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kanon(PS2) プレイメモ(1)

 最初はBAD EDが我が家の家訓。

 ひたすら関わらない方向で動いてたら会わない子がたくさんいる…。
 まあそれは覚悟の上だけれども。
 日常だ…淡々としてる…(笑)。誰かに向かわないとぼんやりと毎日を過ごしてるお兄ちゃんのお話だ…そうとしか…。

 …最初に発売されたのはもう20世紀なんですよね。
 まあ、いとこと暮らしているのはそういう話だからいいんですが、あゆや真琴との出会い方が強烈に強引なのが何だか笑えます…いいのかこんなんで(笑)。別な言い方をするなら、ああ一昔前のギャルゲーかもね、という変な感慨が…。

名雪
 …こういうタイプってどうやって恋愛に持ってくんだよぅ。幼馴染ポジション(最初から妙に好意的/言わんでも構って来るetc.)は元々ご都合主義的で好きじゃない方なので、うーん…これからね。
あゆ
 まあご都合主義と言えばこいつの方が余程ご都合主義かも知れんが…。変な出会い方だ…。
 ただ「また会えるよね」「約束だよ」辺りの何気ないセリフがすごーーく意味あり気に聞こえて、ひょっとしてある意味ストーリーのキーパーソンなのかなと…。
 しかし、堀江さん、マルチの「はうぅ」は妙に可愛かったけど、あゆの「うぐぅ」は可愛いと思えない…濁音だからかしら。「ぐ」を鼻濁音発音してくれたらちょっと可愛くなったかも。惜しい。

 ああん意味ありげですーな雰囲気だけで終わってしまった。何なんだこの子。病気を押して学校に来るなら授業に出ろ、と思ったのは私だけか。
真琴
 済まん、こういうガキっぽいキャラは苦手や…。記憶を失くしていて、過去の拠り所が「主人公への憎悪」っていうのは設定としてはおいしいんだけど…。
 何このずーずーしいやつ。ヒトんち勝手に住み着いて。いだずらの数々も家主や家自体に負担になるようなことばっかりで、無邪気で些細とは思えない。単なるアホみたいにしか見えなかった…。
 それだけに、狙ったらどう転んでくれるのかは結構楽しみだが。どうして憎まれてるんだ、こののほほん男が。

 舞とか…会ってません。ええ。To Heartのマルチとか、ときメモ3の姉御とか、平和な学園物の中で異端存在みたいだし、あえてぐにゃっとルート逸れないと見つからない感じですね。ぽてぽて探ろうと思います。

 もちろんBAD ED…だと思う。日常は続いてく、みたいな感じのだから、BAD、という雰囲気ではないけど。


kanon(PS2) プレイメモ(2)

 そんなわけで、どう転ぶんだかさっぱり判らない真琴から。
 しかしこの、常に雪景色という辺り、舞台は秋田ですか青森ですかと聞いてみたくなります。服装からして北海道までは行かないような気が…栞辺りは北海道だと凍っちゃいそうだし。

 さて1/9。放課後の商店街。
 いきなり「許さない」言われて真琴(この時点では名前不明)に殴りかかられる。でもそれは全然迫力なくて痛くはないんだが。
 お腹が空いていて力が出ないだけ、と言って途端に気絶する…。周りの非難する視線に仕方なく背負って水瀬家に運ぶことに。
 空き部屋に布団を敷いてあげる。眠り続けているので一晩様子を見ることにする。
 そして深夜。
 トイレに行くついでに、物音に気付いて台所に行くと、真琴が冷蔵庫をあさっている。
 放り出されていたコンニャクを首筋に落としてみる(笑)。
 悲鳴を上げる真琴、起き出して来る秋子さん(名雪の母・主人公の叔母)と名雪。お腹が空いているのを理解した秋子さんが夜食を作ってくれることに。
 食べながらの真琴に身分を明かすよう追求するけど、答えはない。

 1/10。昼近くまで寝てから起きて来ると、真琴もブランチの最中。食べたら帰れ、親が心配している、と諭しても「仕方ない」と真琴。自分が記憶喪失であると告げる。
 ただ主人公の方は、そういうごまかし方をしているだけで、単に無意味な因縁をつけてここに居座ろうとしている家出娘だとしか思えない。そう言ったら拗ねて部屋に閉じこもってしまった。
 名雪たちに「言い過ぎ」と責められて、再度話し合ってみることにする。名雪も一緒に部屋へ。自己紹介をする。
 財布を調べてみる。でも女の子らしいものじゃなくて、何処かで拾ったんじゃないかというような無粋なものだったらしいけど。もちろんヒントはなし。
 記憶が全くない中の唯一の道しるべは主人公が憎いってことだけ。迷惑な道しるべだ。警察には行きたくないと言い張る。
 家主の秋子さんは、彼女をしばらく家に置いてもいいと言ったので、居候決定。
 夜になって、名前を思い出したと名雪たちも集めて自己紹介。名前だけだけど。
 そして深夜。昨夜のお返しとばかりにコンニャクを持って枕元に忍び寄る真琴…知っていながら甘んじてコンニャクを落とされるままにしてみる。いたずらに満足して立ち去る真琴。

 1/11。爽やかに挨拶する真琴…あのねえ(苦笑)。
 放課後、制服から着替えていると真琴が部屋に侵入して来る。漫画に目を留めてるので、読みたいなら貸してやる、と言ったら全巻持ってった。そして肉まんにも目を留め…るがこれはあげない(笑)。
 買って来ればいいだろ、と言ったら飛び出してった。
 夕方。夕飯までの時間潰しに真琴の部屋に行ってみる。漫画読みながら肉まん食べてました。1個余ってたのを横で食べちゃう…けど全然気付いてないよこの子。本を読む時の集中力凄いんですね(…プレイヤーも小学生の時はこういう子供だった。マジで周りの物事なーんにも気付かない…)。
 そして深夜、第二のいだすら。真琴が煙タイプの殺虫剤を主人公の部屋に放置…それは、一歩間違えると病気になりかねないんですが、俺。
 とりあえず辞書で蓋してほっとく。

 1/12。したり顔の真琴はほっといて。
 放課後、商店街に寄って帰る。途中で豆腐を買いに行くという真琴に会ったので、エロ本もついでに頼んでみる(笑)。…って、彼女エロ本って何だか知らなかった…。「興奮する本だ」などと言う主人公に騙されてマジで買って来る気でいる…よ、よせー(苦笑)。
 そして帰って来た真琴、もちろん部屋に怒鳴り込んで来た。店員に咎められたらしい…って、18には見られなかった、ってことね。あはは。
 夕飯までのちょっとした間。真琴の部屋に行ったら、また漫画読みつつ肉まん食べてる。相変わらず気付いてないので肉まんちょろまかす(笑)。
 夕飯時。豆腐料理がないことに気付いて真琴に聞くと「売り切れだった」。さらに秋子さんに聞くと、渡したお金が戻って来てない。もちろん、「エロ本代」も。
 使い込んだのか、とこの場で真琴を責める。部屋に戻ってしまった真琴。
 夕食後に部屋に行ってみるけど、いない。…出て行った? と思ったら、お風呂入ろうとしていただけでした。あはは。
 一度部屋に戻ってから、
 ってこの選択肢は何だ?
 着替えを持って部屋を出てみる。
 っておーい俺ー(笑)。一緒に風呂に入ろうとするなよ(笑)。へ、変態か俺は…(笑)。
 そして深夜…。なおも侵入して来ようとする真琴を待ち伏せて部屋に運び返しておく。風呂事件のせいで湯冷めしているらしい。ちゃんと寝てなさいって。

 1/13。放課後、商店街に寄ると真琴がプリクラの列をぼーっと見てる。
 財布の中には1人で撮ったヤツが入ってたけど、別に撮りたくない! と意地になって逃げ出してしまった。ふむ。
 夜、風呂から上がった真琴は上機嫌でライターを持っている…次は何する気だ。
 深夜。
 は、花火ー!? でも今までのパターンから行くと、よけちゃいけないんだろうな…こ、怖ぇぇよ(泣)。
 音に気付いてやって来た秋子さんは「子供のいたずら」という主人公の言葉で真琴の仕業とすぐに気付いて、彼女を優しく諭す。
 いい加減懲りてくれ…。

 1/14。朝、コンビニに寄ってある物を買う。真琴のために。
 放課後、出かけようとしていた真琴を引き止めて買ったものを渡す。アルバイト情報誌と履歴書(ちなみに詐称済)。適当に漫画喫茶のウェイトレス辺りを見繕って面接の電話をかけさせる。タダ飯食いは卒業しろ、というわけだね。本人、やる気なさげだけど。
 そして深夜。今日の真琴ははクローゼットに忍んでる…。放置。やがて出て来た真琴は、何かを顔の辺りにびちゃんと落として去って行った。

 1/15。真琴の置き土産は豆腐でした。ははは。
 夕食時からずっと真琴に避けられている。捕まえて聞いてみたら…バイト面接の途中で眠っちゃったらしい…あーあ。そりゃダメだ。
 話を聞いていた秋子さんが、知り合いの保育所の手伝いはどうか、と言ってくれる。子供相手か。その方がいいかもね。
 さてお風呂。真琴の後に入ろうとしたら…浴槽に味噌が…。はーあ。秋子さん、真琴を優しく叱ってくれました。ホントにいつになったら懲りるんだこいつ。
 深夜。…また何かやる気だったらしい。今回は部屋に入る前に阻止した。しかし、持っていたのは中華そば。一緒に食べようと思った、とごまかす真琴の言い訳に乗って焼きそばを作ってやる。
 音で起きて来た名雪が、寝ぼけながら秋子さんを起こしてしまったおかげで、みんなで食べるハメに。変な家(笑)。

