◇山彦 日々ノ抄◇ 2004 05.


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2004 05/31 Mon.

 最近肥えてきている気がします。というか実際来てる。かなり来てる。かなり来ているので、先週の仕事帰りに前より二インチ大きなサイズのジーンズを買ってしまいました。痛いです。精神的な敗北感での痛手とか、現実的に出費で懐とかが痛い。 しかしこれで安心していると、更にビッグな人間になってしまうこと必至なので、これから何かアクションを起こさなければならないと思いました。
 肥えてきているといっても、不思議なことに体重自体はあまり変わっていないんです。増えてない。でもよくよく考えてみると、増えてないのに今まで穿いていたパンツがキツくなるのは切実な問題じゃないんでしょうか。これって体型の変化ってことじゃないですか。いわゆる“中”のつく人種の体型になってきたってこと? そんなまさか!
 実際問題として、体重はどうでもいいんですよ。一番の問題は合うサイズが大きくなるってこと。いままで十年以上体型が変わらなかっただけに、今ボクの部屋には膨大なストック数のパンツたちが次の出番を待っているわけです。サイズが合わなくなるということは、それら全てがただの邪魔な布切れになるってことじゃないですか。これは由々しき問題です。そんなわけでですね、ボクも今回ばかりは一念発起。パンツのサイズを元に戻すための作戦を開始しようと思ったのです。
 でも、ダイエットなんてちゃんとしたのは十代の頃に一度だけです。それも一、二ヶ月だった気がする。浪人中になんだか体がえらいことになってしまって、大学に入ってすぐの頃に痩せようとしたことが一度ありまして。そのときのボクは、パンツのサイズが今よりも更にもうワンサイズ大きくなっていたんですが、ダイエットのおかげで約十キロ、三インチパンツのサイズが落ちてほぼ肥える前の状態に戻ることが出来ました。ちなみに穿かなくなった大きなサイズのパンツは、同輩に安く買い取っていただきました。
 さて今回なんですが、さっきも言ったように体重は変わっていません。ですから食事を減らすとかそういう方法ではなく、もっと別の角度から攻めてみようと思っています。昔聞いたことがあるんですが、人間の思い込みというのはすごいもので、たとえば目隠しをして焼けた鉄を水に入れる音(“ジュ〜ッ”って音)を聞かせ、そのあとに熱してもいない鉄を目隠しした人の体に当てると、当てた肌をヤケドすることがあるというのです。つまり、目隠しした人は焼けた鉄を当てられると思い込み、それによって肌が勝手に反応してヤケドしてしまうらしいのです。これで閃いた! これはダイエットにも使える! まず明日から自分でやってみて、見事ダイエットに成功したら次はダイエット本を発行です。これで今ボクが負っている痛手はきれいさっぱり。ウエスト周りも痩せられて敗北感もなくなり、ダイエット本が売れて懐具合もウハウハです。すごい!

 というわけで、明日から“あー痩せるー”と思い込みながら、これまでと同様、普通に生活していこうと思います。それが『“オレ流”思い込みダイエット』。

[00:15 06/01]
2004 05/29 Sam.

 「いやー、日曜日はいとこの家に行って競馬やるんで出かけられないですよー」
 という彼。競馬ファンに言わせれば、日曜は一年に一度のダービーの日だからってことらしいのですが、ヤツにとって先週は一年に一度のオークス(優駿牝馬)であり、来週は一年に一度の安田記念なのです。

[08:45 05/30]
2004 05/27 Don.

 ひどい腹痛なので一休み。シャルダンエースも効きゃしない(ニオイ消しかよ)

[22:45 05/27]
2004 05/26 Mit.

 五月場所は終わったけど。

 懸賞金をもらいながら手前をチラッとひと睨みする時の朝青龍の目は、ボクの目と似ている。

[21:25 05/26]
2004 05/25 Die.

 よく外国の映画のワンシーンで、知らない人同士が街なかで目が合い、お互いにニコッとするシーンがあるじゃないですか。あれって日本人はなかなかする人がいない行動パターンです。もちろん外国人の人がみなニコニコするわけではないんですが、日本人は昔から、あまり表情を表に出さない姿勢を良しとしてきたこともあってか、街なかでどちらを向いてもムスッとしている人ばかりということも珍しくありません。季節は違いますが、外国などではクリスマスの夜など、買い物をして店員がお釣りを渡す時に “メリークリスマス” とかお客さんに言うこともあるみたいじゃないですか。そしてお互いに “ニコニコッ” ですよ。もし日本人も街なかで目が合って笑い合うようになったら、どうだろう。ブスッとしているよりは雰囲気が良くなるような気がしますか?
 これは参考になるかどうかわからないけど、今日の午前中、道ですれ違った女の人と目が合いました。そしたらその女の人が笑ったんですよ。ふとこのことが頭をよぎりましてね、ボクもすかさず微笑返しですよ。そしたらさらに、その女の人の笑う度合いが大きくなって、もうちょっとで噴き出しそうなくらい。彼女、きっちりすれ違うまで、じぃーっとボクの顔に注目してたんです。その後すぐ確認したんですが、別にボクの顔には何もついてませんでしたよ。
 あまり雰囲気良くなりそうも無いんじゃないか、笑いあったりしたら。

[21:50 05/25]
2004 05/23 Son.

