神保町 昼食ニュース

2003年4月号

2003年4月2日記
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チェンバロと御輿

三井ビル竣工式
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同 定礎除幕式
(3月12日)

 森まゆみ・文,平嶋彰彦・写真『<町の履歴書> 神田を歩く』(毎日新聞社)という本が出た。美しい写真と粋な文章による神田賛歌・町歩きガイドである。
 まだ読んでいる途中だが,自分の知っている神保町,錦町,猿楽町の章を見ても,この2年の変化の激しさにはあらためて驚く。古い建築や路地裏の風景の写真に「そうだ,そうだ」と膝を打ち,一瞬後に最近の状況を伝える注を見て寂しさに襲われる。

 神保町1丁目南地区再開発は,2000年3月の着工から3年,3月12日朝に神保町三井ビルの竣工式と定礎除幕式が行われ,完工を迎えた。
 この2日前の3月10日昼ごろ,看板の予告通り,周辺の道路が相互通行になった。前号で書き落としたが,東西に走る道は,再開発ビルの南側の道(錦町との境界)のほか,北側の道(盛寿司本店,「さが」などがある道)も相互通行になり,交差点には信号が設置された。北側の道は白山通り・千代田通りへ出るところには信号がなく,昼間は右折できない。
 神保町三井ビルはその翌週ぐらいから入れるようになった。ロビーにはチェンバロが,南側入り口脇には御輿が飾ってある。1階では東側に Tully's が24日に開店したが,ほかの店舗スペース(と思われるところ)は空いている。神田餃子屋本店が戻ってくるのではないかと予想しているのだが。2階から上はオフィス棟で,IIJ,NTT,ベネッセなどが入るようだ。

◆ 初訪問

 小川町の交差点の南東側ブロック,本郷通りに面する「弄亭」(小川町 1-7-21)という餃子の店に入った。昨年10月開店で,他に近くに須田町店があるという。
 昼は餃子セット,ダブル餃子セット,炒飯セット,餃子・炒飯セットが中心で,それぞれスープ(かなり大きい),おかず1品(この日はピータン w/レタス)がつく。餃子・炒飯セットは\780で,なかなかの内容・ボリュームである。餃子はかなりたくさん種類があり,数人で飲むのがおもしろいかもしれない。

 小川町3-11のまぐろ市場の脇の地下に,「神田カブール食堂」というアフガン人シェフの店ができた。開店前に新聞で「東京初のアフガンレストラン」として紹介されていた。3月下旬になって行ってみたところ,床に座る低い大きなテーブル3つが中央を占め,端に小さい普通のテーブルが少しあり,床に座るのがアフガン風なのだという。
 昼のメニューはカレー1種のAセット(\850)とカレー2種のBセット(\1000)が中心で,カレーはこの日はチキン,野菜,豆など4種から選ぶようになっていた。セットは,皿にナンがどーんと乗っていて,そのナンをめくると下にご飯が平らに盛られていた。カレーの味は比較的おとなしく,ターメリックが少ないとみえて色が赤っぽい。落ち着いた味,という印象だ。

 3月17日に,錦町1-14になるのだと思うが「暖暮(だんぼ)という博多ラーメンの店が開店した。靖国通りの1本南の道を東へ向かい,本郷通りへ抜ける手前の左側である。本店は博多にあるそうだ。毎日行列ができていてなかなか入れなかったが,ある日1時近くになって行ったらようやく入れた。
 カウンターのみのうなぎの寝床状態の店で,ラインナップはラーメン,ねぎゴマラーメン,チャーシューめん,辛味めんがメイン。ねぎゴマラーメン(\700)を食べてみたところ,非常にきちんとした豚骨味の博多ラーメンで,量は少し不足気味だが,替え玉(\150)を追加すると多すぎるという感じだった。半分の替え玉がほしい。

◆ その他の動き

 前号に書いた東京パークタワープラザ1F北側の「潘街粥麺専家」(バンタウンかゆめんせんか)は,3月10日朝に開店した。神保町2号店と名乗っていて,靖国通りの店(タキイの右側)と併存するらしい。

 神保町交差点の南西ブロック地下のイタリアン「イ・プリミ」が28日に閉店した。

 「はるだんじ <すずらん通り店>」は,立て替えのため「休店」した。もともとプレハブのような建物だったから,あっという間に更地になった。9月に開店するという。

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