S-JIS[2023-10-05/2023-10-06] 変更履歴

Tsurugi tgctlメモ

Tsurugi(TsurugiDB)のtgctlのメモ。


概要

tgctlは、Tsurugiサーバー(tsurugidb)の管理(起動や停止等)を行うコマンドラインツール。

詳細はTsurugiの書籍の12章『サービス管理基盤(Tateyama)』を参照。


tgctlのサブコマンド

バージョン確認

$ tgctl version
tsurugidb
version: 1.0.0-BETA1
date: 2023-10-05T02:24Z

起動

$ tgctl start --conf ~/tsurugi.ini
successfully launched tsurugidb

--confで構成定義ファイル(tsurugidbのパラメーターが記述されているファイル)を指定する。
以降、statusshutdownを実行するときも同じ--confを指定する必要がある。


--confを指定する代わりに、環境変数TSURUGI_CONFに構成定義ファイルを指定しておくことも出来る。

$ export TSURUGI_CONF=~/tsurugi.ini
$ tgctl start

--confもTSURUGI_CONFも指定していない場合は、$TSURUGI_HOME/var/etc/tsurugi.iniが使われる。
($TSURUGI_HOMEはTsurugiサーバーがインストールされているディレクトリー)


状態確認

$ tgctl status --conf ~/tsurugi.ini
Tsurugi OLTP database is RUNNING

停止

$ tgctl shutdown --conf ~/tsurugi.ini
$ tgctl kill --conf ~/tsurugi.ini

shutdownがtsurugidb停止の正しい手順。

killは強制終了。


構成定義ファイル

構成定義ファイルは、Tsurugiサーバーの設定値を書いたファイル。

構成定義ファイルはtgctlの--confで指定する。

構成定義ファイルの形式は、セクション毎にパラメーターを記述する形式。


stream_endpoint

stream_endpointセクションは、TCP接続エンドポイントの設定を記述する。

[stream_endpoint]
    port=12345
    threads=104
パラメーター 説明 備考
port TCP接続を受け付けるポート番号。デフォルトは12345。 port=12345のとき、エンドポイントのURIは「tcp://ホスト名:12345」になる。
threads TCP接続可能な最大数。  

ipc_endpoint

ipc_endpointセクションは、IPC接続エンドポイントの設定を記述する。

[ipc_endpoint]
    database_name=tsurugi
    threads=104
パラメーター 説明 備考
database_name IPC接続のデータベース名。デフォルトはtsurugi。 database_name=tsurugiのとき、エンドポイントのURIは「ipc:tsurugi」になる。
threads IPC接続可能な最大数。  

datastore

datastoreセクションは、ログデータストアの設定を記述する。

[datastore]
    log_location=var/data/log
パラメーター 説明 備考
log_location DBの永続化の為のデータを置く場所。 相対パスで記述すると、$TSURUGI_HOMEからの相対パスになる。

sql

sqlセクションは、SQL実行エンジンの設定を記述する。[2023-10-06]

[sql]
    commit_response=AVAILABLE
パラメーター 説明 備考
commit_response デフォルトのコミットオプションでコミットコマンドを実行したときに、Tsurugiサーバー側でどこまで処理したら制御を戻すかの指定。 ACCEPTED・AVAILABLE・STORED・PROPAGATEDのいずれか。

cc

ccセクションは、トランザクションエンジンの設定を記述する。[2023-12-07]

[cc]
    epoch_duration=3000
パラメーター 説明 備考
epoch_duration epochの時間間隔を指定する。単位はマイクロ秒。 3000の場合、3ミリ秒。

glog

glogセクションは、logger(Googleのglog)の設定を記述する。

[glog]
    log_dir=
    v=0
パラメーター 説明 備考
log_dir ログファイルを出力する場所。 デフォルトだと/tmp/tsurugidb.INFO等になる。
v 詳細ログのレベル。 0だと出力されない。30だとそこそこ、50だとかなり大量に出る。

glogのパラメーターは環境変数でも指定できる。(tgctl start時に環境変数が読まれる)
例えばvを指定したい場合は環境変数GLOG_vに指定する。

$ export GLOG_v=30

Tsurugiへ戻る / 技術メモへ戻る
メールの送信先:ひしだま