◇山彦 日々ノ抄◇ 2007 07.− 12.


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 年をとると一年一年がだんだん短くなる (経過するのが早くなる) とよく言います。これはボクもひしひしと感じるわけです。しかし二ヶ月に一度しか更新しないとなると、ボクのここでの一年は “実質六日で終了” なんてとにもなりかねません。これは困った。そこで (まぁ実際書くべきことは多々あるわけだが) 何か書くことは… と思った結果、さっき見たふたご座流星群のお話でも書こうと思い立ったわけです。とはいっても外に出て二、三分空を見上げていただけですけど。もちろん大口を開けて。

 先ほど、午前二時半ごろのふたご座はやや南西とはいえほぼ天頂にあって、近くにはこの時期赤い火星がとても明るく見えます。あまり真上を見るのは体勢的にも辛いので、東の空を見ていたんですが、この二、三分で三個の流れ星を見ました。極大時で一時間に120-130個くらいの流星が見られるらしいとのこと。

 この流星群のもとになる粒子は、ほぼふたご座と同じ軌道を通る “ファエトン” という小惑星。十九世紀に観測され始めたと言いますから、地球と軌道が重なり始めたのがこの時期のようです。これ今夜がピークみたい。とはいえ明日もまだ見られます。この時期月は早い時間に沈んでしまうので、夜中の空は星が良く見えます。ふたご座流星群は毎年軌道が少しずつ変わって、流星群が見られるのは、観測され始めた十九世紀から今世紀中くらいまでだそうです。

 たまには夜空を見てみるのもいいものですけど寒いので気をつけないといけません。一年に一度のことですが、ボクの場合 “次の流星群まで六日” なんてことにならないように気をつけねば…



【07/12/15/03:15】



 無事に年をとったことだし

 これからは自分の年を変にごまかしたりしないよう心がけようと思います。具体的な方策としては、とりあえず四捨五入するのをやめる。これです。




 …五捨六入ってのはどうだ?


【07/10/16/23:55】



 しみじみ

 月がきれいだったので、久しぶりに家の庭で見入り、しみじみとしてしまいました。調べてみると、今日見た時の月齢は15.99… で、大体十六夜。輝面比も99%を越えていました。右下の方がやや欠けているものの、かなり明るく照らしてます。でもちょっとまって。確か中秋の名月が一昨日あたり今夜ですって言ってたような…?

 結論からいえば、“中秋の名月”とは旧暦の八月十五日の月で、必ずしも満月ではないらしいんです。とはいえ、テレビなどで名月と言っていた日に空を見たときはなんとなく満月だったような記憶が… そこで更ににしらぺて見ると、一昨年は中秋の名月の日の月齢は大体満月と重なっていたんです。今年も去年も一日前、おおよそ十四日目の月だったそうな。ちなみに来年はほぼ満月のようです。まぁとにかく、今夜の月は、一昨日の月よりも断然きれいでした。これは空の関係でですけど。やはり円に近い方が名月っぽいですし。

 にしても、大体この日はニュースなどで最後の方に話題として出たりするじゃないですか。小耳に挟めばボクだって月を見るはず。でも、去年も満月と重なっていなかったにもかかわらず、なぜ名月の日が満月ってイメージがボクにあったのか。ここでその最後の疑問の答え合わせをしておきましょう。それはズバリ!


 去年は入院してました。


 以下は、去年の旧暦八月十五日(十月六日)の手記
 “10/06 朝から嵐。5.8(←血小板の値)で、また上がりだして一安心。医師からもこのままステロイド継続だと言われる。ネットで難病の医療費公費負担援助について調べてみる”

 この記録から見ると、どうも去年のこの日は台風が近づいてきて大荒れの天気だったみたいです。しかしもうあれから一年。すっかりよくなったものの、まだ通院中です。(季節に一度ですけど) しかし良くなってよかったと、これまたしみじみ。


