◇山彦 日々ノ抄◇ 2005 04.


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-312 だいぶ良くはなってきました

 卯月最後の日曜日も、もうすごい勢いで具合が悪いまま仕事していたボク。八年も仕事してますけど、仕事場で動けなくて座り込んでしまったのは初の経験でした。でもちょっとまて、この間一言主(ヒトコトヌシ)神社でおみくじを引いたとき。たしかその中に書いてあったことが…

 病気について(←見難いですけど)

 安心なわりに、三日間も死線をさ迷うかのごとき 頭痛立ちくらみ眩暈動悸息切れ(腹減り怠慢)… などあらゆる諸症状の中、農家の牛のごときスロースピードで、がんばれない仕事をしていたのです。しかも三日目には、がんばれない中でちょっと重いものを持ち、動かしてから置こうとした瞬間! ピシッ! おごっ…ご、ここ、腰が… これってギックリ腰!? そのまま再び座り込むボク。絶不調のなかで更に腰まで痛め、まさに満身創痍。これで追い討ちをかけられたボクは、以後牛どころかナマケモノもビックリなくらいの動きのノロさに。 さすがにこれには(精神的にも)参ってしまい、午前中どうにか主要な仕事だけ終わらせ、午後の半日お休みをもらって寝ていました。
 けどここからがミラクル。腰を痛めたせいでそれまでの頭痛がいくらか和らいできたじゃありませんか! これはあれですよ、たとえば二箇所蚊に刺されて、どちらか一方だけを掻いていると、もう一方はあまり痒くならなかったりするのと同じやつですよ! 腰がイタイイタイと言っていたら、頭がそれほど痛くないような気がする。その証拠に寝転がって腰が痛くない体勢になると、あれよあれよと言う間に頭が痛くなってくるじゃありませんか!(だめじゃん)
 半日寝ていたおかげもあって翌月曜日には頭その他、腰以外の調子はかなり良化していました。そして腰! これも一日目こそ動くのもつらかったんですが、実はそれほどひどくもなかったようです。火曜日からはナマケモノがまた牛に戻ってどうやら仕事もそれなり。おみくじでいうところの 「軽し 安心してよい」は、どうやら腰のことだったようです。

 軽いわりに、いまだ布団からすんなり起きられませんけど。


[21:09 04/28]


-313 まだ気分がすぐれません

 もう桜が散って何日もたつんですが、ずっと桜の木の下に置いたままだったボクの車は、いままさに桜が満開になってます。とても運転とかできる状態じゃありません。雨も降ったし、ぴったりと貼り付いて風や水でも取れやしない。なにかいい方法ってないのかしら…
 でもボクは思ったんですよ。取れない桜吹雪を身にまとっているといえば、言わずもがな、杉良太郎(←ボクの中ではね)こと 『遠山の金さん』 じゃないですか。このまま走れば、もしかしたら渋滞の中でも桜吹雪のご威光で、道が開き、スイスイ通っていけるかもしれない…! てね。

 じっさいはあまりにも汚いボクの車をみなさん避けることによって、いつもより少し車間が開くかもってくらいのことです。出張先で洗車なんてめんどくさー!

[23:29 04/23]


-314 張り合う


一昨日 : 同居人に 「よーし、寝るかーっ!」 と言われた、午後八時の戦慄。

 ↓ ↓ ↓

今日  仕事終わりと同時の午後六時半、無言で布団を敷き、寝に入って応酬。


 風邪かしら…(寒気が) でもろくに眠れず、たまりかねて八時半で起きちゃいました。ちなみに横はもうぐっすり就寝中。これは… 敗北??

[20:59 04/21]


-315 お参りのしかた、「二拝 二拍 一拝」 は 2+1=3 だから参拝とかけてるっぽいね

  一人だけ仲間はずれで違う仕事場にいかされました。G.W.の前後に、しかも土日なし、連休なしでやる仕事の下見。どうなってるんでしょうか、まったく。しかし下見だけだったので仕事自体は早く終わり、自分の車だったこともあって、帰りに “一言願えば願いは叶う” でおなじみの(←おなじみなのはもしかしたらボクだけで、グローバルスタンダードじゃないのかも知れないけど) 一言主(ヒトコトヌシ)神社 にお参りに行ってきたんですよ。雨のなか一人で神社に。神主の目が雨よりも冷たく突き刺さりましたよ。でもきちんと参拝を済まし、おみくじも引きました。小さな木の箱におみくじ代を入れ、つかみ取りみたいな箱に入ったおみくじを、念をこめて一個引き、いざ勝負! 結果は…

 吉(←金のカエルも入ってました)。読むと “決めたことに脇目もふらず精進すれば、何事も成功します” だって! そこまで集中してやれればそりゃなんだってできるっつーの!
(←これはボクがキレたときに繰り出す秘技、“眼鏡投げ”です。四半世紀に一度しかやらない大技だ!) というか一言願えば叶うんじゃなかったのかしら…!?

