その子は、生まれたときから穏やかで、とても聡明でした。彼は、両親から聞いたことはすべて、理解し、記憶することが出来ました。三歳にして本を読み、そして一度聞いたことは、一字一句間違えることなくそらんじることが出来ました。しかし、彼が四歳になると、父シヴァグルが亡くなってしまいました。そこで、シャンカラは、母親の手一つで育て上げられることになりました。
子供時代
シャンカラは五歳になりました。アーリヤーンバーは、シャンカラにウパナヤナという聖糸を授ける入門式を受けさせると、勉強のために、師(グル)のもとへおくりました。
シャンカラは驚くべき子供でした。彼は、その優れた理解力と記憶力で、全ての教典を、たった二年で習得してしまったのです。