そうなると気になるのは綾芽さん。
図書館で最初に会った謎めき少女綾芽さん。教室で声をかけてみたり。
掃除で同じ班になったようなので声をかけてみたり。
…前作の茜ちゃんそのままですな。
放課後に及川とっ捕まえて彼女のことを聞いてみるが、まあ、昔から孤立少女だったらしい。あいつに関わるとお前までクラスで変な目で見られるぞ、と忠告してくれる。
また掃除の時間。当然同じ場所なわけだが。同じ班の別の女の子からも、綾芽さんとは話さない方がいいんじゃない? などと言われてしまった。うう。俺の勝手でしょう、そんなの。
夢見て…ますね。中学の頃、親戚の家にいた時の話。退屈してた貴島に話しかけて来た「幾美」なる女性。
綾芽さんと違って、感情ストレートタイプだ。
うわー何者。同一人物だったら大変だ。
夢から覚めた朝、いつものルートからちょっと外れて公園を通ってみたら、綾芽さん遭遇。めげずにストーカーな貴島くん。しかし、自分でも彼女が何でこんなに気になるのか判ってないって辺り、ちょっと嫌な予感が…。
放課後もストーカーな貴島くん。掃除の時間は話しかけると例の女子がうるせーので手を振ってみたり(…ってそれもどうよ、お前)。終わった後、立入禁止のはずの別館の屋上の鍵を何故か持っている彼女についてって、読書している彼女のそばでぼけーっとしてたり。ちなみに鍵は1日だけ借りた時に合鍵作ってしまったらしい…。
翌日も屋上に付いて行く。黙って隣にいるだけなので、ついうとうと。
夢の中に出て来たぞ、幾美さん。また会えて嬉しいとか何とか。夢の中の幾美さんと貴島くんのやりとりは、何だか今の綾芽さんと貴島くんのやりとりと似てる。ただ、立場は逆だけど。幾美さんは話しかけて来る。貴島は照れもあってはまともに話せない。
綾芽さんに揺り起こされた時に、彼女に「幾美さん?」と呼びかけてしまうバカな貴島くん。寝ぼけるのも大概になされ。
そんなこんなでまたお掃除時間。今日は、ちょっとしたふざけ合いから男子が喧嘩を始めてしまった。その2人にいきなりホースで水ぶっかけたのは綾芽さん。あちゃー。
今度は綾芽さんに突っかかる2人。見てらんないので止めに入る。一瞬矛先がこっちに向きかけたけど、何とか諦めて喧嘩は収まったようだ。
「やってらんない」と行ってしまった班のメンバー。残された2人。
喧嘩の余波で倒れた花壇の花を修復して行く綾芽さん。うーんちょっと意外。茎がぽっきり行っちゃってるのは添え木が必要かなあ、と、貴島くん用務員室まで行って来ました。
何とか花壇を直したら、じょうろで水をあげ出している綾芽さん。植物には優しいですね。
花の名前、カリナタ…? サフランモドキ、とも言うらしい。帰化植物で最初はサフランと間違われていたとか。何か思い入れがありそうな気配。
その日の帰り道、貴島くんのお腹が鳴ったら、綾芽さんがゼリーな栄養食品(ウィダーinゼリーみたいなもんだ)をくれた。おお。何か打ち解けた気配。
気になっちゃって、サフランモドキをインターネットで調べ始める貴島くん。花言葉は「純白な愛」そして「期待」。
放課後の綾芽さん読書タイムに貴島は、深月先生に渡されたプリントを片付けることにしたらしい。紅茶の魔法瓶持参で。
綾芽さんも飲んで、そしておいしいと言っていただけたようです。
退屈じゃないのかと聞かれる。いや別に退屈じゃないけど。
そして夜。また夢見ている。雲1つない快晴は逆に苦手と言っていた幾美さん。自分と世界の距離がつかめなくなるから、らしい。
貴島の初恋の人であるらしい。でも「この世界からいなくなってしまった人」なのだそうだ。
……どういう意味?