 まぁしかし、悪いことが書いてあったわけではないので前向きなボクはこの言葉を肝に銘じ、時間が早かったこともあって気を取り直し、夕方から渋谷まで行くことにしました。修理にだしていた時計を取りに行きたかったんですよ。週末に連絡があって、マイワッチ(my watch)が予定より早く直ってきているらしいからね。きっと、一心不乱に渋谷まで取りに行けば、必ずことは成就される(時計を引き取れる)はず!


 当たり前じゃないのさー!
(←もう出てるし)。

[23:29 04/20]


-316 三人一部屋

 同居人に 「よーし、寝るかーっ!」 と言われた、午後八時の戦慄。

[07:29 04/20]


-317 映画みたよ。

 坂東市に来ての生活は、個室でないためにかなり自由がききません。仕事仲間とは仲が悪いわけではないけど、始終一緒にいるっていうのもなかなか… ねぇ。 そんなわけでネットで少しこのあたりを調べてみたんですが、町を徘徊するにしても一人じゃないですか。となると自由なわりに案外することないんですよね。
 しかもここ、市街地周辺に鉄道が来ていないときてる。だから “じゃあ電車でちょっと…” なんてことも出来ないわけですよ。 しかーし! そんななかで、なんと近くにシネコンがあるのを発見してしまったんですよ!
 これまで南房総の生活をしてきた中で、ボクのストレスの一つに 「映画が見られない」 というのがあったんですが、坂東市はちがう! シネコンがある! これでこれからは映画三昧じゃないですか。すごい! というわけで先々週に 『アビエイター』すでに見てました。そして今夜は 『コンスタンティン』を見てきましたよ。いやしかしこれすごいわ。なにがすごいってあなた、

 なんと スーパーの二階にシネコンがあるんだもの。こんなの初めて!  (すごいのは映画じゃなくて映画“館”だ)

[23:29 04/18]


-318 今日の抄はちょっと刺激的ですよ

 鼻血が出てティッシュ鼻に詰めたりするじゃないですか。あれ外す時、血が中途半端に固まったヤツが恐ろしくティッシュに付いていてズルズルッ! と出て来てあせったことのあるそこのあなた! そうそこのメガネかけたオモシロ顔の君! え、あ、あれってボク自身じゃないの…!?

 そう夢をみたんですよ。鼻血出してる夢。でですね、その血が中途半端に固まったヤツがティッシュに付いていたわけじゃないんですが、夢の中でボクはそれを 手鼻 の要領で ビシッ! っと出したわけです。するとリアルワールドならば壁に飛び散る真っ赤な鮮血、そして “真っ赤に流れるボクの血潮〜” が鼻からふたたび ツー… というシチュエーション。でも違った。ドリームワールドでは違ったのです。
 まず「壁に飛び散る真っ赤な鮮血」の部分。鼻から噴射したそのゲル状の物体、よく見るとなんとカエルの卵みたい。しかも中にはなぜか おたまじゃくし ではなくて小さなカエルが! さらに次の「鼻からふたたび ツー…」の部分もまさにドリームそしてミラクル。なぜかフレッシュな液体ブラッドではなく、まだ固まりかけのゲル体が鼻の中にある感触。そこでなぜかボクは、鼻から出るその物体を取り出すべく少し出た それ を指でつまみヌルっと出したのです。そして見るとあら不思議。これって… カエル? しかもまだ鼻の中に違和感。またつまみ出すとカエル。 まさに手品師が口から際限なくトランプを出すかのごとくに鼻からカエルを出し続ける夢の中のボク。鼻からはみ出したカエルをひっぱり出しては投げ、ひっぱり出しては投げ… と、そこで目が覚めました。激しく発汗してました。しかも二日酔いでした。

 ということで結論。鼻出血が血小板によって血液凝固を起こしかけたときのあのゲル状の血液は、ボクの深層心理において質感的にカエルに似ているんじゃないかと思っていたらしい。


 だだだだれかたすけてー!