 1/16。放課後、バイトの首尾を聞いてみた。結構うまくやっているらしい。よしよし。
 昼食の後は1人で商店街へ、と思ったら真琴に尾行されている…。一緒に歩けばいいのになあ。何度声をかけて別方向に行こうとしてもついて来るので、諦めて、もう隣歩いちゃえよと提案する。しぶしぶながらついて来る。
 歩きながら少し話をする。猫を見つけて、抱いてみろ、と言ったら嫌がった。肉まんおごる、と言ったら素直に言うこと聞いて…でも頭に乗せてる(苦笑)。
 でも肉まん食べたら「こいつには用なし」と猫を放り投げようとする。真琴は、なまじ人に飼われるより野に返す方が猫のためと言う。ただ、人に簡単に懐く辺りは野良猫じゃなさそうなんだけど…。
 真琴は、その猫を歩道橋からトラックの荷台の上に落とした。
 ちょっとそれはやり過ぎ。何処に行くか判らないトラックよりは商店街の方が餌もあるじゃない。無責任だと責める主人公、反発して逃げる真琴。
 家に帰ってみると、部屋は空っぽだった。
 出て行ったらしい。

 1/17。夕方、商店街に出かけたら真琴がいた。
 ああ、ちゃんとやってんだなあなどと妙な感慨。
 肉まんを買おうとしているらしい。しばらく眺めていると、店員と何やら話して、袋を手に去って行った。
 店員に聞いたら、1つの値段で2つ欲しいと言っていたらしい。
 家を突き止めようと思い立つ。ちょっと気にはなっていたので、ちゃんと帰る家があることを確認しないと落ち着かない気分。
 次はゲーセンで1人プリクラ。
 そのまますたすたと歩き、やがて山道へと入って行く。
 ずっと尾行していると、開けた見晴らしのいい野原で座った。あの猫がついて来てた。
 猫と肉まん分け合って食べている。
 そして寝転んだ。マジでここで寝る気らしい。
 …仕方ないので、寝入った真琴を背負って連れ帰って来た。猫も一緒に。
 起き出した真琴は自分が水瀬家にいることにびっくり。事情を説明。記憶が戻るまでいていいよ、と秋子さんからお許しが出た。

 1/18。朝、猫に起こされる(笑)。
 真琴によると、記憶喪失した直後に財布を自分の所に持って来てくれた猫がいたらしい。思い返すと、この猫だったかも…だそうで。っていうか、やっぱり財布、他人のだったか…。
 猫を飼う許可も秋子さんに貰う。ただし、猫アレルギーの名雪には内緒でね。
 猫は色々紆余曲折があって「ぴろ」と命名された模様。
 朝、登校する主人公について来ると聞かない真琴。バイト、遠回りして行くらしい。しかもぴろ連れて。うーんバイト先に怒られないだろうか…まあいいけど。
 放課後、家に帰ると真琴は部屋にこもっていた。案の定、バイト先の保育所で怒られたらしい。働いている間は秋子さんに世話を任せるよう説得する。
 その夜…また風呂に一緒に入る気でいるよこの主人公(笑)。変態か俺は…。
 んで、いつもの深夜。今度は何する気だ。寝たふりで様子見してると、今日はいたずらではなく本当に呼びに来たらしい。ぴろがお腹壊してる。一緒に看病してやる。

 1/19。また真琴と一緒に登校。帰りは何時頃になるのかと聞いて来たので正直に答える。
 放課後、校門で真琴が誰かを待っているのが見えた。ふむ。
 下級生らしき女の子が声をかけて来た。校門で待っている子と知り合いかと聞いて来る。知り合いだと答える。
 いい子そうだ、と微かに笑っているらしい。…何だ? この子。それっきり立ち去ったけど。
 校門まで行って真琴と話す。こいつには社会経験が必要と思っている主人公、同世代の友達作りはどうだ、と言って、真琴を下校する女生徒たちの列に押し出してみる。
 やっぱりダメだったか。人見知りするもんなあ真琴は。
 商店街を帰りながら話す。沢渡真琴という名前は、実は自分の名前なのかどうかは判らないらしい。ただ覚えていただけで。
 家に戻って来る。真琴が離れている間に、名雪から、秋子さんが、真琴の身元を探す努力を密かにしていることを告げられる。そして「あの子にも家族がいることを忘れないで」と言われる。そうだよね…。永遠にここにはいないだろうし。
 部屋にいると、真琴が一緒に漫画を読みたいと言いに来た。1人で読めぃと追い返す。
 出かけようとすると、紙飛行機を一緒に作ろうと言いに来る。断る。
 とにかくどうにかして気を引きたいらしい。うーん。
 そして深夜…(またかい…)。
 あ、違った。突然昔のことを思い出した主人公…「さわたりまこと」は、昔恋焦がれていた女性の名前と同じだと気付いたのだ。ただ、今の真琴と同一人物ではない。明らかに。でも、今の真琴が、過去の主人公の知る「さわたりまこと」の名前を聞いたことがあるんだろうか、とは考える。自分の名前ではないかも知れないと言っていたし。
 部屋にぴろが入って来た。どうも一緒に眠りたいらしい。真琴もやって来た。ぴろと一緒に眠りたいらしい。……はいはい。狭いベッドで2人と1匹で寝るハメになってしまった。

 1/20。一緒にバカ話をつつ真琴と登校。
 昼休み、昨日会った下級生らしい女の子、天野に再会。ちょっと話をさせてくれないかと聞いてみる。OK。
 食事しつつ話す。でも何だか会話が妙。転校生なんだー、と話したら、昔この街にいたことを知ってるようなことを言う。どうして判ったの? と聞くと「あの子と知り合いだから」。でも、あの子=真琴のことは天野は知らないらしい。何のことやら??
 転校生だから友達がいないという話から、天野は友達多いの? と聞くと「いない」と帰って来た。知らない人は苦手、とも。じゃ主人公とはどうして普通に話せてるの? と聞くと、やっぱり「あの子と知り合いだから」。…つながらないんですが。
 で、本題。真琴と友達になってやってくれないかな。
 きっぱり断られた。しかも、「それは残酷なことだ」と。何がよ。
 天野は、真琴と主人公が過去に会っていると言い切る。でも記憶はない。何故なら、その時の真琴は…
 何故か主人公は天野の言葉を止めた。
 嫌な予感がする、らしい。
 ……何だろう。
 そしていつもの深夜。やっぱり、ぴろが主人公と寝たがり、真琴はぴろと寝たがる。今夜だけだぞ。もう。
 寝付けないまま主人公は考えている。昔、さわたりまこと、という名前を漏らしたことがあるらしい。だとすれば。
 真琴も寝付けなくて呟いている。昔、あの丘の上に長い間いたような気がすると。
 明日一緒に行くことを約束する。

 1/21。相変わらず一緒に登校。
 放課後、一緒にあの丘へ。真琴が水瀬家を出て猫と野宿しようとしていた野原。
 ある一箇所をじっと覗き込んでいた真琴は突然主人公を殴る。ここで昔嫌なことがあったから、らしい。
 主人公の方も、何かを思い出しかけているらしい。「走れるようになっても立ち去ろうとしなかったから、自分が立ち去った」…らしい。
 うーん。
 夜、漫画本を朗読して欲しいというとんでもないリクエストに仕方なく応じる主人公。単なる構われたがりのような気がするが…こいつは。
 そして…深夜の回想。
 あの丘で、怪我をした小狐を助けたことがあったことを思い出していた。
 走れなかったその子を家に置いてやり、半月ばかり面倒を見た。その間、色んな話をした。
 ……そ、そういう展開、なんだ……。

 1/22。朝食時、真琴は、何故か昨日まで使えていた箸が使えなくなってしまっていた。スプーンで食べている。
 一緒に登校。
 学校で天野と話をする。昔会っていた真琴は人ではなかったんじゃないか、と聞いたら、帰って来た答えは「はい」。
 真琴は主人公に再会したくて「奇跡」の中にいるのだろうと天野は言う。多分、命を引き換えにしてまでも。でも、真琴本人は自分の宿命なんて多分気付いていない(=記憶喪失)。
 天野は、これ以上自分は関わりたくない、と釘を刺して行った。うー。
 その夜も、真琴はベッドにぴろと一緒に潜り込んで来た。何だか判らないけど怖い、と真琴。真っ暗な場所に1人きりでいるような感覚らしい。
 いずれ訪れる未来なんだろうか。それが。

 1/23。一緒に登校。ちゃんと歯を磨いてるか? なんて話になったり。
 昼休み。天野を探しに行く。教室にいるのを発見して、クラスメイトに呼んで欲しいと頼む。でも本人は声をかけられてもこっちを見ることすらしてくれない。うー。ダメか。関わりたくないと言われてたしな…話して貰えないのか…。
 夕方。また漫画の朗読を頼まれる。その時に、朝の流れでちゃんと歯磨きして来たら読んでやる、ということに。10分ぐらいで戻って来たので読んでやる。
 ベタなラブストーリーの漫画。結婚の約束をする所で終わるストーリーに、真琴は主人公に向かって「けっこんしたい」と…ずっと一緒にいたい、と。
 夕飯はカレー。多分、何故か箸が使えなくなった真琴に気遣ってのことだろう。でもスプーンの持ち方すら既に怪しげらしいけど。
 部屋に戻ろうとした時、床に落ちた歯ブラシに気付く。磨いてなかったらしい…というか、磨けなかった、んだろうけど。主人公、真琴の歯を磨いてやることに。
 そして今夜も一緒のベッドで眠りにつく。

