2003/12/14
XSに乗り始めた頃から物足りないと感じていたブレーキの性能。マスターの交換でタッチの向上を狙ったり、パッドの交換で制動力のアップを期待したり・・・など試しましたが根本的な解決にはいたらず。やはりキャリパー、ローターなどの交換が必要だと感じていました。
昔は高嶺の花とも思われたブレンボのキャリパーも量販店で安く手に入る時代。それにXS-SPはフロント周りがSRとほぼ同じ寸法のためブレンボ用のキャリパーサポートもいろいろなメーカーから発売されています。大きめのローターにブレンボの対向4ポットの組み合わせが最もコストパフォーマンスが高く、確実なブレーキ強化策だと思われます。
しかし問題もあり。それは誰もが考える強化策のためにワタクシ的には自己満足度がかなり低い。これはカスタムにおいて大問題です!それとルックスが新しくなってしまいブレーキの部分だけ浮いてしまう恐れもあり。それなら・・・って事で考えていた方法があり、やっと条件が揃ったのでトライしてみました。
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左のトラはSRに乗ってた友人Dieが乗り換えたトラのTR-6。フレームは60年代のシンプルなフレームなんですがエンジンはユニットの750cc。足周りは恐らく70年代のモノに交換されていてかなりかっこいいんです。装着されているのはロッキードの対向2ポットのキャリパーがダブル!
クゥー!しびれます。 やっぱ70年代って言ったらこれしかないっすよね。
「いいなぁー」って言ってたら1個くれました。(笑)本人はシンプルなシングルディスクがいいからいらないって。早速取り外しを決行。晴れて憧れのAPキャリパーを手に入れたのでした。
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これがその頂いたキャリパー。サポートとスペーサーはBRAT
STYLEのモノを使用。さすがこのショップはツボを心得たパーツを出してます。
また、このキャリパーのブレーキホースの取り付け位置の関係でXSのSTDと同じように右側に取り付けるとホースが下側から出てくる事になってしまいます。それを解消するためってのもあり左側フォーク用のサポートを作ってもらいました。
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これでボルトオンで簡単にいけるはずでしたが・・・

取り付けようとガレージで作業に取りかかったのですが合わない!
上記の写真はフロントブレーキ周りを上から覗いた所なのですがキャリパーとローターのセンターを合わせるとサポートとキャリパーが合いません・・・。
BRAT STYLEで出しているサポート、スペーサーは基本的に同ショップで現行APキャリパー用キットとして販売しているもの。今回はキャリパーを入手していたのでサポートとスペーサーのみを売って頂きましたが、入手したAPと現在生産しているキャリパーでは取り付けのボルトピッチなどは同寸でもオフセット量が少し違いました。完全にワタクシの思い込みでした・・・。そんな訳でBRAT
STYLEでサポートの再加工を実施してもらいました。位置だしなど手間のかかる作業だと思うのですが 素早く対応して頂きありがとうございました。感謝しています。
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そしてやっと装着完了です!
左アウターチューブ用のサポートを装着し、フォークを左右入れ替え。(ローターは右側用なんで入れ替えが必要)これによりキャリパーがフォークの前側に来るので昔のレーサーみたいでクール!
正直言うと、通常通り後側の方がスッキリ見えてカッコイイと思うんですけど、あまりみんなやってないし、どうしてもこのキャリパーを使いたかった。だってお店で新しいキャリパーを買ってくるのは簡単です。けどキャリパーを入手するのにこんなエピソードがある方が大事だったりするので。こんな積み重ねがバイクへの思い入れになるんですよね。これもまぁ、自己満足なんすけど。
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しかし、新たなる問題も・・・
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フロントの車軸左側にはスピードメーターギヤが取り付けられています。(写真右)またそのギヤがずれないように左側フォークアウターチューブには写真の緑丸のような突起があります。
それが今回フォークを入れ替えた事により左側には右用のアウターチューブが取り付けられ、そこにはこの突起がないのです。 |
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とりあえず 位置を合わせシャフトを締め込み走ってみたところメーターは問題なく動きますしギヤがずれている様子もありません。とりあえず家にフォークが1setあるので、左側用をオーバーホールし装着しようかと思います。
あ!そうそう、で、問題の制動力ですけど・・・あまり変化なし。パッドが酷くボロボロでカッチカチの状態ってのもあると思われますが飛躍的な向上は望めないでしょう。現行APなら純正ローターでもかなり効くようになるとの事ですが・・・。まぁ、見た目カッコヨクなったからいっか。(笑)
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