[23:59 04/15]


-319 すでに昨日から仕事に復帰

 行ってきました屋久島に。一日目はでかい滝を見ながら、フィルムがセットされていないカメラで、気づかないままバシバシシャッターをきりまくり、後になって慄然。その後海辺の混浴温泉で底のヌメリに気づかず大胆にコケて、入浴中だった女性に危うく蹴りを入れそうになる始末。全裸でこけるのはかなりアホっぽかったんじゃないでしょうか。
 二日目は太忠岳で念願の天柱石を見上げて満喫。帰りに、丸太橋の上の苔にこれまた滑って水に転落。デジカメが完全水没で使用不能に。
 そして三日目はメインイベント。ボクだけ別行動で宮之浦岳から縄文杉を回り、日没ギリギリまで必死に歩き続けました。これは正直がんばった。やれば出来る子とかいうけど、自身これほどできる子だと思ってなかった。
 いやですね、ボク膝弱いんですよ。登るときはいいんですけど、下りで膝が痛くなっちゃうわけです。太忠岳から下山している途中、いっしょだった人が膝が痛いかもとか言い出したので、まだ平気だったボクがサポーターを貸したんですけど、その人下山後に外して宿まで帰ったらなくなっちゃってたんですよサポーター。二日目終了時、すでにボクも膝に負荷がかかっていたので、一番行程のきつい三日目(二十キロ超の登山道歩き)でサポーターなしというのが可能なのか、正直不安でした。しかし天気がこれまたよく晴れていたので、気合をいれて出発。前半はほぼ順調だったものの、予想通り膝の負荷は、後半の残り十キロあたりで終わらない疲れのピーク。セルフタイマーでシャッターを切ってからの十秒間がこれほどきついものだとは思いませんでした。(でも写真自体は爽やかっぽい顔をして撮れていました。なんて演技派だっ!)二日目でデジカメを使用不可にしてしまったため、三日目は携帯電話のカメラと塩銀カメラ。実に三百五十枚ほどの乱れ撮りっぷり。膝以外のトラブルといえば、残雪を踏み抜いたり、途中で飲み水がしばらく切れたくらいでしょうか。

 総括としては、雨の多い屋久島で全日程とも天気はよかったものの、ボクだけにはなぜか 水難の相 が出ていたような…

[06:53 04/14


-320 sinn粘土

 ボクは新年度とか全く関係ない生活です。さて先週、南房総での出張生活中にいきなり 「茨城に行ってくれないかな?」 と言われ、早くも次の日、三十一日から茨城県の坂東市というところに来ました。坂東市と言われても茨城のどの辺にあるのかも知らないボク。千葉に近ければいいけど、北部だったら週末に家に帰るのも一苦労です。すでに週末の予定も(めずらしく)入っていると言うのに。しかもこんないきなりの、出張先からの “また出張”。また貸しみたいな、ね。
 次の日から寝泊りする場所の情報を全く知らないって言うのもひどい話。幸い茨城に知り合いがいるので、メールで早速聞いてみました。

 送信メール : ねえねえ、坂東市行くんだけど、坂東ってどのへん?
 受信メール : どこそこ?

 えー! 県内の、しかも村とか郡じゃなくて市なのに知らないのー!? その知り合いは千葉県との県境近くに住んでいるヤツだったんです。そのヤツが知らないと言うことは、そうとう千葉からは離れているに違いないじゃないですか! まいったなぁ…
 そして次の日。久しいぶりに朝早く起きて車に乗り込み、いざ茨城へ移動開始です。ボクは後部座席だったので、うつらうつら しながらゆっくりしてました。そしてドナドナなど歌いながら、一体どの辺まで行くのやらと考えていたんですが、約二時間半後、高速のインターを下りたのはかなり千葉よりだったんです。あれ?

 【岩井市は、合併により3月22日から坂東市にかわりました】だって。千葉県は利根川(坂東太郎)を挟んですぐ向こう側でした。


[22:23 04/06]


-321 屋久島は非常に雨の多いところです

 今週末から屋久島に行くんですが、ようやく全日程の週間予報が出ました。

 以下、降水確率。9日:20%(屋久島着)、10日:50%(←太忠岳登山予定)、11日:50%(宮之浦岳登山予定)、12日:30%(帰宅)。

 な、なんかいやな予感が…


[19:23 04/05]


-322 なんだか

 「ねーねー、山登りに行かない?」
 「やだよ行くわけないじゃん。ざけんな」

 「オレさぁー、四月屋久島行くんだよねー」
 「へー いいなぁー」

 っておい! チョイ待ちなさいよ。なんで屋久島はいいのに山はダメなの? 屋久島って山だらけだよ? 縄文杉見に行くのだって往復二十キロ以上歩くんだよ? 君ってば花粉症のくせに、杉の木を見に行くのに丸一日歩くのほうがいいの? なんか違うんじゃないのそれって。


[21:03 04/04]


-323

 “しゃっくり が百回出たら死ぬ”