【07/09/28/00:55】





 近頃仕事の休憩時間に携帯電話で “暇つぶしウィキペディア” をずっと読んでいるんです。そこでリンクを何度も何度も辿り、昨日なぜか「野沢雅子」(←声優。『ドラゴンボール』の孫悟空など)の項に行き着いて読んでいたら、あるエピソードに目が止まりました。彼女は『ドラゴンボール』の原作を読まずにアフレコをしていたため、周りでストーリーの話が出るとスタッフが止めていたらしいんです。

 そして夜。リオで行われていた世界柔道48kg級を見ていました。見る時間が夕食時間と重なって、三回戦を見ていたときの話。
「この谷は金メダル取ったんだよな?」いきなり親が言い放ちました。三回戦の映像が流れている時ですよ。このとき多少なりとも嫌な気はしたんです。けれど前日母親はボクに言ったんです。

「古賀はまたオリンピック出るんだよね」とかって。

 そんなことを真顔で言い放つほど、柔道に関して詳しくもない親なんですよ(古賀稔彦はボクより五つ上)。なのでこの時、あまりその話(谷が金とか)の信憑性について深く考えていなかったんです。でもこの谷選手、春に行われた全日本選抜体重別選手権でも福見友子選手に敗れているのを見ていたボクは、安易にそんなことはないだろと会話に乗ってしまいます。「いや、それは前のオリンピックでしょ? 谷は国内の大会でも決勝で負けてるし」 この一言が親の仕掛けた罠にはまった瞬間でした。
 続けざまに両親が言います。

「一時間前くらいにニュースで言ってたぞ」
って。

 今回の世界大会は、リオデジャネイロ。親はその結果を夜のニュースでいち早く聞いていたんです。結果の知らないボクが三回戦を見ている最中ですよ。試合時間の五分で勝敗が決まらず、ゴールデンスコアの延長戦を戦っている、緊迫した試合を放映している最中にです。この一言でボクはドン引き。テンションは一気に奈落ですよ。ボクの周りにも気遣って「言わないで下さい!」 って言ってくれるスタッフがいてくれたらよかったのに…

 ※もう今後、スポーツの録画中継は親一緒には見ないと心に誓いました


【07/09/20/02:25】





 電車に乗ったら広告が目に入ってきました。Asahi & KAGOME が共同開発という広告です。いわく、

“機は完全に熟しました。トマトにこだわるカゴメと、お酒にこだわるアサヒの共同開発。いよいよスタートです 2007.9.4”

 ピンと来ましたね。だってアサヒでしょ? 「これが辛口」 のアサヒですよね。そしてカゴメ。もう読み切っちゃった。レッドアイです、決まり。
 と広告を見ながら、勝利を確信して一人にんまりするボク。そんな全てを見通した僕の目が次に捕らえたのは、その扉の反対側にある広告でした。

“なんと、完熟トマトのさらさらカクテル。共同開発第一弾 『トマーテ』 誕生”

 完全に読みが外れて、誰にも知られず敗北感で一杯のボク。一人で乗っていた電車での出来事。



【07/09/04/00:55】





 今日『長江哀歌(エレジー)』って映画を見ました。その中で、働き口を探す十六歳の少女が出ていました。その子が着ていたT-シャツには、良く見るネズミのシルエットが描かれていて、“MICREY MOUSE” と書かれていたんですよ。近頃のニュースなどで話題だっただけに、意図的なものなんじゃあないかと思って見ていたら、そのことが一番印象に残ってしまいました。第一印象は、主人公の男性が泉谷しげるに似ていたことかしら。(そんなんばっかだ)


【07/08/31/00:25】





 夏の夜といえば怪談。今まさに『怪談』という映画も上映していますね。ボクはまだ『怪談』どころか『オーシャンズ』も『トランスフォーマー』も、『ハリー』さえ見ていません。でももう今週二本、公開作品を見てきました。『消えた天使』、そして『ブラッド』。消えた… は性犯罪登録者とその観察をする公共安全局員を描いたサスペンスで主演はリチャード・ギア。ブラッドは吸血鬼を題材にしたホラーアクションで、ルーシー・リュー主演。
 もともとボクは映画は好きなもののホラーとか怖いものはとても苦手です。特に血がピューッとかするのはもうダメ。でもこのふたつの映画ではそんなシーンも多少あるわけです。しかもブラッドなんてそもそもホラーという括りの映画なので、レイトショーでもやっていたんですが、急いで七時過ぎからの一本早い時間で見に行きました。(帰りが怖いからね) でも観客はボクのほかに一人。もう一人の男性が吸血鬼じゃなくて本当に良かった。ルーシー・リューは結構ファンです。『消えた天使』は、予告でアヴリル・ラヴィーンが出演とあって、表題消えた天使の“天使”役がそうなのかと思ったら出演時間は三分くらいでした。

