日 時:平成20年7月23日(水)〜26日(土)
天 候:晴れ
場 所:南アルプス S河内源流 AK河内
釣行者:トモ隊長、爆釣天使
【7月23日】第一日目
◆毎年恒例の夏合宿の時期がやってきた。年々体力は衰え厳しい工程は避けたいのだが、
意に反して我々の夏合宿は年を重ねる事に危険度が増していく。
今年向かうことになったのは、昨年MTBで林道を探索したS河内源流「AK河内」。
果たしてどんなドラマが待っているのか!?
◆AM3:30ころ寸又峡駐車場に到着。準備を整えダムへ向け出発!
・・・と意気込んだところ、駐車場を出たところで早くもアクシデントが!!
なんと爆天のMTBのチェーンが切れてしまったのだ!
悩んでも考えても切れたチェーンは直らない。
仕方がないので爆天はチェーンの切れたMTBを足でキックしながらダムへ向かうことに・・・。
AM4:00 ダムへ向け、いざ出発!
◆トモ隊長は難なくダムに到着。
爆天もなんとかチェーンの切れたMTBでダムに到着した。
トモ隊長の助けを受けたため、最小限のタイムロスで済んだ。
ここからは徒歩で林道を抜けAK河内へ向かう。
AM5:30 ここからは徒歩で!
◆ダムから登山道に入り30分ほどで日向林道へ出た。(AM6:00)
ここからは昨年MTBで探索した林道歩きだ。
崩壊箇所のトラバースを繰り返しAK河内を目指す。
道なき道を進みます この程度はまだ序の口
◆夢想吊橋を過ぎると林道はいよいよ険しくなり危険度が高くなる。
昨年苦労してトラバースした崩壊箇所が、さらに崩壊が進んでいてペースが鈍る。
写真では分かりづらいが、ここではトラバースルートを倒木が遮り、なおかつ深くえぐれている。
絶望的な崩壊箇所が多数
◆この後も絶望的な崩壊箇所が多数出現し、そのたびに最高レベルに緊張しながらトラバースを繰り返す。
あきらかに崩壊は進行しており、数年後には完全にこの林道からのアプローチは不可能になることだろう。
12km地点(AM9:20)の小屋を過ぎ、駐車場を出発してから9時間後(PM13:00)ついに昨年通過を断念した
「最大の難所」に到着した。
◆この「最大の難所」を越えれば目的のAK河内は目前だ!
・・・だが現実は甘くなかった。
昨年5月に訪れた時には、ザイルがあれば突破可能な程度の崩壊だったが・・・
今年はさらに崩壊が進み、崩壊の向こうは垂直の壁状になってしまっていた。
こうして悩んでいる間にも崩壊箇所では水が流れるごとくザーという音とともに落石が落ちていく・・・
ここまできて無念だが、2年連続の がびーん! である。(涙
昨年(H19年5月) がびーん! 今年(H20年7月) がびーん!
◆実はこの遡行に入る前、あるブログにて全く同じルートにてアプローチした遡行記録を見つけたため
参考にしていた。こちらのブログによると、H19年6月の段階では昨年我々が見た崩落とほぼ同じ状態だ。
おそらく6月以降大雨が降り、この「最大の難所」を「通らずの難所」へと成長させたのだろう。.
◆どう考えても突破不可能なため、我々は地図で確認し崩壊部手前の尾根を降り沢へ出ることにした。
尾根は思ったほど急ではなく緩やかで、ほどなく沢床へ到着(PM13:30)。
足を沢に浸しアイシング。疲れを癒す。
渓流シューズに履き替え、トモ隊長が試釣を行うと2ポイントにて2匹のアマゴを釣り上げた。
魚は十分いる。魚をビクに入れ、我々はテン場となるAK河内出合まで先を急ぐ。
きれいなアマゴゲット! テン場へ移動
◆駐車場を出発してから10時間半後(PM14:30)ついに目的のAK沢出合の橋に到着。
ここまで来るのにいくつの崩壊箇所をトラバースしたのか?
あまりの暑さにどれだけの水を飲んだことか?
間違いなく過去最高に緊張し、疲労した林道歩きであった。
疲れたぁー! 沢風呂が気持ちいぃ〜!
◆こうして夏合宿1日目は終了した。
明日はS河内本流とAK河内を釣り上がる予定だ。
果たしてどんな釣果にめぐり合うのか!?
【遡行記録】
04:00 寸又峡駐車場発
05:30 ダム着
06:00 日向林道着(3km地点)
06:30 本流出合の橋着(5.5km地点)
07:45 夢想橋着(9km地点)
09:20 小屋着(12km地点)
13:00 通らずの難所着(17km地点)
13:30 沢床着
14:30 AK河内出合(テン場)着
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