メタルギア
[ 1987.7.13 ] MSX2
メタルギア2 ソリッドスネーク
[ 1990.7.20 ] MSX2

取扱説明書
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 1986年、コナミに入社した小島秀夫は、MSXの部署に配属になった。最初に担当したのは、『マスクドファイター』というアクションゲームが形を変えた企画『Lost Warld』だったが、進展の遅さに企画はお蔵入りになってしまった。その後、会社が小島に出した次なるオーダーは、「MSXで『戦場の狼』(カプコン)のような戦争ゲームを作れ」というものだった。しかし当時のMSXの性能では、多数の敵や弾を一画面に表示することはできない。そこで小島は発想の逆転を図り、映画『大脱走』のような、「敵から逃げるゲーム」を企画した。
 しかし、何度プレゼンしても企画が通らない。前例のないゲーム、そして成果のない小島の企画には、誰も賛同してくれなかったのだ。ついに退社を決意した小島だったが、ひとりの先輩が話を聞いてくれ、「僕が話を通すから、1週間で企画書を上げろ」と後押ししてくれた。MSXの傑作『グラディウス2』のプランナーも務めた松井直樹である。松井のサポートを受けて企画は動きだし、そして4ヵ月後の1987年7月、メタルギアシリーズの原点となるMSX2版『メタルギア』が発売された。

 MSX2版『メタルギア』は業界内で高い評価を受け、1987年12月にはファミコン版『メタルギア』が発売された。しかしこの移植版の開発に、原作者である小島は一切関わっていない。小島がいたMSXの部署とは別の部署が開発したこのファミコン版は、見た目こそMSX2版の移植だが、実際には出来の悪い別物だった。小島自身も「ファミコン版はクソゲー」と公言している。しかし皮肉なことに、このファミコン版『メタルギア』がなければ、その後のメタルギアシリーズも生まれることはなかった。
 ファミコン版『メタルギア』が海外では大ヒットとなったため、海外版ファミコンのみの続編『Snake's Revenge』が制作されることとなった。ある日の帰宅途中、小島は後輩のプログラマーからこの続編の話を聞かされるとともに、「メタルギアは小島さんが作らなきゃダメですよ」という熱いエールを受けた。これに感動した小島は、その日のうちに続編の草案を書き上げ、新しい企画として会社に提出した。そして1990年7月、小島自身が手がけた続編、MSX2版『メタルギア2 ソリッドスネーク』が発売されたのである。



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