Welcome to Chinjunomori-concert

(鎮守の森コンサート系譜) 

1990
鎮守の森コンサートVOL・1

テーマ 森に吹く風
 石田美子(クラシックボーカリスト)と春名久雄(シンセサイザー)の木漏れ陽ジョイントコンサート開催。御霊神社宮司・藤井治氏の賛助を得て境内の森を演奏会場に音楽会が実現。森の中の小さな音楽会として出発する。

1992
鎮守の森コンサートVOL・2

テーマ 垣根のない音楽会
 実行委員会が発足。垣根のない音楽会をテーマに無料コンサートとして継続開催することを決める。賛助会員システムができる。フオルクローレバンド・タンタナクイの演奏。ケーナ、チャランゴの音色が木漏れ陽の森に響く。

1993
鎮守の森コンサートVOL・3

 森の中に初めて仮設の舞台がつくられる。
 マリンバ奏者・新井貞子さんらのマリンバ2重奏を楽しむ。

1994
鎮守の森コンサートVOL・4

 開催前から小雨模様。急遽、演奏舞台を森の中から拝殿に変更する。
 ブルーグラスバンド・ウイック。アフリカンパーカッションバンド・イーヤンカンパニー出演。竹筒入り御神酒が賛助会員にお礼として配られる。

1995
鎮守の森コンサートVOL・5

 ふたたびタンタナクイの再演。
 鎮守の森コンサートはこの回から夜のコンサートとして模様替えをする。
 アフリカンパーカッションバンドも共演。
 篝火、照明も加わった手づくりのコンサートは、口コミで広がりをみせ始める。

1996
鎮守の森コンサートVOL・6

 和洋楽器混成グループ・アンサンブル・ペルルの演奏。
 賛助会員がのべ400人をこえ、神社の境内はほぼ満員となる。
 参加者全員にナギの葉のしおりをプレゼントする。
 試みに手づくり食品の店を出すが開演前に売り切れ。拝殿に仮設舞台を設置する。

1997
鎮守の森コンサートVOL・7

 フオークシンガー登場。
 西岡恭蔵、大塚まさじ。カントリーバンド・ジョージアファーマーズ。
 スタッフも増え、手づくり食品の店も増やす。開演までの時間を楽しんでもらおうとオープンを早める。2部形式の音楽会となる。舞台を拝殿右側の森を背にしたため、演奏中に森のマスコット、ムササビの滑空ショーが見られる。西岡さんが、すかさず、ムササビにアドリブソングで応える。

1998
鎮守の森コンサートVOL・8

 沖縄三線弾き語り。大島保克。八重山の島唄を中心に「ひばり」(代々唄が上手な家系)の歌声が鎮守の森に響く。 
 はる・KAZE。はる・KAZEは、鎮守の森コンサートで育った音楽仲間を中心に編成されたオリジナルバンド。テーマ曲「森に吹く風」を歌う。

1999
鎮守の森コンサートVOL・9

 ポップス&ロックバンド・MORGAN´S BAR。アコースティックギタリスト・岸部眞明。照明機器を増やし、舞台がより明るくなる。リスナー総立ちでアンコール。電源容量確保のため特設工事がなされる。

2000
鎮守の森コンサートVOL・10


前回に続いてMORGAN´S BAR。岸部眞明。ゲストにタンタナクイ。
 タンタナは、昼食時にスタッフのためのシークレットコンサートを行う。舞台と客席に初めて雨よけシートを設置。その甲斐あって?どころか、開演1時間前から雨が降り始め、30分前にはついに雷鳴とどろく豪雨。横殴りの雨風に会場騒然となる。機材もスタッフもずぶぬれ。しかし、6時開演と同時に小雨。第2部開演の頃には月も。止まっていた客足も雨が止むなり続々と増えほぼ満員に。鎮守の森コンサートの底力を見た。

2001
鎮守の森コンサートVOL・11

 有山じゅんじ。吉野五十一。チキンバンバンデラックスバンド。
 関西フォーク・ロック&ブルースシーンを代表する実力派の面々。
 昨年とはうってかわって最高のコンサート日和。21世紀の幕開けにふさわしい雲一つない上天気に恵まれて鎮守の森コンサートはスタートした。夕焼けが舞台後方の空をオレンジに染める頃、チキバンの演奏スタート。あたりが暗くなっていくと同時に舞台がいっそう華やかに輝き始めて。五十一、Qちゃん、有山氏にTAKOちゃんのラップスチールも加わって。篝火はますます赤く燃えさかる。リラックスムードで9時終演。

