神保町 昼食ニュース

2001年1月号


〜〜〜〜 今年もよろしくお願いいたします 〜〜〜〜


  初訪問: ランディ(西神田)/ながと/
       饂飩でですけ(内神田)/<讃岐うどん>野らぼー

2001年1月7日記  

新世紀は工事中

少しの間フェンスが開き,中が見えた(12月25日)
(以下,写真をクリックすると大きい写真へジャンプ)
文化信用本店があった方向を見る(12月25日)
正月の澄んだ空に建設機械がそびえる(1月5日)

破壊の年

 神保町1丁目の20世紀最後の年は,破壊の年だった。工事用のフェンスの向こうにつかの間の広い空が広がる風景にも,すっかり目がなじんでしまったが,月々のレポートにあるとおり,「再開発」地域の取り壊しは2000年の3月半ばから半年間のことだった。
 10月に地域の間の道の通行ができなくなり,同時に地下鉄のA9出入り口が閉鎖されて,近隣に勤める者に具体的な影響が出るようになった。一方で,地域の北や東のへりには仮設店舗等が並んだ。

 大きな建物で最後まで残っていた文化信用本店のビル(神保町1丁目南西隅)の取り壊しが12月に完了した。地下鉄のA8出口を出ると,晴れた日には青空と白いフェンスがまぶしい。

2000年の昼食

 正月に,2000年の昼食の一覧表を掲出した。そこにある通り,神保町近辺で食べた昼食は全部で223回,店の数は91店だった。
 91店のうち,私が初めて行った店が40以上にのぼる。このうち約半数が新しく開店した店である。再開発がらみで閉店も多かったが,開店もやはりかなり活発である。


◆ 初 訪 問

 神保町交差点から白山通りを北へ,水道橋までの半分ぐらい行ったあたりの左側,古い喫茶店「エリカ」の斜め後ろに「ランディ」というハンバーグの店ができているのを見つけた(町名はたぶん西神田2丁目)。混んでいたが,待っている間に注文しておくことができ,回転は速い。挽肉を使う普通のハンバーグのほかに,細切り肉を小判型にして焼く「ランディバーグ」というのがあったので,その200g の定食を食べてみた。どちらも好みのグラム数,焼き加減で注文でき,スープとご飯はお代わり自由になっている。
 ランディバーグはかなりしっかりした肉という感じで,これならステーキと名乗るのが自然だ。質・量ともに十分で,これで830円はお値打ちだろう。焼き加減は標準のミディアムだと中の方はかなり赤いので,これに抵抗のある人はウェルダンにした方がよさそうだ。
 同じブロックの南側に「ねこのしっぽ」という新しいイタメシ屋があるが,未訪問。

 そこから南へ道を1本隔てたところに,「ながと」という寿司・和食の店がある。職場の同僚から話は聞いていたが,11月下旬に初訪問し,その後もう1回行った。昼食は3種類で,1回目は錦丼(サケと錦糸卵),2回目は鯛刺し茶漬けを食べた。鯛刺し茶漬けというのは,鯛を最初は普通に刺身として食べ,途中からご飯の上に載せてほうじ茶を注いで食べる,というもので,ご飯のお代わりもできる。あっさりしているし,安くはない(1300円)が,胃腸が疲れているようなときには特にありがたい。

◆ うどんの店2軒

 HARU さんのメルマガ「神保町の歩き方」に教えられて,神田警察通りを東へ行き,美土代町の交差点を横断してまもなくの右側に地下にある「饂飩でですけ」(内神田1丁目)に行ってみた。
 中で待っている人がかなりいたが,けっこう席数があって,すぐに座れた。かやくご飯との組み合わせなどの昼食セットが数種類あり,いつもはソバでおなじみの鴨せいろう定食(900円)を食べた。麺はさすがのしこしこ麺で,充実した内容だった。

 数日後,もう一度食べてみようかと東の方へ向かった。前のときより1本北の道を行き,本郷通りに出て右に曲がったところ,讃岐うどん「野らぼー」(錦町1-8) という店があるのを見つけ,針路を変えてこちらに入ってみた。
 基本となるかけうどんは,熱いうどんに熱いつゆの「熱っあつ」,冷たいうどんに熱いつゆの「ひゃあつ」,冷たいうどんに冷たいつゆの「ひゃ冷ゃ」の3種があり,それぞれに大小がある。ほかに「ゆかいな麺々」というのが数種類,さらに昆布や天ぷらなどのトッピングもいろいろある。釜揚げうどんに,なす天・まいたけ天を付けて780円だった。これも劣らずいい味で,これから東の方へ足が向きそうだ。

 これまでこの近辺でうどんの店というと,「ふくるる」(錦町2-4あたり)がほとんど唯一だった。ふくるるができたのはもう20年近く前だったと思う。この店で初めてうどんの専門店のうどんというものを知ったのだった。
 上記の2店はいずれもふくるるから徒歩2,3分の範囲である。神田の「うどん界」もにぎやかになってきた。


 →「神保町1丁目南地区再開発」問題 ミニ・リンク集


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