日 時:平成20年7月23日(水)〜26日(土)
天 候:晴れ
場 所:南アルプス S河内源流 AK河内
釣行者:トモ隊長、爆釣天使
【7月24日】第二日目
◆夏合宿二日目、本日はS河内本流とAK河内を釣り上がる予定だ。
AM4:00起床。昨日の林道歩きの疲れが残る体にムチ打って釣りの準備に取り掛かる。
食事を済ませ、薄暗い中出発する。
◆テン場付近は変化のない平沢であるが、本流を少し移動すると高低があり面白みが出てきた。
ここぞというポイントでは必ずアタリがある。魚影は濃くやる気満々のようだ!
薄暗い中、本流を行く 25cmほどのアマゴが面白いように掛かる 絶好のポイントが続く 一投一匹、すこぶる魚影は濃い
◆3時間ほど釣り上がっただろうか。
突然目の前に今までに無い落差のある滝が現れた。
トモ隊長が夢にまで見た「釜淵」である。
今までに何度となく雑誌や釣行記で見た景色であるので間違いない。
トモ隊長は大物を期待し、気配を消してそっと近付く。
そぉーっと・・・ 気配を消して・・・
◆期待した釜淵では数匹のアマゴやイワナが掛かった。
尺こそ出なかったが、27cmサイズの良型揃いだ!
粘りを見せるが、とうとう大型は出ず午前中の釣りは終了となった。
Ave27cm、尺まであと少し
◆テン場に戻り昼食の準備。
本日は蕎麦と釣りたてのアマゴをムニエルにして戴くことに。
ニンニクをカラリと炒めた後、三枚におろし小麦粉をまぶしたアマゴをバターでこんがりと
焦げ目が付くまで炒める。
皿に上げたら大根おろしをのせ、だし汁をかけて和風ムニエルにして戴く。
手間は掛かるが、すこぶる美味である。
アマゴを三枚におろす爆天 和風ムニエルの出来上がり!
◆食事を済ませ休息の後、午後の釣りに出掛ける。
午前中はS河内本流を攻めたので、午後はAK河内だ。
水量は少ないが各所に淵があり楽しめる。
なんでもないポイントですが・・・ そこが絶好のポイントなんです
◆今回使用したエサは持参したぶどう虫と現地採取した川虫。
魚影が濃く常時エサの奪い合いになるのか、エサの種類に関係なく釣果が出る。
時間を忘れAK河内の釣りを楽しむ。
◆・・・と、ここで我々は今回の釣行最大のドラマに出くわす事になる。
沢にいた野生の鹿が、我々に驚いて猛ダッシュで逃げ出した。
もちろんこの程度なら沢では日常茶飯事であるが・・・
逃げ出した鹿は斜面で足を滑らせたのか、頭を打って沢に落ちてきた。(写真赤丸)
(この時点で釣りをしていたトモ隊長はまだ気付いていない)
たっ・・・隊長! 鹿が沢に落ちてきました!!
◆なんという不運。なんという運命のいたずら。
鹿に近付いてみると、頭に傷を負い首の骨も折れているようで既に息絶えていた。
野生の鹿にとって、我々人間は死ぬほど恐ろしい存在であるということか・・・。
複雑な気持ちになるが、沢に浸したままでは不憫であるため、岸まで移動してやった。
自然界で生息する鹿が滑落死するなんて・・・
◆野生の鹿が滑落して息絶える現場に遭遇してしまい、かなりブルーな気分になるトモ隊長と爆天。
だが、この後も何とか尺を超える大アマゴを釣り上げるべく、沢を行く。
相変わらず一投一匹、25cmサイズのアマゴとイワナが釣れるが、とうとう時間切れとなり納竿。
テン場へ戻ることにする。
◆少し時間が経ち、鹿の事についても冷静に考えられるようになった。
誰ともなく、ふと思う。(あの鹿を美味しくいただくことは出来ないだろうか・・・?)
確かに鹿を驚かせたのは我々だが、それとこれとは話が別。
テン場への帰りに鹿肉を少々いただく事にした。
あまりに生生しいのでモザイク・・・
◆こうなったら美味しく戴くしかない。
当然初めての経験であるが、トモ隊長が鹿肉をさばく。
せっかく釣ったアマゴとイワナであるが、まったく存在感を失ってしまった。
初めての割に慣れた手つきのトモ隊長 良型のアマゴとイワナなのに・・・存在感まったく無し
◆焚火の上に薪で三脚をこしらえ、針金で吊るす。
本体は時間が掛かりそうなので、さばいた肉を串に刺し直火で焼く。
鹿肉燻製開始 串に刺し塩を振り、直火で焼く
◆串に刺し直火で焼いた肉はすぐに食べごろに焼けた。
ナイフで薄く裂き食すが。。。
美味い! 実に美味い!!
残酷で野蛮だが、美味いものは美味いのでしょうがない。
直火でこんがりと・・・よく焼けた ナイフで裂いてと・・・
◆こうして夏合宿2日目は終了した。
この後、焚き火の回りをトタンで覆い朝まで鹿肉を燻すことに。
「鹿肉の燻製」・・・出来上がりが楽しみである♪
<前へ 戻る 次へ>