神保町 昼食ニュース

2003年5月号

2003年5月3日記
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町のそば屋

神保町三井ビル南入口付近(5月2日)
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 4月に博報堂の新入社員のスーツ姿が道路にあふれていたのは遠い昔になった。住友商事や丸紅の女性社員が大挙して神保町方面へ昼食にやってきたのももうずいぶん昔のことだ。再開発工事が終わって一応の落ち着きを取り戻した神保町だが,春のはなやぎは乏しい。
 とりすました感じでそびえ立っている神保町三井ビルの周辺にはいろいろな草花が植えられているが,4月末になってツツジが咲き始めた。

◆ 初訪問

 学士会館の横を東へ向かう大きな一方通行・神田警察通り沿いの正則学園の向かいに,4月4日そば屋「丸屋」が開店した。千代田通りとの交差点の錦町3-18,昔開隆堂があったブロックである。考えてみると,手打ちそばでもなく,立ち食いそばでもない,普通の「町のそば屋」の開店というのは非常に珍しいことだ。
 開店後10日ぐらいたって気づいて入ってみた。うどんも丼ものもあるし,酒のつまみも取りそろえていて,本当に町のそば屋という感じである。その日食べた鴨南蛮(\1000)は薄口しょうゆのつゆで,東京のそば屋としてはちょっと変わっているが,もりそばなどのつゆは普通のもののようだった。丼とそばのセットなどもある。
 120メートルほど北には「更科」があるが,ここは昼のみ・ご飯ものなし・酒なしの店で,名だたる老舗ということもあり,だいぶ性格が違う。そのすぐ北の「満留賀」は影響を受けるかもしれない。

 神保町2-2のブロックの北西の角には,「本日開店」という立ち飲みの店があったが,4月下旬のある日通りかかったら,「<韓国家庭料理> ノルブネ<神保町店>」 に変身していた。カウンターの構造は前のままだが,テイクアウトを受け付ける窓口ができている。昼食はビビンバ,ユッケジャンクッパなどで\700ぐらいから。ノルブネは小学館ビルの地下にもあるが,そちらに比べてメニューは少し少なく,値段は安いようだ。

 これより先,漢陽楼通り,というのは私が勝手に命名したものだが,駿河台下交差点をショートカットして靖国通りから明大通りへあがる道の右側に「Pine」というアメリカ西部風(?)の店ができていた(小川町3-10)。昼食はハンバーグとショウガ焼きの2種類で各\700,1階はカウンターのみの小さな店だが,2階もあるようだ。

 2月開店のイタリアン「伊菜屋TAKA(いさいや)」にも行ってみた。白山通りを北へ向かってだいぶ行った右側の路地,「武蔵」の並びにある(神保町1-54)。ランチはパスタ5種類で,\700-900,サラダ付き。

 そのほか,開店から1年以上になるようだが,専修大交差点の北東ブロックのビルの地下にあるインド人シェフの店「アンバル・カフェ」に初めて入った。カレーとナン・ライス,スープのほか,+デザート,+タンドリーチキン などのセットがあり,カレーは5種から選択で,1つ日替わりになっている。タンドリーチキンまでついたCセットは\1155で,質量ともに満足のいくものだった。

◆ その他の動き

 スターバックスのあるビル(神保町1-2)の地下の「<蕎麦蔵> 」は,最初いくらなんでも量が少ないそばのみだったが,やがてランチにご飯をつけるようになり,こんどは,3月ごろだろうか,昼の定食を始めた。1) 旬の焼魚,旬の西京焼,牛タン 各\1000,2) 刺身,天ぷら 各\1400,3) 弁当 雪 \1000,花 \1400,というラインナップで,いずれも小そば(温・冷)つき。ある日の「雪」弁当は,焼き魚,鶏唐揚,豚生姜焼,野菜の煮物,卵焼,ポテトサラダ,ゆかりご飯という内容で,なかなかお買い得,栄養バランスもよさそうだ。
 天鴻餃子房チェーンの季節の餃子は,4月下旬から恒例の「しそおろし餃子」になった。季節のスープ(エビ団子スープ)のついた並盛り定食は\980である。

 神保町1-29の中華「康楽」が先ごろ改装してさっぱりしたが,その近くのそば屋「満留賀」(神保町1-17;上記の満留賀とは別)が改装中だ。

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