◆ここからは登山道を行く。目的地『薬師沢小屋』はもうすぐだ。

◆事前の天気予報によると13日は雨とのことであったが、当日は見事に晴れ渡り、空が高い。少なくとも夕方までは天気も持ちそうなので、今日も何とか行けそうだ。

◆写真は金作谷より薬師岳を望む。

◆金作谷を出発するとすぐに難所が現れる。『泳ぎ屋本舗』の出番だ（笑）。ライフジャケットを着込みゴーグル装着で必死に泳ぐ。朝一番の泳ぎは寒くて応えるのだが、なぜか楽しい。
『黒部川上ノ廊下』を実感する瞬間なのだ。

◆次々に現れる難所に立ち向かう。ある場所ではザックを背負ったまま激流のゴルジュをへつり、またある場所では大淵を泳いで進みツルツルの岩に取り付きザックピストン。こんな事の連続である。

◆幸いにも天気は良好を保ち、順調に難所を突破して行く。

◆初めは透明すぎる黒部川の流れに戸惑いもしたが、慣れてくるにしたがい遡行ペースも上がってくる。
順調に難所をクリアし、次第に流れも緩やかになってきた。
ゴールはもうすぐなのか。それとも、もう一波乱あるのだろうか・・・。

◆左岸より２段３０ｍほどの滝が流れ込む、景観の良い場所で小休止。地図を確認するとすぐ先が『立岩奇岩』のようだ。
事前情報によると立岩奇岩の先はさほど難所は無いはずである。

◆右岸に待望の『立岩奇岩』が見えてきた！想像していたより遥かにデカイ！！
『過去に誰かしら登っているはずだ！』の隊長の一言で残置ハーケンなど探してみるが、やはり無い。

・・・立岩奇岩に登るようなバチ当たりなクライマーは、さすがにいないっしょ。（＾＾；

◆Ｂ沢手前付近の左岸を小さく巻き、最後は５ｍの懸垂下降。右岸を見ると登山道が合流しており、上ノ廊下の終了を告げる。

◆難所をすべてクリアし、ホッと一安心。20分限定にてテンカラを振ってみる。相変わらずイワナの反応は良い。ここでは数分で２尾掛けることが出来た。

◆本日の予定はすべて終了。薬師沢小屋のオープンテラスでささやかな宴だ！

◆小屋でビールを購入し、長いようで短かった上ノ廊下を振り返っていると、小屋のご主人がキノコの差し入れをもって来てくれた！ありがたく頂戴し素揚げにして塩をふりかける。

『毒味･･･』と、ひと切れ口にした隊長が一言。ウマァー！
イワナも同じく素揚げに塩で食してみるが・・・こちらもウマァー！

◆ささやかな宴のはずが、えらく豪華になってしまいました。ｖ（＾＾）