 1/24。昼まで寝てた。
 商店街に2人で買い物。真琴に何か買ってやろうかと言うと、100円ショップの鈴のついた髪留めが気に入ったらしい。安いものだけど、本気で気に入ってるらしいので買ってやる。
 夜、1人で出かける。日に日に手が使えなくなり、転ぶ回数が多くなる真琴。その謎の手がかりを見つけたくてあの丘に来た。
 でも何もなかったけど。
 ぼーっとしてたら、鈴の音。…ついて来てたんだ。
 真琴が自分の正体のことを口にしかけるが、黙らせる。思い出さなくていいと。

 1/25。一緒に登校して、放課後は校門に…いない。
 先に帰ったのかな。商店街寄って帰ってみるけど、いなかった。
 うーん?
 校門に戻ってみるけど、いない。
 …消えたのか?
 あの丘に行ってみる。いない。
 家に戻ってみる。やっぱり帰ってない。
 どうしよう…と思ったら帰って来たよー! ぴろがいなくなって探していたらしい。
 熱が高いので休ませる。うーん。

 1/26。真琴は寝ているので、秋子さんに保育所への連絡を頼んで家を出る。秋子さんは一瞬何やら言いよどんでいたので、実際は真琴はもう保育所のバイトなんてしてなかったんだろうと何となく悟った。一緒に家を出て行くフリをしていただけで。
 放課後、帰って来る。真琴が出て来た。一瞬たりとも離れたくないらしくて、着替えているのに部屋に入って来ようとする。
 電話がかかって来たと秋子さんが呼びに来る。女の子? …まさか、天野さん?
 正解でした。駅前で会うことに。
 真琴が高熱を出したことまで何故か見抜かれている。本来ならそれで奇跡は終わるはずだったらしい。でも、持ちこたえてしまった。そうまでしてここにいたいのか、真琴は。
 天野が昔話をしてくれる。ものみの丘(例の丘)には狐の物の怪がいるという言い伝え。それが現れた時には災難が訪れるという。
 でもあの子たちはそんな悪いものじゃない、と天野は言う。その口調から、天野も同じ経験を----狐と心を通わせたが辛い別れに遭った経験をして来たのではないかと主人公は理解する。だから、心を通わせることが出来た同じ境遇の主人公に声をかけて来たんだね。
 家に戻ると、全ての事情を名雪と秋子さんに暴露した。名雪は信じてなかったけど、秋子さんは、寝ている真琴が手首につけている鈴(の髪留め)を真琴自身が欲しがったと聞いて、「あの時の」と確信したらしい。
 拾われて来た小狐も鈴が好きで、当時財布に鈴をつけていた秋子さんの後を追いかけて来て大変だったらしい。
 納得した上で、いつもと同じ日常に帰ってくれる2人。

 その日を境に真琴は物静かになった。言葉が少なくなり、感情が少なくなり。
 そんな真琴の我がままを最大限聞いてやるべく動く主人公。
 名雪たちも連れて4人で外食を提案。帰りに、4人でプリクラを撮ったり。
 花火したり、紙飛行機作って飛ばしたり。
 翌日、学校で天野に声をかける。あいつに会ってやってくれないかと。彼女は、承知してくれた。
 ゆっくりと穏やかな彼女の自己紹介。そして名前を聞かれた真琴は、それまでもうまともに話すこともなかったのにちゃんと名乗ることが出来た。不思議。やっぱり通じ合ってるのかな。

 また真琴が熱を出した。今度はもうダメかも知れない。
 もう言葉を発することもなくなった彼女を連れて、学校をサボって家にいた。
 でも出かける。これが最後かも知れないから。
 天野が家の前に来ていたのは、何かを感じてくれていたからなのかな。
 学校へ行って、名雪と少しだけ遊ばせる。それから丘へ。
 そこで始まる2人だけの結婚式。衣装はベールだけだけど。
 風に飛ばされるベールに泣き出した彼女を抱きしめる。
 手首につけた鈴で遊ぶ真琴。
 彼女はやがて目を閉じて、そして----動かなくなる。

 その後、ぴろだけが戻って来てまた飼い猫になった。
 そして、同じ痛みを共有する者同士、天野と話す機会が増えた。
 もし丘のあの子たちの力でまた奇跡が起こるなら何を望むか。
 それはもちろん----

□■□

 こ、こう来るのか…。
 動物的過ぎると思ったらそのものだったんですね。
 最後は別れなんだけど、それでも「おまけ」情報出るということはクリアしたことになるんですよね。
 恋愛というよりギャルゲーというより童話だなあ…。
 かなーり意表つかれました。他のキャラももしかしてすげぇ化けるのか?


kanon(PS2) プレイメモ(3)

 栞ちゃん行きまーす。

 1/8。あゆの食い逃げに付き合わされてやって来た見知らぬ公園で、あゆが木にぶつかった弾みで落ちた雪に埋もれて栞登場。別れ際に何か言いたげなんだけど…何でしょうねえ。

 1/9。午前中から学校の外にいる栞を見つけていた。昼休みになって外に出て会いに行く。
 私服だけどこの学校の生徒だと言う。元々体が丈夫ではなく、病気でずっと休んでいたとも。病名は「風邪」と言うけど何か嘘のような気もするな。
 今日も欠席していたけど、人に会うために家族や病院に内緒で出て来たらしい。
 誰に会いに来たのかと聞いても「秘密です」。その後で実は相手の名前や学年のことは知らないと言った(…俺ですか?)。
 自己紹介する。美坂という苗字に引っかかってる主人公(名雪の親友と同じなのだが)。

 1/11。朝、何処か近道はないかと探してみ…るのはやめとく。
 昼休み、学食で食べた後に部室に寄るという香里(名雪の親友・美坂香里)に「先に戻ってる」と言ってそこを去る。
 今日は名雪が先に気付いた。栞、来てる。また外に出て会いに行く。
 しかし、今日は何しに来たんですか栞ちゃん。今日は主人公に会いに来たとはっきり言われてしまった。楽しい人らしい。…そうかなあ。
 雪は好きですかと聞かれた。大きな雪だるまが作りたいらしい。病気が治ったら作ってやるよ、と約束する。
 昼休み終わりのチャイムと共に思い出す。美坂という苗字。彼女の妹らしい。でも、表情がちょっと複雑な所を見ると、あまり知られたくなかったのかも知れない…。
 夜、貸したノート返して! と名雪に言われるけど、学校に忘れて来ました…。取りには行かない(ここで取りに行くと舞に会いそうな気がする…何となく)。

 1/12。午前の授業中、また来ている栞を見つける。後で会いに行くため、今は放置。
 昼休みに外に出る。栞は今日は何しに来たんだか…。自分でもどうしてここに来ているのか判らない、と本人は言っているが。
 お腹の音がするので、何か買って来てやることにするが、彼女が望んだのは、この寒いのにアイスクリーム! 何度も念を押しても、それでも食べたいらしいので、買って来る。
 ホントに食べてるよ…外なのに。
 この時期はゆっくり食べてもアイスが溶けなくていい、んだそうです…。
 昼休みが終わると共に彼女は帰る。また明日来るらしい。ううーん。

 1/13。休み時間に香里と話せる機会があったので、早速栞のことを聞いてみる。
 香里は栞を知らなかった。自分は1人っ子だとも教えてくれた。
 昼休み。今日も外へ。そして栞のリクエストはやっぱりアイス。今日は2つ欲しいそうで。うーん。
 学食で奇異の目に見られつつ買って来てたら、その間に雪が降り出していた。しかも、戻って来てから自分の昼買うの忘れたことに気付いた。
 アイス1つ食べたら、と薦められて、何も食べないよりはマシとトライすることに。しかし寒いよ。
 何とか食べ終わったけど、お腹壊しそうだ、と言ったら、薬持ってるからあげます、と錠剤を。色んな薬を常に持ち歩いているらしい。
 思い切って香里のことを訊いてみる。栞の返事は…じゃあきっと同姓同名の別人だったんです、だそうで。
 …同姓同名の別人が同じ学年にいるってことは…プレイヤーは経験したことありますけど(ありふれた名前…)、美坂って苗字でそれはありうるんだろうか。うーん。
 また明日も来る気らしい。

 1/14。昼休み、アイス2つを携えて中庭のいつもの場所へ。今日は栞の方が遅いらしい。しばらく待っていると、やって来た。
 …主人公、何故お前まで進んでアイスを食べてるんだ(苦笑)。マジで腹壊すぞー。遅刻しただけに、今日は食べるだけで昼休み終わってしまった。
 栞、「祐一さんのこと好きですから」と意味深な言葉を言い残して帰る。

