本当に、ク○ゲーだったのか?
タイトル:RELICS(MSX1版) 個人評価(5段階):☆☆ ねたばれマーク 戻るボタン タイトルへ戻るボタン 進むボタン

昔のゲームは、不親切というか、ユーザーを突き放したものも多かったのですが、このゲームもそんな感じです。
なんといっても、ストーリーも謎、キャラクターも謎、目的も謎!!
マニュアルに記されているのは操作方法だけという…(遠い目)
遺跡は、南海の孤島という感じです??
南海なだけに、何回やっても、難解で…遺跡も何階あるのか分からないほど難解で…もう、何を書いているのか分かりません。(汗)

もうネタバレしてもイイですね?発売から20年以上も経過していますから。
自分は、最初は精神のみです。
そして、遺跡の外れに、ポツンと漂っています。
目的は、囚われている仲間を見つけ出し、自分の肉体を取り戻し、遺跡から脱出すること。
そのためには、敵を倒してその肉体に乗り移って、遺跡の仕掛けを解かなければなりません。
コンセプトは分かっていただけたでしょうか?

次は、ゲームシステムです。
敵を倒すことにより、その敵の持っている能力(攻撃方法)が使えるようになります。
ということは、弱い敵を倒してしまうと、そちらに乗り移ってしまうということでもあります。
キャラクターチェンジシステムを最初に導入したゲームといえるかもしれません。
真のエンディングを見るためには、倒してはいけない敵も存在しますし、当時のユーザーは試行錯誤を繰り返していました。
(分岐の条件となる内部パラメータがよく分からないんですよ…でも、攻略サイトの順番で攻略すれば、真のエンディングにたどり着けます。)

それでは、MSX(1)版の特徴を。
見て下さい、この荒いグラフィックを。
これは、パソコンの性能のため、仕方ないです…というか、自分的にはこの方がアジがあって好みです。(イリーガス・エピソード4も荒くてイイ感じですよね?)
アフターバーナー2をX−68000に移植した際も、ハードの限界から、煙の処理を軽くしてゲーム性を確保するという手法が取られましたが、それと考え方は同じなのかな?
…いや、単に処理速度云々という前に、TMS9918A(VDP)の限界だったという方が正解でしょうか。(汗)
ただ、驚くことに、MSX(1)版レリクスは、他の機種からカットされた部分が見当たりません。
当時、MSXに移植されたものは、どこかしらカットされてしまう部分というものがある作品が多かったのですが、レリクスは頑張りました。

褒めてばかりもいられません。
当時、口の悪い人は、「レ○クソ」とボロクソ言っていたものです。
それは…遅い!処理落ちが激しい!!何をやれば良いのか分からない!!!などなどの理由です。
実際、普通にプレイすると、速度面が厳しいです。
自分の場合、今回は、エミュレーターで約2.5倍速でプレイしました。
これだと、なかなか快適に遊べます。
(2倍速では遅いですし、3倍速だと、少し速すぎました。)
BGMが無い(効果音だけ)ですので、速度を上げても違和感ないんですよ。
何をやるのか?というのは、下に紹介してある攻略サイトをブラウザで表示させつつプレイする…というスタイルでプレイしました。
結果、2日ほどで無事に真のエンディングにたどり着いたのです。

改めて、レリクスを評価してみようと思います。
そうですね…あの当時、もう少しハードウェアの性能またはプログラミングの技術があれば、また違った評価になったのではないでしょうか?
真のエンディングを右に掲載してありますが、壮大なストーリー。
これを見ると、長いようで短かった戦いの意味が分かります。
(右側の下から2番目の画像は、真じゃないエンディング…遺跡から脱出に成功したという…ただそれだけ。本当に、この画面のみなんですよ。)
調べてみれば、続編も発売されていたんですね。(下の方に書いておきました。)

[オマケ]
オープニングテーマとエンディングテーマに「クリスタル・キング」を採用しています。
(右上の画像を、見てみて下さい。ちなみに、ゲームデザインのA・AOKIさんはEGGYの製作者ですね。)
クリスタル・キング採用の理由は、ボーステック社長とクリスタル・キングのメンバーの一人が友達だったから。
タイトルの「レリクス」はピンク・フロイドのアルバム「Relics(邦題:ピンク・フロイドの道)」からとったそうです。
他機種では、タイトル横にTMがついていますが、それが理由。
なお、オープニングの「Woman」とエンディングの「Smile Again」は、クリスタル・キングのサードアルバム『Moon』に収録されています。

さて、レリクスには、いくつか関連作品が発売されています。

  • 『レリクス 暗黒要塞』
    ファミリーコンピュータ ディスクシステム用アクションゲームです。
  • 『RELICS The recur of”ORIGIN”』
    1999年にボーステックが発売したPC用アクションRPG。
    オリジナルに比べ、大幅にパワーアップされた内容になっています。
  • 『RELICS  The 2nd BIRTH』
    『RELICS The recur of”ORIGIN”』の続編。
  • 『RINNE』(開発元 : 日本ファルコム)
    開発元は違いますが、どうも、レリクスの続編らしいです。 その理由は、「ボディースナッチ」「レリクスポイント」などの用語や、「HEAVEN」「HELL」などの登場する種族にもレリクスシリーズに関係する言葉が数多く使われているため。
    極めつけは、あるシーンで、「Bothtec」の文字が表示されたり、パスワードの数字に昔のボーステックの代表電話番号が使われていたり…という感じ。

[レリクス まとめ]
(エミュレーターで)処理スピードを高速化でき、情報もインターネットで簡単に手に入る時代になりました。
レリクスを遊ぶ環境が整ったと思います。
今こそ、もう一度レリクスを遊んでみましょう。そうすれば、また違った評価が出来るかもしれませんよ。

《追伸》
なんでMSX(1)版でプレイしたのかといいますと、一番簡単だったからです。
他の機種だと、すぐに死んでしまいますが、MSX(1)版だと、サクサク進めましたので…
あと、攻略サイトに載っていたマップのアイテム配置(HELL編)が、一部、異なっていた…と思います。

レリクス

レリクス

レリクス

レリクス

攻略サイトへのリンク(これを見てクリアできました) ⇒  レリクス攻略!


制作者:UMA宇宙人

このページの最終更新日 2009年1月26日