2002.1.1
鎮守の森コンサート・特別企画・年越しライブ
虚無僧・青木虚波夢氏の長尺の尺八で新年を迎えるミニライブ。御霊神社本宮に参拝して、新年をすがすがしい気分で迎え、そして魂に響く尺八の音色を聴く。

2002.5.11
鎮守の森コンサートVOL・12

春待ちファミリーバンド、美穂蘭。春待ちの秋本氏や井山氏は、モーガンズバーでもお馴染みのメンバー。今回は春待ちファミリーの一員として参加。春待ちは結成24年の神戸が生んだ老舗ジャグバンド。美穂蘭は九州宮崎出身のアコギ一本で歌う女性シンガー。
今年は何もかもが季節の巡りが早く、もう梅雨の前触れだという。雨の心配も、なんとかクリアー。雨に強い鎮守の森コンサート。今年の阪神タイガース以上の勝率だ。終盤なんと、客席は一大コロブチカ大会に。大いに笑って楽しんだ一夜でした。

2003.5.10
鎮守の森コンサートVOL・13
関東からのゲスト・ウンチャカ登場。葉山のウタヒメ。ことヤヨブーの個性的で伸びやかな歌声が鎮守の森に響く。バンドの人柄がよく出た曲と詞。素直で明るい。2年前から予約を実現。ワンチとまーさん。西吉野村の若手「かわぐつ」も出演。さわやかな夕刻の風に乗ってゆたかなサウンドが森いっぱいに響きました。

2004.5.8
鎮守の森コンサートVOL・14
シェリフ登場。1974年結成時に五條で演奏。それから24年、わずか2年で解散したシェリフは数年前に復活し、ふたたび五條て元気な演奏を聴かせてくれました。懐かしくまた新しい音楽に救われる思い。実は、1週間前に立ち上がった舞台が風と雨にたたられ、天井がきしんでてんやわんや。前日も日が変わるまで舞台の修復や照明リハ。新調した「のぼり旗」も風でたおれて通行人の眼鏡を割るというアクシデントも。平身低頭、しゃあないわなあ、こっちの落ち度です。そんなこんなで実際疲れておりました。でもそんな疲れもぶっとばすシェリフの演奏。ああ、今年も終わったなあって感慨ひとしお。6時からは、アマバンドの演奏も次々と登場して華を添えてくれました。

2005.5.14
鎮守の森コンサートVOL・15
佐川満男さんをスペシャルゲストで迎えて。まっすんこと増田俊郎さん(ギター・ボーカル)と島田和夫さん(ドラム)、泉尚也さん(ベース)という豪華なユニット。またまたお天気に恵まれて、鎮守の森は大入り満員。前列舞台かぶりつきでぎっしり。500人は下らないリスナーに囲まれてのコンサート。これみんな口コミ。ありがたいことに今回は賛助者も増えました。これってほんとにありがたい。スタッフとリスナーとミュージシャンがそれぞれに力を合わせて初めて実現するコンサート。三位一体というのはこのことを言うんやで。どっかのえらいさんに言ってやりたい。コンサートは終始ほのぼのとしてあったかい雰囲気。心癒されて帰った鎮森ファンも多かったはず。アイドル・ムササビくんもびしばし飛んでおりました。地元バンドのエンヤトットや大淀小町もがんばりました。1部で満員状態やったから、演奏する方もさぞ気持ちよかったでしょう。さてと、あと何年続くでしょう。スタッフはちらっとそんなことを考え始めています。でもご心配なく。その瞬間がやってくるまで僕らの年越し行事である森の音楽を楽しみます。もちろん、いつも鎮森ファンといっしょにね。

2006.5.13
鎮守の森コンサートVOL・16
 
舞台づくりは本番1週間前。大川橋に旗が立つと、一気に鎮森モード突入。忙しく、気ぜわしくなります。今回の不安は天候のみ。梅雨前哨戦に入ってしまった1週間。本番の雨は覚悟。ただ、準備と片づけの時間に降られるのが一番辛い。(これはスタッフにしかわからない辛さ)さすがの鎮森の神様も今回ばかりはどうしょうもないんじゃないの。てっきり朝から降り続く雨。友人の配慮で、でっかいテントを建ててもらいました。大助かり。でもこんなに降っててお客さん来ると思う。こんな日に来る人よほどの金メダルリスナー。根性すわってる鎮森ファンに違いない。5人かな、10人かな、ま、スタッフみんなで聴こうやないの。でも、さすがの鎮森ファン。北海道から飛行機でやってくる強者もいたりして。こんな天候にも何のその。テントの中はほぼ満席に。すごいなあ、あらためて鎮森コンの伝統の力を実感。童(わらび)、SAIN(サイン)、美穂蘭一座と、順次コンサートは続きます。
今回みなさんの前で「とりあえず20回」を宣言。リスナーから拍手もいただきました。みんな元気で前を目指そうね。