 1/15。休日の午後。何もしないのも暇なので出かける。
 学校の方へ向かうと、つい栞のことを思い出してしまい、中庭へ行ってみると…いた。
 もう夕方なのに、昼からいたらしい。
 本当は来るつもりはなかったらしいが、気がつくとここに立っていたらしい。自分でもどうしてなのか判らないけど動けなかったと。
 どうして毎日この場所に来るのか正直に答えて欲しいと訊いてみる。
 自分でも判らない答えを探しに来ている。それは本当らしい。
 明日は土曜で昼休みはないので、放課後に遊びに行こうかと誘ってみる。13時に待ち合わせる。

 1/16。今日は一度昇降口で靴を履き替えて中庭に。途中で香里に会うが、何だか疲れているような妙な態度だった。
 無事に栞に会って。さて何処に行こう。と言っても、主人公が連れて行ける場所ったら商店街ぐらいしかない。栞が何処か案内しようかと言ってくれる。その方がいいな。
 でも、何やら気が変わったらしく、今日は商店街にするそうです。栞の知ってる場所は、また今度だそうで。
 商店街でゲームセンターを見つけた栞、一度入ってみたかったと。でも、インベーダーしか知らないとか言い出した…栞、あんた何歳やねん(笑)。難しいのは判らないそうなので、もぐら叩きなどして遊ぶ(0点だったけど)。
 あゆもゲーセン来ていた。仲のいい兄妹みたい、と2人を評している。そうだろうなあ。
 夕方まで商店街で遊ぶ。またいつか遊びに行きたいと言われたので、約束する。来週の火曜日が行事のために午前で終わりなので、その後13時に、今度は駅前で会うことに。

 1/18。午前の授業中、香里が中庭の方をじっと見ているのに気付いた。何だろ。
 そして昼休みは栞に会いに。でもちょっと風が強くて、外でランチは無理っぽい…。今日は、明日の約束を確認しただけで栞は帰って行った。
 校舎に戻って来た時、下級生に声をかけられる。中庭の栞を見かけたらしい。栞のクラスメイトと名乗った彼女から、栞が始業式に一度来ただけでずっと休んでいるという話を聞くことが出来た。
 …不登校…?

 1/19。約束の13時。今日は栞が案内する約束だったね。
 最初にあゆと一緒に出会った道を抜けて公園へ。雪合戦をしたがる栞に付き合って遊ぶ。
 帰り際、歩きながら趣味の話を。栞は絵を描くらしい。風景画や似顔絵。下手だとは言うけれど、似顔絵の方がまだ得意という栞に、じゃ似顔絵見せて、と言うと、主人公をモデルに描いてくれるそうで。
 学校の前まで来た。校舎を見ながらぽつんと「学校に行きたい」と言う栞。連れて侵入することにする。
 栞が通うはずだった教室へ。
 自分の姉と同じ制服を着て、同じ学校に通いたかった。だから初日に医者の言うことを無視して学校に来て、そして倒れて、それっきり(…不登校じゃないのか…)。
 普通の学生生活が夢だったとか。でも姉は「安上がりな夢」と笑っていたそうだけど。

 1/20。この所ずっと何だか不機嫌だった香里に、栞のことが好きなのかと訊かれる。好きだと思う、と答えておく。
 そして昼休み。いつものようにアイスを食べてから、彼女は主人公の似顔絵に取り掛かった。描きつつ話を。普段は家族をモデルにしているけど、スケッチブックを持つとみんな嫌がってしまうらしい。何故だろう。
 その答えは、すぐに出た。出来上がった似顔絵が…まるで子供の落書き(苦笑)。でも、折角なので貰っておくことにする。記念だしね。
 昼休み終わりが近づいて来た。今日もう1度会えないかと尋ねる。4時にあの公園の噴水前で待ち合わせることに。
 で、何で呼び出したかと言えば。
 気持ちを告げるためだった。
 栞のことが好きだ、と言う主人公に、栞が出した答えはNo。その気持ちには答えられないと…。
 何も言えず、帰る栞を見送るだけの俺。

 1/21。振られた男は睡眠不足。体調めちゃ悪。
 昼休み、今日はどうするのかと名雪に訊かれる。もうあの場所にはいないだろうなと思いつつも、やっぱり学食に行くのは断って中庭へ。
 栞はいなかったけど…香里がいた。昼も食べずに寒い中にただ立って、二言三言だけ言葉を交わす。
 …香里、何してるんだろう。

 1/22。昼休み。名雪にカレーパンを頼んでから同じ場所へ。
 そこにいた香里に、栞のことをもう一度訊いてみる。返って来た答えは「私に妹なんていないわ」
 ……そうか、やっぱ妹だったんだ(栞、とは言ったが「妹」とは訊ねていないから)。
 それを言ったら、香里はぽつんと言ってくれた。暖かくなったらこの場所でお弁当を食べる約束をしたことが「悲しい思い出」だと。この街では悲しいことが多かったからと。

 1/23。土曜日の放課後。香里が学校(正確には教室)に出て来てないことを不審がる名雪。月曜日には…きっと来ると思うよ。うん。
 その夜遅くに香里から電話が。ちょっと出て来られないか、と。
 言われるままに学校に行くと…。
 やっと話してくれる。「妹」のこと。決して名前を言おうとはしないんだけど、それが誰のことなのかは判る。体が弱くて、一緒にお弁当を食べることに憧れていた「あの子」。
 「あの子」は、次の誕生日(2/1)まで生きられないと言われているそうだ。でも最近は少し持ち直していて、次の誕生日は越えられるかも知れないと。
 栞本人もそれを知っている。姉に尋ねて、姉が教えた。それは去年のクリスマスのこと。
 それまで気丈だった香里の目に涙が。いずれいなくなる存在なら、最初からいなかったと思えれば、こんな悲しい思いをすることなんかなかったのに…と。

 1/24。夜に、栞との思い出の場所をウロつく。
 最後に会ったあの公園に辿り着いた時、そこには栞がいた。
 話す決意をしてくれたらしい。噴水に座る。
 本当は風邪ではなくもっと重い病気であること。主人公のことが好きだけど、誰にも心を開いてはいけないと思っていたこと。
 栞、いくら辛くても絶対泣かないんですね…確かに。
 栞からの提案。自分を普通の女の子として扱って欲しいと。学校へ行き、一緒にお昼を食べ、お休みには出かける、そういう生活がしたいと。
 ただし、1週間限定で。その後は、その思い出を胸に主人公の前から姿を消し治療に専念すると。
 普通の女の子として扱う、と約束する。明日から、1週間だけ。

 1/25。朝、栞は制服を着て校門にいた。お昼を一緒に食べる約束をする。
 昼休み、名雪の誘いは断って1人で学食へ。栞に席を取らせて、注文しに。栞も同じものでいいと言うのでカレーを買って来たんだけど、実は苦手だったらしい…ちゃんと言えよ(苦笑)。
 仕方ないのでいつものアイスを買って来る。カレーは2人分俺が食う。
 栞が弁当を作って来たいそうだ。期待しておこう…味以外は(怒られた)。

 1/26。昼休み、学食に行こうとしたら、教室の入り口で主人公を呼ぶ声が…。クラスメイト北川に「下級生に手を出したのか」と誤解たっぷりのことを言われつつ行く。栞、こういうのに憧れていたそうで…ははは。
 学食に行って栞が作って来た弁当を…ってでかー!! 作りたいもの全部突っ込んだらしい…。
 死ぬ思いで食べても半分以上残っている。その上デザートまで出て来た。うー。これは無理してでも食べるしかないよな…ひぃ。
 明日、一緒に学校サボらないか、とつい言ってしまう。
 でも。

 1/27。栞は昨日、「サボらないか。1日中一緒にいたい」の言葉に、「まるでもうすぐ会えなくなるみたい」と笑った。
 普通の女の子として、の約束のためにも、こっちが折れなきゃしゃーなかった。放課後遊ぶ約束をした。
 放課後、商店街へ。歩きながら、誕生日プレゼント何にしようか探ろうとするが、うまく行かず。
 あゆと会った。仲がいい兄妹みたい、と言われたけど、今日は宣言する。恋人だ、と。

 1/28。今日の放課後もデート。ぬいぐるみの店に入りたがる栞。男は入り辛いと遠慮する。1人で店内へと行く栞を見送る。
 折角1人になったチャンス。栞の誕生日プレゼントをこっそり買って来ようと思っていた所にあゆ登場。構ってる暇はないとは思いつつ、女の子だからってことで、栞が何を喜ぶか参考意見を聞いてみる。
 話しているうちに絵を描くのが趣味ということを思い出し、あゆに礼を言ってからささっと画材セット・スケッチブックを購入。
 戻って来た栞からは隠しておいてデート続行。

 1/29。まともに食事をしていないらしく、やつれている香里に栞のことを訊いてみるが、「栞なんて子知らない」から意見は変わってないらしい。うう。
 放課後、今日は、かつて名雪にイチゴサンデーを奢らされた思い出の喫茶店に栞を連れて来て、好きなものを奢ると言ってみた。
 栞の注文はジャンボパフェデラックス。…何だか凄そうな名前だと思ったら3500円もするって!? ああ(笑)。小食の栞には食べ切れないだろうと問えば「一緒に食べて下さい」って…甘党じゃない人間には辛い申し出。
 客が入って来た。と思ったら名雪と香里だ! やつれている香里を心配して、「奢るから食べよう」と名雪がムリヤリ引きずって来たっぽい。まだこっちには気付いてない。
 しかし、巨大パフェも来ることだし、処理班として、じゃないがテーブルに呼び寄せてみた。
 自己紹介。栞は苗字をあえて言わなかった。香里と栞はお互い無言。名雪と栞はそれなりに普通に話してるけど。
 出て来たパフェは異様にデカくて、甘い物は別腹な名雪が手伝っても半分以上残っちゃったみたい。
 店を出て。名雪に「(栞は)祐一の彼女でしょ?」と言われて照れる栞。香里がその横で「見る目ないわねえ」。余計なお世話だ、と拗ねた主人公に「余計なお世話じゃない。だって栞は私の妹だから」と笑顔で…。
 何か吹っ切れたのかな、香里。

