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何故、FSHISOにこだわり続けたのか。



掲示板で、暗闇の一撃氏から「何故、FSHISOなのか」というご意見があった。

列挙すれば、以下のようになる。

1.「表現の自由」「言論の自由」という理念の存在。そのスタイルについても運営
  側が規制を極力、持ち込まないという姿勢。

2.公開運営制度が導入されており、発言保留、会員削除についても「公開」の場
  で、その手続きが示され、経緯も含めて明瞭にそれらが示されること。

3.発言者の自己責任原則というものが、厳しく問われること。

4.1〜3までを具現化した「FSHISOのローカルルール」というものが制定されてお
  り、反論権が保障されていること。

つまり、こういうシステム・理念が反映されたフォーラムであれば、私の場合、必ず
しもFSHISOにこだわるというわけでもない。しかし、現実にはniftyにそれらが完備
されたフォーラムというものは、存在しないし、今日においても、それは同様である。

さて、ここでひとつデータを示してみよう。これは2001年6月末現在のniftyの開示資
料である。

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1.会員数
ニフティ株式会社が主催するグローバル・アライアンス会員数 2,500万人
「@nifty」会員数 475万人

2.コミュニティ
フォーラム数 746個
ホームページサービス開設数 213,000件

3.コマース
ショッピング総店舗数 650店
Shopping@nifty店舗数 608店
iREGi採用店舗数 457店

4.アクセスポイント
@niftyアクセスポイント/ISDNアクセスポイント 198箇所
@niftyPIAFSアクセスポイント 11箇所
海外ローミングサービスのアクセスポイント 13,000箇所
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フォ-ラム数の746という数は、最盛期からみれば、減少している。これは閉鎖された
フォーラムに対して、新設されたフォーラムが少ないからである。いずれ、聞いてみ
ようと思っているが、そもそも、現在、niftyは、新設フォーラムなど公募しているかど
うか、という問題がある。niftyのHP上で、募集のアナウンスをついに私は発見する
ことができなかった。

それに比べて、ホームページ開設数は、213,000件。この中には旧ニフティサーブ会
員からの開設も、もちろん含まれている。私はniftyでHPを開設しようなどとは全く考
えなかったが、要は、この移項と、フォーラム事業というものは、どうも、かなりリンク
するようだ。

ちなみに、nifty-serveの91年7月の会員数は25万人。私が入会した96年6月は183万
人であった。もちろん、この比率で入会者が増えるなどということは、ない。

いわゆるパソ通の隆盛期、94年〜95年に、ネット全体の動きとしては、その利用から
発信者を育てるという傾向がみられた。今日では、HPを開設すること自体は、当時か
ら比べれば造作もなくできることである。それは、発信したいものを発信するという、本
来の意味で、メディアを個人が手に入れるということの到来でもある。

そういう意味では、フォーラムは、今後、開発側の意向も含めて、それほど注目される
ということは「ない」だろう。ただし、そのことが活性化しないということに直結するわけ 
ではない。そのことについては、改めて書くことにしよう。





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