エクセル実践塾 > 特集「条件式の考え方」

すべての月で目標を達成した者だけを強調表示する

 

PRODUCTとINDEXの関数を組み合わせることで、シンプルなAND条件式にできます

条件式(論理式)が評価されると、真(TRUE)か偽(FALSE)の判定が下され、それによって条件付き書式やIF関数が働きます。このTRUEとFALSEは、論理値としての1と0と同義です。

この論理値は、乗算(掛け算)も可能です。乗算の場合には、一つでも0(FALSE)が含まれていると、0という結果になります。すべての1(TRUE)の場合にだけ、1という結果になります。

つまり、論理値の乗算で、AND条件の指定が行えるわけです。

ただし、論理値は数値ではないので、積を求める関数PRODUCTは 直接には使えません。条件付き書式では、INDEX関数と組み合わせて用います。

論理値の乗算によるAND条件は、おなじことをAND関数でも行えますが、比較する値が同じなら、論理値の乗算のほうが条件式をシンプルにできます。

 

 

 

 

@条件付き書式を適用するセル範囲を選択して、「ホーム」タブから「条件付き書式」→「新しいルール」を選びます

 

A「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選びます

 

BPRODUCT関数INDEX関数を 組み合わせて、論理値の乗算を行う、先頭行のセル範囲をドラッグで指定します

 

CF4キーを2度押して、セル範囲の指定を、列番号のみの絶対指定に変えて、条件式を完成します

論理値の乗算の結果である1はTRUEに、0はFALSEに該当します。よって、この条件式には、「=1」を付加する必要はありません。条件式で得られる1と0がそのまま、条件式の判定の結果となります。

D適当な書式を設定して、「OK」ボタンをクリックすると、すべての月で目標を達成した人が強調表示されるようになります。

 

 

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