 吸血鬼といえばこのごろの蚊は刺されると腫れがすぐ治らないので要注意です。今日の夕方、不覚にも左の“土踏まず”を刺されてしまってもう大変。みなさんもお気をつけて。残暑お見舞い申し上げます。


【07/08/16/23:25】



連休ばかりしてたらお盆休みがありませんでした。

 暑い日々が続いていますが、ボクもやはりいささか暑いところで仕事をしていますのでご心配なく。ヌクヌクと仕事をしてます。(←温度計を午前に撮影)

 部屋の外には室内の温度計(0-50℃計)があったんですが、午後には振り切ってました。


【07/08/15/22:25】





 先週連休だったのも珍しいわけですが、今週も連休。実は先々週も連休だったんですよ。七夕の週。関東近辺はあまり天気もよくなくて、出かけるにもあまり気の向かない週末。せっかくの連休だし、どこかにいこうかなと思って考えた結果、一つ思いつきました。

 七夕だし、星の見えるところまで行こうか。

 天気予報を見ると北に行くほど天気がよくなっていたので、あっさり東北に決定。星が見えるところと言ってもあくまでも目安で、目的はお山に行くことだったので、調べた結果目的地は岩手に決まりました。片道七百キロです。七、八日と休みでしたが七日の夕方、午後六時に出発しました。
 もともとは連休を二日有意義に使うため、六日の夜に出かけようとしていたんですが、六日夜はあまりの眠気に断念。十分な睡眠をした結果、七日の夕方から夜中まで運転だけをしていても特に睡魔に襲われることもありませんでした。午後十一時半には岩手県入り。前沢平泉のサービスエリアでトイレに行こうと立ち寄ったところ、目に付いたのはやはり前沢牛。夜中なのでレストランも閉まっていたんですが、帰りにぜひ食べたい。この時は“前沢牛入り肉味噌”を買って欲求をひとまず落ち着かせました。
 二回の給油を経て、岩手山という山の登山口に午前二時に到着。途中那須のあたりでは雨も降ったものの、岩手は予報どおりの快晴です。満天の星が輝いていました。さすがに眠くなっていたので、明るくなるまで車内で仮眠。午前四時過ぎに起きて快晴の岩手山を満喫してきました。

 次の日は仕事だったので、あまりゆっくりもしていられない状況。午後二時ごろ山から下りてきたんですが、ちゃんとした食事もしていなかったのでお腹が空いてました。登山口近くでフラフラしていると、“ホロホロ鳥”とかいう聞きなれない鳥の焼き鳥丼がおいしそうでした。しかしそのときボクの頭の中には鳥よりも牛。後から見たところによると、この鳥料理は八幡平市の特産品らしかったので食べとけばよかったと後悔しきりです。我慢したとはいえ前沢までは高速でも一時間以上。山歩きの途中たいしたものも食べていなかったので、途中のインターで“白金豚の冷やしタンタンメン”なるものを食べちゃいました。牛のために鳥をキャンセルしたのに、結局豚を食したわけです。このとき午後四時半。眠かったので少し仮眠はしたものの、前沢に着いたのが午後八時前。当然お腹は空いてません。そのうえ値段を見てビックリ! 前沢牛ステーキなんと八千円ですよ! お腹が空いていなくてもせっかくだから… と思っていた気も吹き飛びました。 かといえ牛への思いは断ち切れません。そこで思いついたのが、米沢牛。
 米沢は山形なので、東北道では通らないんですけど、福島を通る際に近くのインターで食べられるはず。前沢のレストランは午後十時閉店だったので計算すると、福島にもそのくらいの時間までには着けそう。しかもお腹にもいい時間です。一縷の望みを胸に東北道を南下しました。そして午後九時過ぎに福島安達太良SAに到着! トイレを済ませてレストランへ向かうと…

 なんと午後九時閉店!