 1/30。正午に待ち合わせ。お弁当を作って来たと言うので、食べられる場所を探すことになった。でもアイスも食べたいそうなので、まずは商店街の洋菓子店でアイスをテイクアウトで買ってから。
 弁当が食べられる場所に悩んでいると、栞が主人公の自宅が見たいと言って来た。うーんそうか。
 変なこと考えてないですよね、と訊かれました。
 …考えた方がいいのかな(笑)。
 部屋に入って、他愛ない話をして、ベッドに押し倒しーのキスしーの(オリジナルはここであれでしょうか)。思わず謝っちゃうんですが「謝られるようなことした覚えはないです」と照れられてしまったり。
 よーやくお弁当タイム。でもまた多いよー。死ぬ思いで食べる俺。…殺す気ですか栞ちゃん。

 1/31。ちょっと熱っぽい栞。でも大丈夫と言い張る。最後の日だから…仕方ない、のかな。
 夜まで一緒にいて、あの公園で。
 遊び過ぎて疲れた、と栞は言って。
 栞は左手の傷を見せながらあの日のことを話してくれた。
 誕生日プレゼントにと姉が買ってくれたお気に入りのストールを羽織って、コンビニにカッターナイフを買いに行った。他にも余計なものをたくさん買った。その帰りに、道に迷ったあゆと主人公に会って、2人の漫談(?)を聞いた(あの時なんだかぼんやりしていたのはそのせいだったんですね)。
 家に帰って、そのカッターで手首を切った時に、あゆと主人公が笑っていた声を思い出して、自分が惨めになって笑い出してしまった。泣きながら。
 そして、それ以上切ることが出来なくなっていた。
 もう歩けない、という彼女は芝生の(雪の)上で休む。その横に並ぶ。
 深夜0時を過ぎるまでそこで2人。
 0時を過ぎて「誕生日おめでとう」と言いながら画材セットを差し出す。

 そこで夜明かししてしまったらしい。でも気付いた時には栞はいなかった。残されていたのは、プレゼントしたはずのスケッチブックに、プレゼントしたはずの画材で描かれた下手な似顔絵。そして「さようなら」の声の余韻。

 そして春。
 彼女のいない日々を過ごして、それでも中庭を見に来ていた主人公の目の前に…。
 うわ。起きちゃった、奇跡。
 3学期も終わりの今になって学業再開したそうで。
 その後、初めて栞は声を上げて泣き出した。本当は死にたくなかったと。主人公の腕の中で。悲しい時は泣いていいんだと思うよ。うん。

 春になって、相変わらず下手な似顔絵のモデルにさせられている主人公。ほのぼーの。
 自分は夢の中にいたのかも知れないと思うことがあった、とか。夢の中ではたった1つだけ願いが叶うのだと。そう、病気の女の子が助かる、とかね。

□■□

 化けませんでしたね。最初に真琴クリアしてしまったせいで変に身構えてもーた(苦笑)。
 王道でしたねえ…しみじみと。
 香里ちゃんの伏線にはちょっとびっくりびっくりでしたが…。
 しかし、病気の間、寒い中アイス食べたりするのって、体にいいわけないんじゃないかと思ってしまったりしてはダメでしょうか(笑)。


kanon(PS2) プレイメモ(4)

 そんな訳で、今まで1度も会ったことのない舞ちゃん。ストーリー進行上、あそこで会うんだろうなあと当たりはつけてあるのだが。合ってるのかな。

 1/11。名雪にノートを借りたまま学校に忘れて来た主人公、学校に取りに行くことにする。
 ずさんな管理(?)の職員昇降口から潜入成功。ノートを取る。
 しかしその帰り、廊下で剣を構えた少女に出会う。何かに突き飛ばされた主人公の近くで、その空中を薙ぎ払うように剣を振るう…。そして「私は魔物を討つ者だから」。
 …何だあれは。

 1/12。昼休み。学食の席は空きそうにないので買って教室で食べることに。自分の買い物をとっとと済ませて教室に戻る途中、あの少女に会う。
 魔物って何? とか訊いてはみるけど答えてくれる訳がない。ただこっちのことは覚えてくれてはいるらしい。
 会話が成立せずに悩んでいる所に、別の女の子が出て来た。舞とは違って人なつっこそうな子で…一緒にお昼食べませんかー? と呑気に誘われたのでOKしてみる。
 やって来たのは、屋上に出る階段の踊り場。そこにビニールシートを敷いて、佐祐理と名乗った女の子は弁当を広げた。しかし大量だ…。割り箸まで持参してるし。
 黙々と弁当をつつく舞。しかし、手の届かない弁当箱をじーっと見ているのに気付いて、何か欲しいなら取ってあげようとしたら「…卵焼き」。
 調子に乗って、全部の弁当箱を自分に引き寄せてみた。舞は欲しいおかずをぽつんと喋る、それを取ってあげる。何となくだけど会話が成立している気配になる。…気配だけだけどなー(笑)。
 夜。あの「魔物」のことを思い出し、夜の校舎へまた向かう。途中コンビニ寄っておにぎり調達。
 校舎の中では、同じように剣を持った舞が。差し入れ持って来たと言うと、コンビニおにぎり受け取ってくれた。夢中で食べてる。
 …何か白いものが。
 ま、魔物なのか? 舞はまだ夢中で食べてるし。でもこっちにはどうしようもないので、彼女が気付くのを待っていた。
 舞、剣をがしっと。布ごと壁に磔。でもそこにいたのは…布かぶった真琴だった(笑)。驚かせるために付いて来ていたらしい。おいおい。
 舞、真琴の頭をなでなで(…あー、判ってるんだね、彼女にも)。真琴はバカにされたと思って嫌がってますが。
 布(カーテン)を返しに行くの付き合って、と真琴に言われて、しぶしぶ承知。舞に別れを告げて家に戻る。

 1/13。昼休み、屋上階段の踊り場へ。佐祐理と舞がいる。
 昨夜は出たのか? と舞に尋ねてみる。Noだそうだ。出ない日もあるのか…。佐祐理には何のことだか判らないらしい。知らないのか?
 佐祐理が紅茶をくれるらしい。魔法瓶持参している。ありがたくもらう。注ぐ時、左手をかばっているように見える…。
 夜。再び校舎へ。
 今日はガラスの割れる派手な音が…慌てて駆けつけるが舞は無事らしい。まだ気配が消えないと去ろうとしない舞。宿直に見つかったらまずいと説得するけどダメだった。舞を1人残して帰る。

 1/14。昼休み、いつもの場所へ向かうが、2人がいない。おや?
 放課後。1人でいる佐祐理を見つけた。珍しい。顔が暗い。舞のことを聞いてみると、職員室に呼ばれているらしい。窓の件で。舞は、先生に聞かれても決して否定せず、処分に身を任せているらしい。そのため、こういうことがあると常に舞が呼び出されてしまい、舞のせいにされてしまうらしい(いや実際舞のせいなんだけどね…)。
 前にあった時は停学処分になったらしい。
 いても立ってもいられず、思わず弁護しに行こうとしたらドアが開いた。舞が出て来る。今回は停学を免れたらしい。はあ。
 その夜も校舎へ。停学になりかけてもそこにいる彼女に、魔物は多いのか、勝ち目はあるのか聞いてみる。答えは両方ともYes。
 それなら、いつか完全勝利するその日まで、付き合うのもいいかもね。
 今日の夜食はコンビニ寿司。もぐもぐ。

 1/15。夜。魔物はきっと祝日も関係ないだろうと見越して学校へ来てみた。
 今日の夜食は牛丼です。剣をなるべくすぐ持てるような位置に置きつつ食べる舞(ちなみにつゆだく派らしい)。
 平和な時間は長続きしなかった。何か来たらしい。食べかけの牛丼をお願いされる。剣を手に立つ舞。とりあえず足手まといになるとまずいから逃げておこう。
 …って何よ。ひょっとして追われてますか俺。目に見えない何者かに。うわぁん怖いよ。でも牛丼お願いされてるし…この選択肢は(苦笑)。とりあえず牛丼死守しつつ逃げる。
 でも無理でした。途中で牛丼落としてしまいましたが、そんなの構ってられません…。
 舞と落ち合ったはいいが、逃げられてしまった模様。あう。
 …散乱してしまった牛丼、片付けないとね。とほほ。

