S-JIS[2004-03-10/2004-06-09]
Eclipse2でJavaのプログラミング
EclipseはJava専用というわけではないけれど、やはりJavaのプログラミングが一番しやすいのではないかと思います。
他の言語で試してみたことは無いんだけど(汗)
(注)操作方法や設定方法は、ウィンドウズ版で説明しています。
Eclipseでは、作りたいアプリケーション毎に1つのプロジェクトという形で管理するので、最初にプロジェクトを作る必要がある。
- メニューバーから、「ファイル(F)」→「新規(N)」→「プロジェクト(R)」
で、「新規プロジェクト」ダイアログを開く。
- 左側のペインで「Java」、右側のペインで「Javaプロジェクト」を選択して「次へ」ボタン
- プロジェクト名にアプリケーションの名前を入力。
「プロジェクト内容」では、ソース類が置かれるディレクトリを指定する。
-
「デフォルトの使用」を選ぶと、Eclipseをインストールしたディレクトリの下の「workspace」の中にアプリケーション名のディレクトリが作られる。(例:C:\eclipse\workspace\プロジェクト名)
- 「デフォルトの使用」をしない場合、自分でディレクトリを指定できる。
Javaでいうpackageは、プロジェクト内のディレクトリ階層で表される。このディレクトリを作成する方法。
- 「パッケージ・エクスプローラー」内で、パッケージを作りたいプロジェクトを選択
- 右クリックで出るメニューから「新規(W)」→「パッケージ」
- 「名前」にパッケージ名を入力(例:jp.hishidama)して「終了」ボタンをクリック
- 「パッケージ・エクスプローラー」内で、クラスを作りたいパッケージを選択
- 右クリックで出るメニューから「新規(W)」→「クラス」
- 必要な項目を入力し、 「終了」ボタンをクリック
項目 |
内容 |
備考 |
ソース・フォルダー |
プロジェクト名 |
|
パッケージ |
パッケージ名 |
何も入れなければ、パッケージ無しになる |
名前 |
クラス名 |
必須 |
スーパークラス |
extendsする元のクラス名 |
クラス名だけ入れると、フルパッケージ名を探しに行く |
「パッケージ・エクスプローラー」内でクラスファイル名をダブルクリックすることにより、そのファイルを開いて編集ができるようになる。
クラスファイルの左側の「+」ボタンをクリックすることにより、ファイルの中のクラスや変数・メソッドの一覧も表示され、選択できるようになる。ここで選択すると、ファイル内のその箇所へ移動することが出来る。
ファイル内にコーディングしていくと、自動的に文法チェックがされる。これを利用してソースの補完が簡単にできる。
クラスのソースを修正して保存すると、自動的にコンパイルされる。[2004-06-09]
ただし、ソース数が多くなると邪魔な時もあるので、自動コンパイルをオフにすることも出来る。
- メニューバーの「ウィンドウ(W)」→「設定(P)」を選択して「設定」ダイアログを開く。
- 左側のペインで「ワークベンチ」を選択。というか、デフォルトで選択されてる
- 右側の「ビルドをリソース変更時に自動で実行(B)」のチェックを外す。
また、それに関わらず、全ファイルをコンパイルし直すことも出来る。
- 「パッケージ・エクスプローラー」内で、コンパイルしたいプロジェクト(の中のディレクトリやファイルを1つ)を選択
- メニューバーの「プロジェクト(P)」→「プロジェクトの再ビルド(R)」を選択すると、再コンパイルが実行される
メニューバーの「プロジェクト(P)」→「すべて再ビルド(L)」だと
プロジェクトを選択しておく必要は無いが、全てのプロジェクトがリコンパイルされるので、余計なものまでコンパイルされる可能性大。
Eclipseのソースエディターの設定方法。[2004-03-26]
- メニューバーの「ウィンドウ(W)」→「設定(P)」を選択して「設定」ダイアログを開く。
- 左側のペインで「Java」→「エディター」を選択
- 右側の「外観(N)」タブの「表示されるタブ幅(T)」に桁数を設定
自動で入るソースのインデントに、タブを使うかソフトタブ(スペース)を使うかの切り替え方。
- メニューバーの「ウィンドウ(W)」→「設定(P)」を選択して「設定」ダイアログを開く。
- 左側のペインで「Java」→「コード・フォーマッター」を選択
- 右側の「スタイル(Y)」タブの「インデント用にスペースでなくタブを挿入(T)」に
チェックを付けるとタブを使用、チェックを外すとスペースを使用。
コーディングすると、エラーや警告が
自動的に出る。Eclipseでは、これらを修正する手助けをする機能が無料のソフトとは思えないほど充実している。
- ソースの右側の■や■がソースのどの辺りにエラーが出ているかを示しており、これをクリックすることでその行へ飛ぶことが出来る。
- ソースの左側に●が出ている場合、そこにマウスカーソルを合わせるとエラーや警告の内容が表示される。
さらに、●をクリックすることで修正の選択肢が出る。その選択肢をダブルクリックすることで修正が実行される。
修正しても、すぐにはエラーや警告が消えないこともある。その場合、ファイルを保存すればエラーチェックし直される。
- ソースコード上に、使いたいクラスを書く。
例: File f = new File()
- すると、「File が解決できないか、型ではありません」というエラーになる。