 こう言う話、聞いたことありませんか? いや実はですね、映画を見た帰りに最終電車で帰ってた来たんですけど、乗ってしばらくしてから隣に座ってきた女性が しゃっくり中 だったんですよ。ボクは音楽を聞きながら座っていて、外の音はあまり鮮明に聞こえなかったんですけど、隣に座ってきた女性の体が時々 “ビクッ” となるのにすぐ気づいたんです。なんか気になるじゃないですか。すると時々「ひっ!」とか言ってたんです。それで しゃっくり だと気づいたんです。
 電車の中だから、その人も当然、多少なりとも我慢していたと思うんですよ。でもほら、お腹が空いて 腹がなるのを我慢していると、ふと気を抜いた時にいきなり “グゥ〜” とかなっちゃうのと一緒で、何回かに一回くらい声を出しちゃうくらいの しゃっくり が出てしまうみたいでした。大変だなぁ移動中に しゃっくり が止まらないと、いやだろうなぁ… と気の毒に思っていたんですが、突然この言い伝えめいた言葉を思い出したんです。やばいこの人もうすぐ死ぬかも。しかも、ボボボ、ボクの隣で…!
 しゃっくり って一回始まるとかなり短い間隔で出続けるじゃないですか。試しに時計を見る振りをしながら、隣の人の体が一分間に何回 “ビクッ” となるか数えてみたんですが、なんと十二回。実に五秒に一回のペースで出続けていました。わーどうしよ! この分だとこの人、次の駅につく頃にはもうお陀仏だよ! うー、まずい。このまま彼女の死へのカウントダウンを見て見ぬふりをしていたら、取り返しのつかないことになっちゃうかもしれない! えーとえーと、 しゃっくり を止めるには… 水を一気に飲む? ダメだ! 水なんて持ってないよ。じゃあ…、息を止める? 隣からいきなり鼻と口を押さえて息を止めさせるのか? そんなことしたら しゃっくり が止まったあとで、ボクが変態と間違われるじゃないか! ダメだダメだ。 うーんそーなると…ビックリさせる? ビックリかー。

 などとボクが無い頭をフル回転させて解決方法を考えていると、いきなりその人は席から立ち上がったのです。そしてドアの方に歩いていったかと思うと、やがて電車は止まってドアが開き、その人は相変わらず しゃっくり をしながら何気ない顔をして歩き去ったのでした。しゃっくり の回数は、すでに百回をゆうに越えていたようです。死ななくて良かったね、セニョリータ。そしてボクは今も思うんです。この空の下で、あの彼女は今も、横隔膜を痙攣させているのだろうかってね…


[23:35 04/03]


-324 新たな発見

 銀座まで映画を見に行きました。久しぶりの映画。といっても、見に行ったのは劇団新感線の『髑髏城の七人』という舞台を録画編集した、“ゲキシネ”というやつ。途中で十分間の休憩を挟んで、計三時間半という長い映画です。正直最初は舞台を録画ってどうなの? と思っていたんですが、これ面白かったです。舞台なので普通の映画と違って演出も凝っているし、濃い。これは新たな発見ですよ、オススメです。DVDとか出たら借りてみてみるのもいいんじゃないかな? ちなみにこの作品、ストーリーだけ同じで違うキャスティング、違う演出で公演するという別バージョンがありまして、いわく“アカドクロ(もうDVDは出てるみたい)”と“アオドクロ”。ボクが昨日見たのはアオドクロの方でした。主演は市川染五郎。“アカドクロ”の方は古田新太の主演だそうです。今度借りて見てみよう。古田新太の主演でさらにまた新たな発見があるかも知れないですしね! 古田新太だけに!(ベタベタのダジャレですな!)

 時間は戻りまして、夕方。ボクが待ち合わせの場所に着くと、仲間がまだ来ていなかったんです。とりあえず電話をしてみると、彼はもう着いていて、近くのデパートにいるという返事。ああ、じゃあそっちまで行ってやるよ。入り口のところで待ち合わせようか。ボクは彼より二つ年上。デパートが劇場と違う方向とはいえ、ここは心の広い先輩っぽい行動に出たわけです。大人だ!
 二、三分でデパートに到着。店の前でしばらく待ってたんですが、なかなか来ない。でもここは先輩、五分やそこら待ってすぐにまた電話をかけたりせず、どっしり構えてもう少し待ってやるか。なんて考えながら、更に五分経過。なんか、さすがにちょっとずつムカついてきましたよ。もう連絡はついてるのになぜ十分も待って出てこないのか! …っと、いかんいかん。ここはちょっと落ち着こうじゃないか。えーと、ムカついたらまず十数えろだよな。 いーち、にーい、さー…
 …う、じゅーう、と。ちくしょーまだ全然おさまらないよ。えーと、それでも収まらなかったら百数えろ、か。よし、いーち、にー…



 九十九ー、ひゃーく! うおー、なんだなんだあいつまだこねー! そして怒りは頂点へ。


 “ムカついたら十数えろ。それでもおさまらなかったら百数えろ”。この言葉は待ち合わせのときには使えないとわかりました。これも、今日の新たな発見。


[12:35 04/03]



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