まあそれはそれ。
学校行って、及川から、お前女子に嫌われかけてるぞ、と忠告される。綾芽さんのことでね。
んで例の屋上。
少しだけ気になって、綾芽さんに、もう少しだけクラスメイトと妥協してみたらと言ってみたりするが、彼女が受け入れるわけがない。
貴島は、こうして綾芽さんの隣で空を見ているのは嫌いじゃないよ、と話し出した。中学の頃、初恋の人と一緒にやっぱり空を見上げていた思い出。そしてその人の面影が綾芽さんに似てるなんてことも。
やっぱり、もう亡くなっている人、なのか。幾美という名前をつい言ってしまい、ちょっと綾芽さんに驚かれる。そして確認するように「亡くなったのか」と聞いて来た。そして「それでも覚えているのか」とも。
…珍しい。彼女が質問するなんて。
知り合いなのかな、幾美さん。
いつもの屋上タイム。何故か綾芽さん、屋上の合鍵を貴島にくれる。…うーん。まだ意味不明。
そして夢。幾美さんが話す「永遠」。現実が許せなくて、永遠を望んだ男の子の話…(…浩平@前作??)。
さて屋上。珍しく寝ていた可愛い寝顔を堪能した後は、残り少なくなったプリントと一緒に、アフタヌーンティセット持参な貴島。カップにソーサーにレモン、ブランデー、角砂糖。紅茶が魔法瓶の中なのは仕方ない。
のほほんとティータイム。相変わらず口数は少ないけど。
…この繰り返しだなこのシナリオは。そして夢の続き。
ああやっぱり浩平のことか「男の子」は。前作のみさと関連の話が語られた後、幾美さんは意味深なことを言う。永遠の世界に行くことを願った浩平には共感出来ると。そして「和宏くんなら、一緒に…来てくれるかな」。
目が覚めたら雨。何となく公園回りコースで登校したら、綾芽さんと一緒に仔猫発見。
綾芽さんは「忘れ物」とそこをすぐ去ってしまう。にゃーにゃー鳴かれてしまった貴島はミルクを温めて持って来ちゃった…ら、先客が。綾芽さんの忘れ物もミルクだったらしい。
1時間目をサボって遅刻。そりゃ男と一緒に遅刻して来たら目立つわな。例の掃除班女子に綾芽さんが絡まれてる。家が金持ちで学園に寄付しているせいで担任の児玉から贔屓されているとか何とか。その場は奈穂が取り持って収まったけど。
家にいたくないから放課後屋上で時間を潰しているとは聞いていたけど。うーん。
放課後、猫を見に行こうという口実で一緒に帰ることに成功。でも、猫、いなくなってた。誰かに拾われたのかなあ。
夢の話は幾美さんとの「最期」。もう会えないと言って来た幾美さんはその場で気絶して病院に運ばれた。家族でも何でもない貴島少年は病院を追い出されて、そのまま会えなくなった。
難病だったようだ。ただ、会えなくなっただけで、死を看取ったわけではなさそうだけど、その状況からすれば確かに…亡くなっていると考える方が自然だろう。
うーむ。
その日の屋上タイムで、やっぱりまた蒸し返してしまった。わざわざ女子たちの神経を逆撫でするような言い方はしなければいいのにと。でも、上辺だけの付き合いなんてしたくない、の一点ばり。人の心はうつろいやすい。永遠なんてない、と。
そして、身の上話をしてくれた。
2つ年上の姉。心臓を患っていて、滅多に外に出られなかったそうで。でも、綾芽さんにとっては憧れのお姉さんだったらしい。
でも、そんなお姉さんのお見舞いに、親は1度も顔を出したことがなかったそうです。父親は仕事に逃げ、母親は愛人の家に入り浸って、家にも帰って来なかった。
それを綾芽さんは、自分たち姉妹は「捨てられていた」と断言する。
夏の終わりに死んだ姉が、生前話してくれたこと。それは。
…あの夢の話。
綾芽さんは、幾美さんの妹だったのだ。
あの日、病院で1度会っていたそうで。追い出されながらも一目幾美さんに会いたいと病院関係者に聞き回っても誰も相手にしてくれなかった時、綾芽さんは「幾美という人を知っているのか」と貴島に聞いてくれたらしい。