 1/16。朝、登校時に2人と会った。名雪に断って2人と一緒に向かう。
 佐祐理の方から声をかけて友達になった話とか聞きつつ。
 校門に行くと、山犬が降りて来ていて騒ぎになっている。体育の先生が金属バット持って迫ってるけど、及び腰。
 舞がいなくなってる。そりゃ探すしか。…って、何故か呑気に雪うさぎ作ってたよ…何だこの子はー。
 戻ってみると、体育教師は山犬に噛まれてるわ、さらに生徒の中に犬が近づこうとしているわでちょっとしたパニックになっている。
 舞、何故か雪かき用シャベルを持ってやって来て、犬をぼむっと殴りつけて大人しくさせた。そして、佐祐理さんにお弁当を要求し、少しおかずを犬に分けてやっている。
 しかし、犬殴りの現場だけ見ていた男子生徒が、舞の陰口を囁いている。犬を虐待し、窓ガラスを割る女、と。
 むう。
 土曜日。授業終わった後、いつもの場所に行ってみる。いたいた。犬のせいで少なくなったお弁当をやたらと譲り合いつつ食べる。
 そして夜、校舎へ。
 差し入れの巻き寿司を置いて「笑えばいいのに」とか「YesはクマさんでNoはタヌキさんって言うことにしない?」とかくだらないことを喋る。
 胸触ってみるかって…それはやめようよ。死ぬほど嫌われそうだから(苦笑)。
 今晩はこの辺りで退散。

 1/17。夜はまた校舎へ。
 今日のお夜食はみたらし団子。あげたら、1本つるんと食べたかと思うと「臨戦中」と飛び出してった。ひえ。
 戦ってるし…。
 でも逃がしちゃったみたい。うう。ひょっとして邪魔したんだろうか…。
 もう今日のお役目は終わりなのかな。この選択肢は…。
 何処か誘ってみる?
 でも舞はまだ居ると言って聞かない。ううー。ダメか。
 今夜はこれで帰ることにする。

 1/18。登校時にまた会った。話をしているうちに、舞がYesの意味で「はちみつクマさん」といきなり言ってくれたのでびっくり…お、覚えていてくれたとは…。佐祐理は「?」状態でしたが(当然)。
 授業中、変なこと考えてるぞ主人公。舞を、陰口を叩かれなくなるような、人気者にしてやれる方法はないものか、と。
 昼休み、例の場所まで黄色い旗を持参する。通学路の信号のない横断歩道で交通整理する人が持ってるやつ(プレイヤーの地元では「緑のおばさん」とか呼ばれてるんですが)。それを、舞がやってみたがっているから持って来た、という説明で舞に押し付ける。舞は否定せず、佐祐理はめっちゃ驚いてる…。
 そして、実際に舞は放課後、旗持って学校の前に立ってた。何でやねん。自分の意志ってないんでしょうかこの子。
 でも、実は高校の前ってこういうの必要とする子供いないんだよね。他の生徒はちょっと冷笑気味に通り過ぎてる。うー。
 だがそこへ通りがかるおばあさん。舞は、道路を渡る彼女に寄り添い、車に向かって威嚇するみたいに黄色の旗を…。使い方違うって(苦笑)。
 うーん。
 名雪に相談持ちかけてみる。女の子らしくない子をイメチェンさせる方法ないかな。その子可愛い子なの? と訊かれて、…正直に答えてみる。そしたら、学校行事の舞踏会はどうだろうと提案される。綺麗なドレスを着て参加すれば、他生徒の目も変わるんじゃないかと。
 名案とばかりにその告知チラシを持って、舞に参加させようとする。佐祐理は驚いているけど、舞は否定はしないんだよね…。それをいいことに参加と決めつける。ドレス持ってないと言いかける舞の言葉を「俺が調達する」と遮ったりして。でもどうやってだ?
 で、夜。今日の夜食はケーキ。モンブラン食べる舞、飲み物なくて喉に詰まったらしくしゃっくり始めてしまった。そんな時に物音が…。
 しゃっくりで苦しい舞はトイレで水を飲んでから戦いに。お蔭でまた逃がしたらしい。うー。
 ひょっとして邪魔してますか、俺。
 おそるおそる言ってみる。舞の返事は「そうかも知れない。でも、嫌じゃないから」。
 毎日来てもいいのか、と確認する。頷いてくれる。ほっ。

 1/19。登校時、佐祐理が主人公に1時間目の休み時間に話がしたいと言って来る。何だろう。
 そして休み時間。教室まで主人公を呼びに来た佐祐理の姿に、クラスメイト男子があらぬ誤解一直線になっているのを掻い潜って廊下へ。
 ドレス、調達出来そうなんだそうだ。うおおありがたい。ついでに佐祐理も参加することにしたそうだ。…主人公も。衣装用意してくれるって言うし、出ないわけに行かないだろうなあ。
 昼は例によって踊り場ランチ。ドレス調達と、3人で参加することを舞に教えておく。
 んで、夜。何故か夜食は納豆ゴハン。食べづら過ぎ(笑)。で、牛丼の時のように一端剣を手放さなければならないわけで。
 でも今夜は。その手放した隙に、目に見えない魔物が剣をすっ飛ばしやがった。
 舞は納豆ゴハンの割り箸で応戦してる。でも分が悪過ぎる。じりじり迫られている彼女。剣は遠くなるばかり。
 納豆ゴハンは捨てる。剣を拾った…はいいが、魔物に突き飛ばされた。何とか壁にぶつからずに済んだ。舞が目配せしてる。…上? えーと。
 天井に突き刺すように剣を放り投げる。
 ジャンプでそれを抜き取る舞。
 戦闘再開。
 結局は逃げられたみたいだけど、手負いには出来たそうだ。うむ。役に立てたかな。
 でももう2度と納豆はやめよう。うん、それがいいと思う。

 1/20。朝、舞踏会が楽しみで仕方ない主人公がはしゃぎまくって舞にちょっかい出しているのを見て、佐祐理が「恋人同士みたーい」。それに対して、舞がぽかっとツッコミ入れて来ました…ど、どーした舞。
 昼休み。オヤジギャグかまして舞にツッコミ入れさせようとする主人公(…アホか…)。
 舞踏会楽しみだねーと盛り上がっている佐祐理。ひそーと弁当箱を動かしてみたら、舞が弁当箱を追いかけた…のが頷いているように見える。あはは。佐祐理が「舞って祐一さんのこと好きだよね?」などと物騒な(?)質問をした時も、動いた弁当箱に釣られて頷いてるし…。改めて主人公に問われた舞は「嫌いじゃないから」と素っ気無く。…どう取ればいいんだこれは。
 放課後迎えに来ますねという佐祐理。断って気を遣わせるのもあれかなあと頼んでおく。
 でも、放課後掃除当番だった…急いで終わらせようとしてたのに、何故かそこにいる佐祐理。手伝ってるし…目立ってるし…。あっちでは教室にいたムカデを箒で追い払っている舞がいるし…。好奇の目が痛い。
 さて、体育館へ行こう。
 着替えて会場に入ると、いやはや豪華だ。体育館とは思えない。何かおハイソな雰囲気の人たちだらけでちょっと浮いてるかも。会話もついてけないし。
 舞はちゃんと主人公の所に来てくれた。やっぱり誰とも会話弾んでないです。見よう見真似で踊ってみたりして。
 佐祐理も来た。こちらも踊って下さいと言われて付き合う。
 だんだん場に馴染んで来て、他の男からも誘いを受けるようになって来てる舞と佐祐理。でも佐祐理はともかく、舞は他の男とは踊りたくないそうです。
 そして何故か「ありがとう」と。何がだろう。
 きっと楽しかったんだろう、彼女なりに。
 そんな時にガラスの音。…まさか。舞、気配を感じたらしい。うわあ。こんな会場で?
 トイレに行った佐祐理探そうと提案するが、舞は「落ち合わない方がいい。魔物は、祐一に…」
 って、はい? 俺!?
 ガシャーンと派手な音。人が倒れてる。見ると、それは…。
 嘘お…佐祐理先輩!!
 舞が消えて、そして再び現れた。剣を手にしている。制止しても聞かなかった。パニックになる会場、破壊活動(にしか見えない)を繰り返す舞。
 あわわ…。

 1/21。佐祐理は大した怪我じゃなかったみたいだけど、大事を取って休んでいた。
 そして、舞は学校を退学になることになった。今日で彼女の制服姿も最後だ。
 どう思っていたんだろう、舞のこと。
 好きだったんだと思うけど…。
 放課後、学校を去ろうとする舞に向かって最後の繰言。本当は舞はいい奴なのに。それを学校中の生徒に知らせようと頑張ったのに。全部メチャクチャにして、簡単に去って行く。努力していた自分が馬鹿みたいだと。
 でも、それでも自分は舞が好きで一緒にいたいと。
 舞も一緒に居たいと言ってくれた。佐祐理と3人で。
 何とかする、と約束した。何をどうして何とか出来るんだか知らないけど。
 その日から夜に学校には行かなくなった。学園に彼女が戻れるその日まで、そうしようと約束したからだ。