2007.5.12
鎮守の森コンサートVOL・17
 
気持ちの良い5月の朝です。1部は、地元ママさんグループのポポロ。童謡なども組み入れてとくに高齢の方達には好評で、鎮森コンの基本である「垣根のない音楽会」をプレゼンすることができました。心安らぐ歌声でした。続いて大ちゃんとその仲間(木村ゆか、モーリー宮本)。大阪長堀のライブスポット・ペーニヤのマスター、大作さんと音楽仲間の熱唱。暮れなずむ街の・・・じゃなかった森に、大ちゃんの熱唱が響きました。そして第2部。いよいよ登場、小坂忠さん。サポートバンドは、忠さんが関西に来られたときはいつもこのメンバーという強力なサポートミュージシャンで、バンマスのまーさん率いるーパーセッションバンド(山本MA−SAN正明、仲豊夫、長田TACO和承、浅川ジュン、新井まさみ)。それぞれ鎮森ではお馴染みのメンバーです。誕生日のハッピーバースデーやセイリングの大合唱など、リスナーと一体になっての心温まる時間が過ぎていきました。神社と敬虔なクリスチャンである牧師・忠さんという奈良的な組み合わせにびっくりとの感想もありました。音楽という世界言語でこのような平和な空間を共有できていることに感謝。感動の一日が終了。



2008.5.10
鎮守の森コンサートVOL・18
 
とにかくよく降りました。本番前日の夜から当日の深夜まで。ずうっと雨でした。こんなときは、悩まなくてすむととはいうものの、やっぱりリスナーの足が遠のくのでちょっと辛い。ところで、昔から、イベントで雨が降ると、○○は雨男や、雨女や、といって、手当たり次第責任を誰かのせいにして笑います。そうでもしないとやってられないというわけで。で、今回は、鞴座の金子氏とサインの責任にしました。いや実際、よく降るんですよ。ま、本人達も大筋認めてますので。冗談はさておき、雨と寒さでちょっと厳しいコンサートでした。鎮森コン始まって以来の悪天候だとスタッフからも声が漏れてきていましたが、仕方ないよね。野外の宿命だもん。急遽、テント業者に相談・・・といっても予算はなし。察してか、無料で奉仕して頂きました。ほんんとありがたいなあ。まだまだ世の中暖かいですよ。ちなみに業者は、「仙度テント」さん。ご用命はこちらへぜひどうぞ。ちょっとくらい宣伝に協力しなくっちゃね。スタッフの歌好き・KOZOくんとOKEちゃんのギター弾き語りに続いて、ゲストの登場。儀間太久実くん。世界一の口笛奏者。身振り手振りのライブパフォーマンスで歌うように口笛を響かせてくれました。続いて若手三人組のサイン。好きなんだなあ彼らの音楽。スタッフのお気に入りです。飛び入りのMIKAさんのケンハモ(鍵盤ハーモニカ)演奏はサプライズプレゼン。そしてラストは鞴座。アコーディオン、イーリアンパイプ、そしてスチールパンという風変わりな編成で初めて聴く人も多かったはず。めったに聴けない独特世界に心をときめかせました。金子さんと山村さんのコミカルな会話もはずんで良い感じ。ほのぼのとした世界で楽しい音楽会になりました。雨の中、最後まで聴いてくださったリスナーの皆さん。ありがとうね。あ、そうそう市長も一賛助会員として最後までお付き合いありがとうさんでした。


