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2ちゃんねる騒動と「詩」



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櫛の歯が欠けるように 板が減ってゆく
 2ちゃんねるが壊れた夜 あいつが呟いた
 馴れ合いでなく本物の言葉の友が集う
 2年間続いた 思えばなんて儚い祭りだろう
  誰もがいつか 大人になってゆくけれど
  何とも俺達の風情は
  他人に玉手箱 開けられてしまった
  青春の浦島たちのようだ
 生命懸けて2ちゃんねるが 好きだったと言わせてやれ
 それを正義と言うつもりはないが 愚かと片付けたくもない


 乱立する避難所がうざくなくもないが 替われと言われても断るだろう
 混沌の時代の野心家たちはそれでも使命を確かに感じたのだ
 無残に引き裂かれた友の無念を 見過ごすことなど出来ない
 あいつの分もあいつの分もと 板を増やす思いは解るまい
  いつかは消えゆく 集いなのだ
  冬の名残の雪なのだ
  そしてきっと 二度ときっと
  出会うことのない場所なのだ
 穏やかにそう言った後 固定仲間の僕をサカナに
 珍しくあいつはクダを巻いて その日は早く落ちた

 板が消える今日もどこかで 誰かが凍えてる
 遠くで夜勤さんの弾く 算盤の音が聞こえた
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さきほど、ぼんやりとネットサーフィンを楽しんでいたら、こんな「詩」に遭遇した。吸い寄せられるよ
うに読んだ。三度読んだ。「うまいなぁ」と思った。ただ、どこかでみたなぁと思って、それがなかなか
判明しなかったのだが、さきほど「元唄」に、ようやく思い当たった。

さだまさしの「家族の肖像」というアルバムの「戦友会」が原形である。このアルバム、20,000枚まで
は売れなかったという、数字的には決して恵まれたものではなかったが、それを聴いていた誰かが
作ったのだろう。元唄も素晴らしいが、この作品も「名作」である。

まぁ、そう簡単に「2ちゃんねる」というのは潰れることはないのだろう。
しかし「FSHISO最後の日」に、私は一体、何を書くだろうか。何とはなく「書いたことのない会議室」
で、最後の発言を書きたいとは思っているのだが、さて、一体何を書くかとなると、色々と考えてし
まう。

いや、最後の日は、最後のオフ会か何かで酒呑んでいるかもしれないなぁ(苦笑)





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