神保町 昼食ニュース

2000年12月号


  初訪問: ひげ勘 インペリアル

2000年11月26日記  

神保町冬支度

阿波屋酒店最後の姿(11月15日)
(以下,写真をクリックすると大きい写真へジャンプ)
塀の向こうでクレーンが動く(11月15日)

最後の移転

 11月6日,「再開発」のための取り壊し地域に残っていた「阿波屋酒店」(1-67) が,50メートルほど東の仮設店舗に移転した。仮設店舗に,電話の局番が3桁のままの古い看板が貼ってあるのがおもしろい。
 木造2階建ての元の建物は,20日朝にはきれいさっぱり消えていた。

 これより先,「出雲そば」の元の建物も取り壊しが完了した。

冬の風物詩

 「天鴻餃子房」チェーンの「季節の餃子」は,10月は松茸餃子だった(さすがに昼食にはちょっと高かった)が,11月からは豚キムチ餃子になった。夜のメニューでは,餃子入りチゲ鍋も始まった。

 冬といえばカキ――
 手打ちそばの名店「松翁」(猿楽町2-1) では「かきそば」が始まった。
 天丼のチェーン「てんや」(神保町店は三省堂書店すずらん通り側出口前の道の右側)では「秋味丼」に代わり「かき丼」が登場した。

 神保町の交差点そばの焼き肉屋「そら」では,季節のメニューなのかどうかはわからないが,少し前から「コムタンソーメン」が登場している。骨付き肉の入ったコムタンスープにそうめんが入り,小ビビンバと組み合わせてランチになっている。


◆ 初 訪 問

 さくら通りの南側,わかしお銀行の裏の角に「ひげ勘」という鮨屋がある(一ツ橋2-6)。昼食は普通の寿司だろうと勝手に決めて近寄ったことがなかったのだが,先日店の前まで行ってみたら,昼食のメニューは「ねぎま,あじタタキ,まぐろ刺身…/ごはん・みそ汁お代わり自由」となっていたので,ちょっと驚いた。
 そう,明らかに,かつてさくら通りの北側の路地,東洋キネマ跡の裏にあった「纏(まとい)鮨」のメニューを受け継いだものである。
 比較的あっさりした味のねぎまと,しじみのたくさん入ったみそ汁が懐かしく,美人の若奥さん(娘さん?)のいた纏鮨のことを思い出した。
 なお,纏鮨は,元の店はなくなったが,近くの日本教育会館の地下に健在である。

 それから数日後,久しぶりに「源興號」にでも行ってみようかと思い,さくら通りを西へ抜けた。抜けたところでふと大通りの向こうを見たら,飲食店などなさそうなところに「カレーライス」という黄色いのぼりが出ている。
 近づいてみたら,ビルの3階にある雀荘「インペリアル」(神保町3-15) が昼食時にカレーを出しているのだった。店内は当然雀卓が並んでいて,雀卓にふたをしてできたテーブルで食べるようになっている。
 メニューは,なすと挽肉のカレー,ビーフカレー,ドライカレーの3種類で,サラダとソフトドリンク(セルフサービス)がついて800円,ほかに,なす挽肉とビーフを組み合わせた「ハーフアンドハーフ」もある。また,卵(ゆで・生),チーズ,ハンバーグを追加することもできる。
 ハーフアンドハーフを注文したら,横長の皿の中央にご飯が置かれ,カレーが左右に入って,3色旗のようなレイアウトで出てきた。適度に洋風,少しエスニックで,なかなかバランスがよいカレーだった。
 昼食を始めて3年ぐらいになるという。そういえば,雀荘というところに入ったのは20年ぶりぐらいになる。


 →「神保町1丁目南地区再開発」問題 ミニ・リンク集


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