2009.5.9
鎮守の森コンサートVOL・19

 快晴。文句なしの上天気。今回の出演は4組。リハーサルも順調に進んでいよいよ本番を迎えます。先陣は、オーボエとエレピの若い女性コンビ。オーボエの瞳ちゃんとエレピの咲ちゃん。咲ちゃんのおとーちゃんもギターでちょこっと参加。瞳ちゃんのオーボエは奈良県コンテストで一位をいただいたとかで、演奏への考え方がヒジョーにシビアです。僕らアバウトなおじさんスタッフとは大違い。で、緊張しながらもていねいな音楽をプレゼンしてくれました。2組目は、VEENA AYAKA with MIROKU 。シタールと小物楽器のコラボで独自のヒーリング感のある音楽世界を奏でてくれました。アヤカちゃんは、ネパール、インドでシタールの巨匠に住み込みでついてレッスンを受けたインドクラシックの正統派シタール奏者です。しかし、文化がまったく異なる日本ではなかなかシタール音楽を聴きに行こうとはなりませんし、演奏の機会も少なくなってしまいます。MIROKUさんと出会って環境音楽的なヒーリング世界を奏でようと試行錯誤中。アヤカちゃんとは縁があって彼女の演奏を聴く機会もよくあるのですが、うーん、今回はよかったです。鎮森コンの時間帯で僕がもっとも気に入っている夕刻。外と舞台の灯りのバランスが逆転していく時間帯にシタールの響きが徐々に昂揚していく情感がとてもよかったです。3組目は、NAA
RAK。タコちゃん率いる奈良在住ミュージシャン3人で結成しているインストバンド。少し時間が短かったので、バンドの音楽世界を堪能するところまでいかなかったのがちょっともったいなかった。ギターは、西條渉くん。4月末から全国ツアー中の合間に駆けつけてくれました。ハンマーダルシマーの山口智さん、鎮森初登場のめずらしい楽器を聴かせてくれました。さて、最後は今回のメインゲスト、桑名晴子さん。タコちゃんとのセットでたっぷり聴かせてくれました。前3組がインストだったので、ボーカルがより輝きました。人間の肉声力をあらためて感じました。最後の「月の祭り」はNAARAKも入って終演9時。大満足のコンサートでした。あとはいつもの大にぎわい。これはスタッフの楽しみなので、リスナーの皆さんには申し訳ないけれど夜遅くまでご苦労さん会を行いました。鎮森コンの打ち上げは伝統的にスタッフも有料なんです。そういうことで第19回コンサートも無事終了。来年は記念すべき20回目を迎えます。これをフィナーレにするかどうか、久々にスタッフで議論します。いずれにしても来年はあっとおどろくプレゼンを用意したいと思います。


2010.9.18
鎮守の森コンサートVOL・20Final
 
 一番心配していた天候ですが、最後を締めくくるにふさわしく秋の青空が広がるすばらしい天候に恵まれました。鎮守の森の神様は、やっぱりすごい。準備、本番、片づけと続く毎日をすべて「晴れ」にしてくれました。野外コンサートを続けてきて、やっぱり大敵は雨。天気のことは晴れの日も雨の日もあることは百も承知で始めたコンサートですが、器材を使うために余計な手間がかかるのが大変なのです。最後のコンサートになる今回、どうしても晴れて欲しかった。その気持ちが通じたのか、ちゃんと神様はこんな素晴らしいお天気をプレゼントしてくれました。今回は初めての初秋のコンサート。それも最初で最後の。ずっと5月の若葉の季節にやってきたのが、準備が整わず延期。でも鎮森ファンは待っていてくれました。参加出演者は50名弱という規模でしたので、これも鎮森コン初めての朝からぶっとおし8時間のライブとなりました。20年でこの音楽会においでいただいた人はのべ6500人。行政や特定団体に頼らず賛助会員の支援だけで運営費を賄いながらやってきました。ミュージシャンのみなさんにも無理を聞いて頂きました。スタッフは手弁当・持ち出しは当然のようにして苦労を掛けました。でもいつも、また来年というように別れてはまた集まるという気の良いスタッフでした。こんな大勢の鎮森ファンに囲まれて20年間の長きにわたって神社での音楽会を続けて来れたことにあらためて感謝です。この想いは、フォトムービーに込めておきました。ぜひご覧になってください。最後の「ふるさと」の合唱で、このコンサートのテーマであった垣根のない音楽会の姿を表現したつもりですがいかがだったでしょうか。鎮森コンは終わっても僕たちの気持ちはまだまだ元気です。いずれまた何かの機会に皆さんとお出逢いすることもあろうかと思います。
ファイナリティーコンサートに出演して頂いた、ポポロ。@ランダム、エンヤトット一座、儀間太久実、スワンピータケシと杉本Q仁美、タンタナクイ、鞴座、秋本節、KOZO・長田TACO、良元優作・西條渉、の皆さんありがとう。