 一気に脱力したボクは、そのまま日付が変わるまで不貞寝をすることに。


【07/07/22/22:55】





 台風が去ってそこそこに良い天気の海の日。めずらしくお休みだったので買い物に出かけました。県内のお店、午前中から夕方まで四つの場所、お店にして十数件回ってきたんですが、買ったのはたった一つ。でも相当なお役立ち品をわずか五百円小々で手に入れました。殺虫材です。これ造語です。“剤”じゃないところが、いい! (←ペプシネックス) そしてその現物が ←こちら。 そう、“ハエたたき” の飛び道具版です。その名も 『フライガン』!!! 見つけて即購入しました。見つけたとたんやられました。ボクのハートにヒット。(オレはハエか!?) ともかくボクが最初の獲物になってしまったというわけです。

 このフライガン、説明書いわく
  “…至近距離に入ったら静かに引き金を引きます。“バーン!!!” これでハエは、一撃です! (中略) 上達すれば真夜中でもハエを打ち落とすことが出来るかもしれません。ハエ・ハンティングをご満喫ください!!!” …正直苦笑いです。“バーン!!!”て。

 さて、とはいえ帰宅後とりあえず台所へ行き、意気揚々と母親に披露したところ、かなり冷めた目で見られました。しかしそんなことではメゲないボク。見つけた時のテンションを保ったまま颯爽とパッケージを開封。説明書を熟読してセット。試し撃ちしてみます。するとコレ、かなりの威力。思っていたよりもずいぶん力強く飛びます。これには冷めた母も何か感じたらしく、徐々に食いついてきます。(そんなわけで二匹目の獲物はうちの母でした)
 さぁとりあえず使い方はわかった。ではターゲット… ということになるんですが、実際の話、このごろハエなんてあまり見ません。せっかく画期的アイテムがあってもこれでは宝の持ち腐れ。とはいえ備えあれば憂い無しとも申します。とりあえずいつでも使えるようにして夕飯を済ませました。そして使わないまま、もう部屋に行こうかというその時!

 なんと天井に“G”を発見。

 母親は澄ました顔でボクに言い放ちます。「それ使ってみれば?」 こらこら。ボクだっていくら新兵器を手に入れて喜んでいるからって、そんなむやみやたらに乱射しませんてば。状況判断くらいきちんとできますよ。自分の目より上にいる“G”がどんなに危険なものかくらいわかっているつもりです。しかもフライガン、試し撃ちしかしてないのに、初回でいきなりそんな大物。もし外したら“G”が羽ばたくのが目に見えてます。そういうときの“G”はなぜか自分の方に飛んできたりするじゃないですか。もし飛んできた“G”がボクの頭の上にとまったりしたら… まさに地獄絵図ですよ。
 そんなわけで今回のところはその獲物は父に任せてその場を後にしました。結局いまだ実戦経験はゼロです。せめてGが足元にいたら… いまだに悔やまれてなりません。


【07/07/16/22:55】



いろいろしてます

 先週北海道へ行ってきました。出張の多いボクですが、今回は100%遊びです。道東と道央を計五日ほど見てきました。時々山に登ったりもするんですが、今回は湖を中心に見て回りました。ざっと挙げると、

知床五湖(羆出没で立ち入り禁止に…→)、
オンネトー(雌阿寒岳の麓→)、
神ノ子池(ダート道を二キロ入った場所→)、
摩周湖(裏摩周展望台から→)、
太郎湖(雄阿寒岳登山道途中→)、
次郎湖(同上→)、
阿寒湖(マリモなかった→)、
屈斜路湖(湖畔に宿泊も画像無し)、
姿見の池(旭岳ロープウェイ駅→)、
夫婦池(片方しかないけど→)、
忠別湖(空港に行く途中に寄ってみた→)。

 …ホントに水溜りばっかりだな…
 


【07/07/01/22:35】




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