壬生屋「あれは…光輝。光輝を背負うもの…。
光る手…この世に再び…精霊を使う者が戻ったのか。」
坂上「なんですか…それは。」
壬生屋「伝説です。人の口に出ることはあっても、決して見ることが出来ない種類の。
歴史の変わり目に現れては、同じく人の口に出ることはあっても、実際見ることは絶対無いあしきゆめ…幻獣と戦う者。
人の夢が生み出した伝説です。
人が恐れるあしきゆめ、よるのやみ、幻獣と戦う…伝説。
闇深ければ、そこに輝く星あるように。
太陽が沈めば人を見守る月が出るように、あしきゆめを滅ぼしに、よきゆめが出る。
人類発祥時から本来幻獣と戦うは彼ら。
我々のような…ただの人間でなく。
だが、彼らが滅んでしまったために、ゆめは、ゆめでなくなった。
そして幻獣が実在化したはずだったのですが…。」
坂上「…何百年ぶりかで、本来奴等と戦う者が出たと?」
壬生屋「はい。
幻獣を闇に封じ込める、伝説が。」
原「…腕が光ってる?
意味のない模様…?
あれは、このためだったの?」
意を決して歩を進めれば、手のひらに描かれた太陽の模様が、急に現れた。
士魂号の腕が光り出す。
ヨーコ「最初に模様ありキでス。
これは、幸運の模様。万物の精霊、この模様を巡って踊り、言うことを聞くデス。
イアルは太陽の名前。幸福の名。
ヨーコは、幸せの娘ですよ?」
○○(…違いない…)
機体の肩の上に、猫が乗った。
一匹の大きな猫だ。
ブータ「ニャー! ニャー!」
○○「手伝うか?」
ブータ「ニャ。」
戦闘コマンド 精霊手が使えるようになります。
英雄妖精ブータが支援します。この戦闘の間は全性能が倍にアップします。
士魂号が、騒いでいる。
複座型が、特に騒いでいた。
使え、使えと。
私達を使えと、騒いでいる。
最強の幻獣を許すために。
複座型の士魂号は言った。
私達を使えと。