エクセル実践塾 > 特集「条件付き書式」

条件付き書式を使って、特定の文字列を含むセルに色を付ける

 

Excel 2013/2010/2007では「セルの強調表示ルール」の「文字列」を、Excel 2003/2002ではSEARCHなどの関数による条件式を使います

「セルの強調表示ルール」の「文字列」を使うと、指定した文字列を含むセルを簡単に見つけ出すことができます。

「セルの強調表示ルール」は2003や2002には用意されていない条件付き書式ですが、SEARCHなどの関数で条件式を設定すれば、同様の結果を得ることができます。

 

Excel 2013/2010/2007の場合

Excel 2003/2002の場合

@「ホーム」タブをクリックして、セル範囲を選択します

@セル範囲を選択します

A「条件付き書式」のメニューから「セルの強調表示ルール」→「文字列」を選びます

A「書式」メニューから「条件付き書式」を選びます

B適当な書式を選んで、「OK」ボタンをクリックします

選んだ書式は、すぐにセル範囲で適用されます。

B「数式が」を選んで、次のような数式を入力し、適当な書式を設定してから、「OK」ボタンをクリックします

=NOT(ISERROR(SEARCH("一攫千金",B2)))

SEARCHは、指定した文字列を、指定セルで検索し、その文字列が最初に現れる左端からの位置を番号で返す関数です。「SEARCH(検索文字列, 対象, 開始位置])」という書式で使います(「開始位置」は省略できます)。

「検索文字列」が見つからなかった場合には、SEARCH関数はエラー値「#VALUE!」を返します。

IS関数の一つであるISERRORは、そのエラー値(#N/A、#VALUE!、#REF!、#DIV/0!、#NUM!、#NAME?、#NULL! のいずれか)が返されたときに「TRUE」を返す関数です。

NOT関数を使うと、このISERROR関数の結果が反転されます。「TRUE」のときには「FALSE」が、「FALSE」のときには「TRUE」が返されるようになります。

つまり、SEARCH関数で指定文字列が見つからなかったときには「FALSE」となって書式は適用されず、文字列が見つかったときにだけ「TRUE」となって書式がそのセルに適用されることになります。

※条件付き書式の数式は、セル範囲の先頭セルが対象となります。この作例の場合にはセル範囲の先頭セルがB2なので、B2セルをSEARCH関数の「対象」として指定しています。

C指定文字列を含むセルが、設定した書式で強調されます

 

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