 1/22。朝、佐祐理と待ち合わせて登校しながら、舞の復学の方法を探ろうと話す。佐祐理はもちろん承知してくれた。
 いつもの昼休みに作戦会議。署名運動をしてみようという話をまとめた。舞のあの所業は、佐祐理が野犬に襲われていた所を助けようとしたんだということにするのだ。
 休み時間に早速署名集めを始めるが、思うように集まらない。佐祐理に首尾を聞きに行くと、こっちは順調らしい。
 その時、声をかけて来た女生徒が1人。連中に目に物見せるんだって? と妙な話になっている。佐祐理はにこにこと話を合わせているが、後で聞いてみたら何のことだか判らないらしい。
 放課後までに署名はかなり集まって、いよいよ舞踏会の主催である生徒会のメンバーにも話を通しに行くことに。ただ、生徒会は舞を目の敵にしているそうなので、通るかどうかはかなり微妙かも…。
 久瀬という男に佐祐理が話をしに行く。しかし、こっちの話なんてまるで聞いてくれず、どんな真実があっても舞を弁護する気はないと一蹴された。
 思わず話に割って入ってしまった。でも、動じない久瀬。以前から素行が悪いとされていた舞を切るいいチャンスだとしか思っていない様子。喧嘩を吹っかけそうになるが、佐祐理にたしなめられて止めた。
 久瀬が去った後、主人公まで問題行動で学校を去ることになったら辛いと佐祐理が。そうだよね…これからは行動に気をつけます。

 1/23。朝に佐祐理と、昼を一緒に食べる約束をする。
 そして昼、いつもの場所に行くと、舞がいる。…何故?
 佐祐理も、そして舞本人も判らないまま、復学させて貰えたらしい…何なんだよ?? じゃあの署名活動は何だったんだ…。
 いきなり声かけられた。昨日、「連中に目に物見せる」とか言ってた女子だ。彼女はいきなり、「倉田さん(=佐祐理)が生徒会に懐柔された」「倉田さんが生徒会側につくと困る」などということを言い出した。何のこっちゃ。
 話を聞いてみると、どうも佐祐理は、反生徒会の一派によって、その代表に祭り上げられているらしい。佐祐理はただ単純に舞を救いたいから生徒会に意見しているだけなのに。何だかなあ。生徒間の争いに勝手に持ち上げられてるとは…。
 で、いたよ、久瀬が。演説めいたことをやっている。佐祐理を生徒会の新メンバーとして紹介している。…そうか。これで反体制の連中を困らせる気なのか。んで、佐祐理にその代償として舞の復学を持ちかけたと。はあ。
 舞は今度は刀を抜かず、手刀で自分の頬を傷つけて見せた。そして「佐祐理を悲しませたら許さない」と久瀬に宣言する。その迫力に、久瀬も、集まっていた生徒も黙り込んだ。
 後から聞いた真相(らしきもの)は。
 元々入学した時に佐祐理は生徒会に入っていた。彼女の父親が議員だったために誘われたらしい。
 そして佐祐理と舞は仲良くなった。その後、ガラスが割れるなどの事件が相次いだ。
 舞を庇おうとし続けた佐祐理は、生徒会から身を引いたが、生徒会側にとっては、議員とのコネクションを奪われた方が痛手だった。学園に影響力のある生徒に逃げられた生徒会、という醜聞がまかり通り、以前から佐祐理を篭絡しようと必死だったらしい。そのために、舞の「素行」が利用されたのだ。
 まあそれはそれとして。
 夜。夜食はおせんべ。舞は、「そばにいて欲しい」と突然言い出した。こ、告白? と思ったら「囮になるから」って…うわぁん。囮っすか…。好きです、と言ってくれたら嬉しかったのに。とほほ。
 その夜、魔物は現れませんでした。

 1/24。物置を探って武器に出来そうなもの探してみた。木刀。
 昼間、名雪に怪しまれながら素振りで練習。
 夜、一緒に戦うと舞に宣言するが、囮だけでいいと素っ気無く言われただけ。
 戦いが始まる。舞の一瞬の隙をついて剣が落とされた。代わりに木刀で殴りかかってみるが、手ごたえない(…つーか相手見えないし…)。でもその間に舞が剣を拾って、ばさっと。
 以前の手負いだったから仕留められたらしい。やっぱ邪魔してんのかしら、俺。
 あと四体、だそうだ。

 1/25。朝の登校時、舞は足音のたびに振り返り振り返り主人公を待っている感じだったと佐祐理が報告してくれた。あはは。
 昼休み。佐祐理は具合悪くて早退したとかで、例の場所には舞しかいなかった。でも、いつもは佐祐理が持って来る弁当食べていたということは、舞は食事がないってことでは。それを指摘して、学食に行くことに。
 食べながら2人の馴れ初め聞くことが出来た。この間のように犬をおとなしくさせるために自分の手をくわえされたことがあったらしい。それを見て、佐祐理が自分の弁当の提供を申し出たらしい。なるほどね。
 放課後は、1人部活動。木刀振ってるだけだけど。野犬でも出てくれば実戦の感触掴めるのに、と言ってたら、舞が現れて、バケツやタライが飛んで来た。うわー。
 どうやら練習を手伝ってくれていたらしい…ひ、一言言ってよ…。
 そして夜。今夜は2匹いるらしい…1匹欠けたせいなのか、こっちが2人いるせいなのかは判らないけど。舞のカウントダウンで1体ずつ相手にする。ただまあこっちは、舞がもう1匹を何とかするまでの時間稼ぎみたいなものだけど。
 何かの手ごたえはあった。次は…右? 木刀押さえつけられたかと思うと胸を強打された。直後に舞が来て切ってった。
 逃げられた、けど2匹とも手負いに出来たらしい。
 役に立てた…かな?

 1/26。昼休み、2人が昨日学食で食べたことを佐祐理が羨ましがっていると、舞は何を誤解したのか飛び出してって、学食牛丼を3つ買って来ちゃいました…ははは。弁当もあるのに…。
 放課後、1人部活(と称して木刀素振り)をやっていると、舞が今日も何かを投げて来た。…って消火器ー!(笑) 学校の備品は大切にしましょうね、舞さん…(苦笑)。
 んで、夜。今夜は1体。舞が虫の息まで追い込んだらしい。今日は出番なかったな…。でも、舞に「何を見ていたの?」と言われる。…何のこと?

 1/27。いつものように放課後部活。その時に、ひょっとして舞が昨夜言いたかったのはコレじゃないかと思い出す。よけることの大切さ。
 そんなことを考えていたら何か飛んで来た。よけてみた。消火器だった。舞が「よけられた」と感心(?)してる。
 今日の舞は竹刀持ってる。訓練付き合ってくれるつもりらしい。そこに…だあ佐祐理さん。同好会でも作るの? 仲間に入れて! と言って来た。舞に訊いてみる。舞は、試験、と言って木刀を佐祐理に貸すよう言って来た。
 思いっきり木刀を叩き落されて茫然の佐祐理。舞は佐祐理が邪魔だと言い切った。佐祐理は謝りながら去って行く。
 舞はぽつりと、佐祐理の左手に傷があることを教えてくれた。それが自分のせいだとも。一緒にいると傷つけてしまう、と。
 この戦いには、巻き込まなくて正解だと思う…。
 そして夜。…現れなかった。手負いでも回復が早いという魔物。何処かで体力温存しているんだとしたら悔しいなあ。

 1/28。朝も昼も佐祐理が顔を出さない…。舞は日直だと言っているのだが、昨日「邪魔」と言ったのを気にしているのだろうか。昼休み、探してみるが見つけられず。舞に、放課後にもう1度佐祐理を探して話をしてみるから、自主部活はなしね、と断った。
 5時間目の休み時間に佐祐理が教室に来ていた。舞の誕生日プレゼントを舞に内緒で2人で買いに行こうという話を持ちかけられる。…ははは。「邪魔」を気にしていたわけではなくて、ホントに忙しかっただけなのね。プレゼントの件は承知する。
 放課後、佐祐理と買い物。思いっきり女の子らしいものがいいという話から、ぬいぐるみに当たりをつけて手分けして探してみた。
 佐祐理は、巨大なアリクイのぬいぐるみを見つけて来た…何でアリクイ。当然ながら長いこと売れ残っているらしい。佐祐理は妙に気に入ったらしい…。で、舞も可愛がってくれるはず、と言い切った。何故だー! 妙な佐祐理の確信に逆らわずにそれを購入することに。うーん。
 夜。夜食は石焼イモ。ちなみに、佐祐理との話し合いは問題なくうまく行った、ということにしておく。
 あとはコトが起こるのを待つ。妙なことは考えないように。
 水道の音? トイレから聞こえる水音。それはヤツらの仕業らしいが、もう本体はその音の所にはいないと舞は言う。様子を見て来ようかと舞に訊ねてみるが答えはNo。ふむ。
 舞が駆けてった。剣を振るったが、そのまま引きずられてる。剣を引っ張られているっぽい。だけど突然剣を手放したかと思うと、こっちに来た。え?
 わ、やられた。舞は剣を捨ててこっちを助けに来たのだ。
 ぶっ倒れてしまった俺から木刀を受け取ると、再び彼女は戦闘へと。俺はそのまま気絶しちゃいました。
 気付けば戦闘は終わってた。1体仕留めたそうです。うう。やっぱり単なる足手まとい。はあ。

 1/29。放課後、佐祐理が教室にまたやって来て、舞にプレゼントを渡す時間が決まったら連絡するとのことだったので電話番号を教えた。
 家で待っていたが、いつも舞が学校に行く時間になっても連絡なし。困ったが舞のいる学校へ向かうことに。
 途中、家に電話してみると、名雪が佐祐理の電話を受けていた。佐祐理も学校へ向かっているとのこと…げっ。
 慌てて来てみたが、時既に遅し…。大怪我をした佐祐理と血に濡れたアリクイぬいぐるみがそこにあった。

