
ワスレナグサ(忘れな草・勿忘草)
別名:ヒメムラサキ(姫紫)/
ルリソウ(瑠璃草)
その他別名 | エゾムラサキ(蝦夷紫) ノハラワスレナグサ(野原勿忘草) シンワスレナグサ(真勿忘草) ノハラムラサキ(野原紫) ハマワスレナグサ(浜勿忘草) |
科属名 | ムラサキ科/ワスレナグサ属 |
分類 | 草本/多年草・宿根草 |
花期 | 3〜6月 |
花色 | 青・紫・桃・白 |
原産 | エゾムラサキ:日本の北海道~本州中部(山地の森林地帯) ノハラワスレナグサ:ヨーロッパ〜アジア(高山の岩場) シンワスレナグサ:ヨーロッパ〜ロシア~モンゴル(水辺の湿地帯) ノハラムラサキ:ヨーロッパ(畑・道端の藪・土手) ハマワスレナグサ:ヨーロッパ〜西アジア(道端・湿気の多い排水良好な土壌) |
学名 | Myosotis. sylvatica(ミオソティス・シルバチカ/エゾムラサキ) Myosotis. alpestris(ミオソティス・アルペストリス/ノハラワスレナグサ) Myosotis. scorpioides(ミオソティス・スコーピオイデス/シンワスレナグサ) Myosotis.arrensis(ミオソティス・アレンシス/ノハラムラサキ) Myosotis discolor(ミオソティス・ディスカラー/ハマワスレナグサ) |
英名 | Forget me not |
漢名 | 勿忘草 |
花言葉 | 私を忘れないで・真実の愛・本当の友情・思い出 |
備考 | 北半球の温帯に約80〜100種があり、「ワスレナグサ」はその総称である。日本で見られる主な品種は以下の5種。 エゾムラサキ 唯一、日本を原産としている。花はやや大きめで、花弁の切れこみが深いことが特徴。ノハラワスレナグサ 一般にワスレナグサとして指す事が多い。中心部が白っぽいのが特徴。シンワスレナグサ この品種こそが真の忘れな草であるとされている。だが、花色が薄目なのであまり観賞用としては使われていない。水辺の湿地帯を好む。ノハラムラサキ 名の通り平地を好む。花は蕾はピンク、開くと青に変わる。ハマワスレナグサ 最初は黄色く咲き、その後青に変化する。特に海岸に咲くのではないそう。♣ドイツに伝わるエピソード ある日、騎士ルドルフとその恋人のベルタは、ドナウ川のほとりを散歩していました。川辺に咲くかわいらしい花を見つけたルドルフは、ベルタにその花をプレゼントしようと考えます。しかし花を摘んだ拍子に足を滑らせ、溺れて命を落としてしまうのです。ベルタは彼を忘れないようにと、生涯彼が摘んでくれた花(忘れな草)を髪に飾りました。ルドルフが最後に言った「Vergiss mein nicht(僕を忘れないで)」が、そのまま花の名前にもなりました。♣旧約聖書にまつわるエピソード 花の名前を付けたのは旧約聖書の登場人物であるアダムという伝説がある。アダムがエデンの園に住んでいた頃、彼が花の名前を一通りつけ終わって歩いていると、小さな花に声をかけられた。「私の名前はなんて言うの?こんなにかわいい花を見落とすなんて。」アダムは嘆き、「二度と忘れないよ。名前は勿忘草だ。」と名付けたという。〈引用先:BOTANICA(ボタニカ)〉 |