「範囲」には当セルも含まれるため、結果から1を引いた数が重複したセルの個数ということになります。
部分的な重複は、LEFT関数を使うことで調べられます。

同じ文字数を抜き出して「=」で等しいかどうかを確認します。SUM関数配列数式を使えば、1つのセルと、同じ列のすべてのセルで比較でき、その重複数がわかります。

【参考】論理値は、加算できる

「=」の代わりに、EXACT関数を使う方法もあります。

2つのセル値の重複は、演算子「&」でそれらをつないでから比較するのが簡単です。

この例では、「名前」の一部と、「〒」をつないで1つの文字列として、他の行のセル値と比較しています。

SUM関数の配列数式は、SUMPRODUCT関数式に置き換えることができます。

条件付き書式では配列数式を条件式として設定できないので、 このSUMPRODUCT関数式を使います。

 

 

<< エラー回避のためのISNUMBER関数と組み合わせたFIND関数で検索することにより、特定の文字列が含まれているかどうかを調べる 質問や要望などはこちらへ 【条件付き書式での使用例】
名字と住所の重複を調べて、名前変換ミスの疑いのある人を強調する >>

関連する他のページ

「仙台市」の含まれる住所セルを強調したい
「セルの強調表示ルール」→「文字列」を使います

条件付き書式を使って、特定の文字列を含むセルに色を付ける
Excel 2010/2007では「セルの強調表示ルール」の「文字列」を、Excel 2003/2002ではSEARCHなどの関数による条件式を使います

別シートの一覧に含まれる商品名が入力されたときに、そのセルを任意の色で塗りつぶして強調したい
COUNTIF関数を使った条件式で、条件付き書式を設定します

「仙台市」の含まれる住所セルと同じ行にある、氏名セルを強調したい
FIND関数を使って、条件付き書式を設定します

「仙台市」の含まれる住所セルがある、行全体を強調したい
指定列の強調を、行全体の強調に広げるだけなら、適用先を変更するだけで行えます

特定のデータが入力されているセルの数を知りたい
COUNTIF関数を使えば、指定データの入力されているセルの数がわかります

受注番号の重複する行を非表示にしたい
フィルタオプションで重複するレコードを無視すれば、重複しない行だけの表示できます

受注番号の重複する行を取り除きたい
Excel 2010/2007では、[重複の削除]機能で、重複データを含む行の削除が可能です

条件付き書式を使って、重複する値を強調する
Excel 2010/2007では「セルの強調表示ルール」の「重複する値」を、Excel 2003/2002ではCOUNTIF関数による条件式を使います

「オイル」と名のつく製品をのぞいて、SUMIFS関数でその個数を合計したい
SUMIFS関数の検索条件では、等しくないことを表す、比較演算子「<> (不等号)」も使えます

「オイル」と名のつく製品名と、識別数字の両方の条件に合致するものを、SUMIFS関数で合計したい
SUMIFS関数の検索条件には、任意の文字列を表すワイルドカードも使えます

特定の列のデータに応じて、その行全体を強調する
列番号を絶対指定した条件付き書式にすれば、特定の列の値を条件にして、行全体を強調することができます

一覧に含まれるデータが入力されたときに、条件付き書式で強調する
COUNTIF関数を使った条件式で、条件付き書式を設定します

特定の列のデータに応じて、指定列のセルを強調する
列番号を絶対指定した条件付き書式にすれば、特定の列の値を条件にして、指定列のセルを強調することができます

指定文字列を含む商品名が入力されたときに、そのセルを任意の色で塗りつぶして強調したい
条件付き書式の「セルの強調表示ルール」→「文字列」を使えば、指定文字列を含むセルだけを自動的に強調表示することができます

入力したデータに、指定文字列が含まれる場合に強調する
条件付き書式の「セルの強調表示ルール」→「文字列」を使えば、指定文字列を含むセルだけを自動的に強調表示することができます

上のセルと同じ値になっているセルを強調したい
条件付き書式で、上のセルとの比較を行えば、同じ値の続くセルを適当な書式で強調できます