…うわあ。運命っつーかなんつーか。
何となく話しづらくなっちゃった時に、いいもの見つけました。カリナタ咲いたのです。
屋上に行って、見せたいものがあると綾芽さんを引っ張って来た。でも、そこにあったのは、無残に荒らされた花壇。掃除班女子の仕業でしょうね。
綾芽さんは、友達なんて要らないと、誰も自分が1人になりたくないから上っ面で合わせているだけだと言って譲らない。そして、話してくれる。永遠を望んだ男の子の話の続きを。
それは前作のバッドエンド。自分の存在を現実から消してしまう。周りの人間全てから忘れられることで、存在そのものがなかったことになってしまう。
綾芽さんは、幾美さんも実はそうなのだと話した。自分と貴島以外に、幾美の存在を覚えている人がいない。病院で貴島が追い出されてしまったのは、そもそも誰も幾美なる患者のことは知らなかったからに過ぎない。
綾芽と一緒に病院にまで行ってそれを確認してしまって、茫然となる。もちろん、親も…自分の「娘」のことを忘れていた。
それから綾芽は絆を信じなくなった。いずれあっさりと消えてしまうかも知れないものなら、最初から欲しくないのだと。
…ああーもう。
雨の日の放課後。雨に打たれている綾芽さん発見。
少しうつろな目で「声がする、呼んでいる」と呟くその様子があまりに尋常じゃないので、家に連れて帰って来た(前作の茜……)。
洗面所貸して、服も貸す。ホットミルクもあげる。
やけになるな、もっと自分を大事にして欲しい、と怒る貴島に、私の気持ちなんか判るわけない、と、生乾きの制服に着替えて万札置いて(服のお礼だそうです)出て行ってしまいました。
うー。追いかけた方がいいのかな。
公園まで来て、また同じ口論が始まる。自暴自棄になるな vs 私の気持ちなんか判るわけない。
そこにナンパ男さんがやって来ました。綾芽さんにちょっかい出して来るけど、あまりに相手にされてないので逆ギレ。危険を感じた貴島が食ってかかったらボコボコにされました(笑)。情けない…。
綾芽さんが止めに入って来た。楽しませてくれんなら止めてやる、と言われて…服を。
あーあ。綾芽さんを止めようとしてももう貴島くん動けません。彼女の悲鳴を最後に気絶。
どうやら通りすがりの人によって助けられたらしい。貴島も(情けない…)。
彼女の部屋で看病されてます。
ああ。こういうお約束なんですね。体張ってくれた男に転びますか、綾芽ちゃん。やっと素直になれたはいいけど…やっぱ前作の茜の影が…。
18禁シーンはめちゃめちゃ淡白です。これエロゲって呼んでいいのかなあ。CGはともかく、テキストが凄く淡白。前作に比べてだけど。
何とか復活して学校に行きだした貴島と綾芽をからかう例の女子班。でも綾芽は「それが何?」的に堂々としたもんで。一気に公になってしまいましたな。ははは。
でも。
あまりに貴島との関係が「幸せ」過ぎて、綾芽は急に怖くなったらしい。
幾美さん。お姉さんは、自分が覚えているというそれだけが存在の証だったのに、どんどん心が貴島に侵食されて、お姉さんのことを忘れてしまいそうになっていることに気づいた。
忘れたくないから、だからこれ以上優しくしないでとつれない宣告。そんなあ。
…うわーそんな理由で消えるかこの子。貴島より姉を取ったか…。
(それ言うなら前作の浩平だって女の子より妹取ったわけだが…)
彼女も1年待ちました。でも無事に帰って来ましたね。うーん。ある意味メインストーリーか。オープニングにやたらと彼女が出ていた理由が判った…ような。
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