- このエラーが出ている行の左側の●をクリックする。
- インポートや変換、新しいクラスやインターフェースを定義するかの選択肢が出るので、インポートを選ぶ。
例:「'java.io.File'のインポート」をダブルクリック
すると、「import java.io.File;」が追加される。
また、いちいち1行ずつ上記の操作をしなくても、メニューバーの「ソース(S)」→「インポート宣言の編成(G)」でまとめてimport文が追加される。さらに、不要なimport文は削除される。[2004-03-14]
- ソースコード上に、例外処理が必要なコードを書く。
例: FileInputStream input;
input = new FileInputStream(fileName);
- すると、「処理されない例外の型 FileNotFoundException」というエラーになる。
- このエラーが出ている行の左側の●をクリックする。
- スロー宣言の追加、try/catchで囲むという選択肢が出るので、try/catchを選ぶ。(ダブルクリック)
FileInputStream input;
try {
input = new FileInputStream(fileName);
} catch (FileNotFoundException e) {
// TODO 自動生成された catch ブロック
e.printStackTrace();
}
自動的にtry〜catch文が追加される。
ソースを決められた形式(例えばインデントにタブを使うとか)に整形することが出来る。[2004-03-26]
- 「パッケージ・エクスプローラー」内で整形したいソースをダブルクリックしてエディターを開く。
- 開いたソースの上で右クリックしてメニューを出す。
- 「ソース(S)」→「フォーマット(O)」を選択
そのまま、決められた形式に整形される。
コンパイルしたいディレクトリを追加・変更する方法。[2004-03-26]
- 「パッケージ・エクスプローラー」内で、設定したいプロジェクトを選択
- メニューバーの「プロジェクト(P)」→「プロパティ(P)」で「●●のプロパティー」ダイアログが開く。●●は
プロジェクトの名前
- 左側のペインの「Java のビルド・パス」を選択
- 右側のペインの「ソース」タブ内のフォルダーを選択して「フォルダーの追加(A)」や「編集(E)」ボタンをクリック
- 「ソース・フォルダーの選択」ダイアログが開くので、その中から追加したいディレクトリを選んで「OK」ボタンをクリック
- メニューバーの「実行(R)」→「実行(N)」
- 左側の「構成(F)」ペインで、実行したいアプリケーションを選択
- 「(x)= 引き数」タブで「プログラム引き数(A)」にmain(String
args)で受け取るパラメータを指定可能。
(パラメータはスペース区切り。改行でもいいが、次に開いたときにはスペースに変わっている)
- 「実行」ボタンをクリック
同じ状態で再度実行したい場合は、メニューバーの「実行(R)」→「ヒストリーの実行(U)」。
なお、メニューバーでなくツールバーの
を使うことも出来る。
テスト支援ツール(?)のJUnitがeclipseには標準で入っている。使い方はJUnitのページを参照。
Javadocを簡単に生成することが出来る。[2004-03-14]
準備として、Javadocのコンパイラの場所をeclipseに登録する。このコンパイラ「javadoc.exe」はJDKをインストールすれば入っているはず。
- メニューバーの「ウィンドウ(W)」→「設定(P)」で設定ダイアログを開く。
- 設定ダイアログの左側のペインから「Java」→「Javadoc」を選ぶ。
- 右側の「Javadocコマンド」にJavadocコンパイラの位置を指定する。
- 「ブラウズ(W)」ボタンを押して「Javadocコマンド選択」ダイアログを開く。
- 「ファイル名(N)」に「%JAVA_HOME%\bin\javadoc.exe」を入力して「開く(O)」ボタンを押す。
- すると、元の設定ダイアログに環境変数(JAVA_HOME)が展開された形でファイル名が表示される。
- 「OK」ボタンを押す。
では、Javadocを生成する。
- メニューバーの「プロジェクト(P)」→「Javadocの生成(G)」で「Javadocの生成」ダイアログが開く。
- 上方のペインからJavadocを生成したいディレクトリ(パッケージ)・ファイル(クラス・インターフェース)を指定する。
- 「宛先」にJavadoc生成先のディレクトリを指定する。
※Javadoc生成例
なお、eclipseにjavadocコンパイラ登録をしていないと、「Javadocの生成」ダイアログで「Javadocコマンド・ロケーションがJavadoc設定ページに指定されていません。」というメッセージが出て、「次へ」「終了」ボタンが押せない。
プロジェクトやパッケージ・クラスを削除する方法。
- 「パッケージ・エクスプローラー」内で、削除したいプロジェクトorパッケージorクラスを選択
- 右クリックで出るメニューから「×削除(D)」を選択
又は、メニューバーから「編集(E)」→「×削除(D)」
- ダイアログの「はい」ボタンをクリック
- プロジェクトの削除の場合、「コンテンツの削除」を選択すると、プロジェクト内のファイルも消される。
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