 学校。真昼間。ガラスの割れる音。
 自暴自棄になっている舞が剣をめちゃくちゃに振るっている。ドアを壊し、ガラスを割っている。
 野次馬を掻き分けて、そして暴れている彼女の懐に飛び込んだ。剣の柄で殴られたけどとりあえず動きは止められた。
 必死に説得する。3人で卒業まで過ごそうという約束はどうなる。今までの努力を全部ぶち壊しにする気なのかと。
 舞は動きを止めて、どよめいている群集に向かって頭を下げ、丁寧に謝罪した。野次馬たちがびっくりしている。そりゃそうだ…。
 昼。学食から買って来た牛丼。かき回しているだけで食べようとしない舞は、突然、「今夜全てを終わらせる。手伝って欲しい」と。もちろん手伝うに決まってる。こっちのYesの返事に安心したのか、牛丼食べ始めた。
 そして運命の夜。舞は主人公のために日本刀を持って来ていた。彼女が今使っている西洋剣の前に使っていたものなのかな。
 気配、読めるようになって来てるのかな。何かいるのは判る。それと、何となくだけど、自分が狙われているような気がする。どうしてだろう。
 とりあえず最初は…よける? うお、かわせた。わーい。と思ったら攻撃された。あはは(苦笑)。階段昇ってひとまず離れる。
 うわ追って来てるよー。何とか体勢立て直して、一打見舞えたらしい。手負いに出来たか。
 ひゅんひゅん何か跳ねてる。追いつけるかな。えーと…走り抜けちゃえばよし?
 刀でついてみる。尻尾ぐらいは触れたみたい。舞が反対方向から出て来てばしっと。とどめ刺せたみたいね。
 …やっぱり役に立ってなさげ。ははは。
 残りは何体なんだろ。
 と思った時に蛍光灯が割れた。舞が言う…上?
 咄嗟に床を転がった。上の辺りを舞がぶった切ってる。よくよけた、と褒めていただける。
 蛍光灯割りつつ逃げて行く魔物。舞は何故か動けない。…げ。怪我してるよ。両足と左手って…それでよく戦ってたなあ。
 舞の指示で、彼女を背負って、いつものランチエリアに。…こんなトコじゃ逃げ場ないんじゃないか、あいつら来るのか? と訊いてみると、来ると。…やっぱり俺がいるからなの? なーんか、囮にされてるのかしら。どーしてよう。
 しりとりとかして時間を潰しているうちに、来たよあいつ。
 舞、立ち上がった。どうする気だ、と見ている間に、階段の上から飛び降りて剣を振るった。そうか、走れないから落下する重力でヤツを切る気でこんな所まで…。
 慌てて後を追って階下へ。やったか? と思ったら「失敗した」ってえええー!
 攻撃されて2人ともふっ飛んだ。
 舞に刀を握らされる。勝つことは考えないで、いつもの中庭に、と言っただけで走り出していた。
 …何する気かは知らないけど、判った。
 気配から逃げる。おびき寄せるように1Fへ。そして、窓ガラス割って中庭に飛び出す。ヤツも出て来る。勝とうとするなということは、剣の背で攻撃を受ければいいのかな。
 流せた…みたい。
 あとはもう逃げる。刀が重いので、捨てるついでにヤツに投げつけておく。追いつかれて、突き飛ばされて。その後のことは任せるしかない…舞に。
 気付いたら、空に舞がいる。
 また何処からか飛び降りて来たらしい。一撃。…今度はうまく行ったみたい。
 屋上から飛び降りたらしいっす。うへえ。
 そのまま倒れてしまう舞…でも倒れながらも「牛丼」って…もー。
 仕方ないので、手近な教室まで彼女を運び入れて、牛丼を買って来ることに。
 しかし、甘かった。買って戻って来たら舞がいない。
 もう1体、いたのか、ひょっとして。ああーもう。
 探そうとする。廊下に出た途端に、何か撃たれたような感触。

 手負いの女の子? 魔物が1体消えるたびに舞も傷ついて行くその理由って…。
 何か思い出してる。十年前の麦畑でのこと。女の子に会って、一緒に遊んだ。彼女には不思議な力があって、TVで見世物にされたことがあった。そのため普通の子供たちと馴染めず、1人で麦畑で遊んでいたらしい。
 背の高い麦に隠れてしまう彼女のために、屋台で買ったウサ耳つけてあげたり。
 一緒に遊ぶようになったのは夏休みのほんの短い間だけ。もう家に帰るというその時に、彼女は何処から知ったのか電話をかけて来て「魔物が来る」と言った。遊び場所を守らなくちゃ、と。でも、もう帰ってしまう自分は「またいつか遊ぼう」としか答えられなかった。
 女の子が見えた。その時の女の子が。
 ここは新校舎。そして…あの日の麦畑は、旧校舎の近くにあった。つまり、ここが、その場所なんだ。あの日の麦畑そのもの。
 そして魔物は、その子自身。「魔物が来る」とついた嘘を守って、一緒に遊んでくれた男の子を待って、1人で戦い続けるための理由。それが必要だったから。
 魔物は、舞自身の力。だから倒すたびに彼女は自分を削ることになるのだ。
 最後の1体を倒そうとする彼女を止める。ひょっとして覚えてないのか。思い出させればいいのかな。
 名雪が、舞のことは知らないまま、女の子イメチェン作戦のためにとプレゼントしてくれたものがある。それは偶然にもウサ耳だった。まさかこんな役に立つとは。
 それを今の舞につけてあげる。
 そして話してみる。自分たちは過去に会っているのだと。
 舞も思い出したらしい。あの男の子も自分を怖がって逃げたのだ、と思っていたらしい。
 誤解を解いておこう。というより、あの日に「魔物」の嘘を信じずに素っ気無い別れ方をしたことにも責任はあるのだ。だから…これからはずっと一緒にいる。あの時は離れたけど、今度はずっと。
 卒業したら舞・佐祐理と暮らす約束までした。舞もそうして欲しいみたい。
 思い出がずっと一緒にありますように、と舞は言った。
 なのに。
 自分の体に、剣を…。
 ……まじっすか……。血が出てるよぅ…。
 一緒に暮らす未来を夢見ながら、ただ彼女を抱きしめることしか出来ない…。

 あの日の舞がいる。麦畑で。
 彼女は、あの日も自分が主人公を呼んだのだと言っていた。それが力だと。全てを含んだ舞という人を好きになってくれる人を呼んで、それに主人公が答えてくれたのだと。
 だからこれから再会しても必ず判るんだそうだ。この人だって。
 彼女の口で語られる回想シーン。
 病気の母親。入院しているみたい。病室で舞の描くウサギの絵は尻尾が長かった。見に行けたらいいね、動物園に…と済まなそうな母親。元気になったら連れて行くと約束している。
 母親は舞の出産から体が弱っていたそうで。
 病院の庭から雪を運ぶ舞。それで雪ウサギを作る母親。すぐ溶けちゃったけどね。
 それからしばらくたったある日、母親は一緒に動物園行こうと言い出した。歩くのも無理と判っているのに…。
 舞は喜んだ。本当は歩けないと知っていたけど、でもそれでも「大丈夫」と母が言うから。「今日しかない」と言うからには…そういうことなのかな。
 何とかぎりぎりで自力で立ち上がり、一緒に病院の庭をゆっくり歩く。
 でもダメみたい。途中で歩けなくなってしまう。ベンチで休むことに。目を閉じて苦しそう…。
 舞は頑張ることにした。たくさんの雪ウサギを自分で作って、ここでウサギだらけの動物園を作り出す。
 母親はそれを見て喜んでくれた。でも、その後は…。

 力が使えるようになったのはその日からなんだそうです。強く願えば祈りは届くと信じるようになった。そして実際、母親は一命を取り留めたらしい。
 それからしばらくして、親戚に連れられて舞は出かけた。TV局に。力を見せるよう言われたが、見せたら…。それが原因で迫害を受けることに。
 母親は転院を決めた。遠くの街へ。
 そして麦畑で待った。『力』は、全てを受け入れてくれる人が来る予感を告げていたから。
 現れた1人の人。
 彼は、1度会ってその時に約束していると言った。
 ここから、やり直そうと。

 卒業式だー。
 てっきりダメなのかと思って焦りましたですよ…あれはバットED用の展開だったんですね、きっと。
 …事情を説明してくれないのが消化不良ですが。舞は元気に立ってます。無事に佐祐理と一緒に卒業してる。佐祐理に「ホントのお姫様の登場」とか「佐祐理も舞の祐一さんは取りませんー」とかからかわれて、そのたびにツッコミ入れてるし…わかりやすい子だ。
 そうだねえ。いつか告白してくれるのかなあ。
 ま、それはまたいずれ、ね。

□■□

 …裏ヒロイン?(笑)
 ごっつ壮大な物語あり過ぎだ。凄い。深いっちゅーか何ちゅーか。
 魔物が「見えない」のも、CGの都合とかじゃなくて意味があったんですね。舞が自分の「力」を認めようとしないことの象徴みたいな感じと解釈しました。
 …いやはや…テキスト真剣に追っかけてしまった。重いストーリーだ…。
 それだけに、舞が自害しようとした後始末が「…いつの間に?」な雰囲気なのはちょっともったいない。ちゃんと病院行くなり、剣が実は幻でしたみたいな描写をつけるなり、して欲しかったかなあ。

 で、あのー、密かに舞のCGモード埋まってないんですけど…何を取り逃してるんだろう。

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