 いやぁ『TROY(トロイ)』面白かった。久々、一話完結のエンタテインメント大作見ましたって感じです。もう四十のブラッドピットも格好よすぎ。この作品のためにかなりダイエットしたみたいですが、その甲斐もあるでしょう。こりゃあ負けてられない。というか今の時点でほぼ全ての点で負けているような気がするけど。
 お休みだったというのに、『トロイ』を観に行ったのは今日も最終のレイトショー。本当はもっと早い回に観たかったんですが、なんやかんやでこんな遅くなってしまいました。なぜ遅くなったのかということに関してはボクの行動パターンに問題があるので、ひどくつまらないダジャレに至るまでのプロセスは今回は割愛したいと思います。
 また新しい週、仕事も始まり、五時半おきなので早く寝ないといけません。あぁ、もうあんまり寝る時間ないや。ホント、やることなすこと鈍くて鈍くて、ホントにボクって 『TR……………

[01:50 05/24]
2004 05/22 Sam.

 土曜日曜と連休が確定した金曜の夕方。午前中から台風も去り、一気に晴れたのでこりゃあ出掛けねば!と思っていました。週末の予報をみると、まんま晴れの予報ではないものの、“曇り時々晴れ”とか“晴れのち曇り”といった感じ。おおむね良さそうな天気です。もちろん出かけるといえば、また山。帰宅後のボクはバッグに道具を詰め込み、部屋では地図やら冊子やらを広げてどこに行くかずっと検討してました。
 しかし道具をそろえている時点で問題が浮上。なんとデジカメの電池が切れていたんです。充電してない。充電していたら時間的に遅くなってしまって遠出出来ません。参った参った、参ったけど充電していないボクが悪いだけなのでしょうがありません。幸い今週は二日間休み。本当なら土曜に登って日曜はちょっと休養しながら『トロイ』観賞というコースがよかったんですが、予定を変更して土曜の夜に出発し、日曜に山を攻めることにしました。
 あくる朝、目を覚まして空を見ると、どんよりとした空は、まったく切れ間が見えないくらい厚い雲に覆われていました。もし昨日出かけたとしても、これでは寒いし景色もあまり見えなかったはず。天気予報を再びチェックすると、土曜は曇りの予報に変わっていて、日曜は曇りのち晴れ。充電してなくて良かった。普段の行いがいいとトラブルもいい展開に変わっていくから不思議ですね。
 山を日曜に変更したので、土曜はもちろん公開初日の『トロイ』を繰り上げて観に行く予定。午後から出かけることにして午前中は自部屋でPCをいじくりまわして文章を打ったりなんなりしていました。ボクの部屋は今、紺色のカーテンが窓を覆っていて、閉めていて電気をつけないと真っ暗なんです。(←遮光の裏地を引いていなくてもこのくらい)外は曇っていたのでカーテンは引いたまま、電気をつけての作業。無音なのもいやなのでいつも何か音を流すんですが、自分は書き物とか作業をしている時にラジオや歌など声が流れていると、聞いてしまって書き物とか出来ないんですよ。そこで取り出したCDが、まさかのクラシック。3CDチェンジャーにそれぞれべートーベン、ビバルディ、モーツァルトとセットしてα波出しまくりながらの作業です。たしかに耳にはうるさくなかったんですが、案の定一時間くらい後には、何故か服を脱いで布団にくるまっていました。寝た。ホント気持ちよく寝た。α波から変わってθ波、δ波を激しく発信し始めたわけです。もちろんしていた作業は中途半端なまま。起きた時には高見盛が怪しげに気合を入れていました。もちろんもう『トロイ』は間に合わない。で、でもあれです。『トロイ』を観てそのまま夜出発じゃあ登山はきついですから。じっくり睡眠をとったことによって明日は万全の状態で山に臨めるってわけです。
 しかし夕方になって空は相変わらず真っ暗です。予報をもう一度チェックしてみるも、やはり明日の甲信地方は晴れのち曇り。もう用意も整っていたので北勝力かったーとか朝青龍つえーとか言いながら相撲を見てました。そしてテレビを消すと… なに? なにやら外から音が。顔を出してみてびっくり。雨です。水が降ってるよ水が! あわててまた天気予報をチェックしてみると、これまたびっくり甲信地方は曇りのち雨。降水確率は10%→20%→50%→50%(六時間ごと)。 ご、五時の予報でまったく変わってる…

 これで気合が抜け、早々に不貞寝したボクの連休第一日目は、ほぼ睡眠のみでした。

[10:45 05/23]
2004 05/19 Mit.

 “逃がした魚は大きい”というのは、“他人のものほどよく見える”みたいなもの。だから手に入れてみると、少なからずそのものに対して期待過剰というものがあったと気づくんじゃないかと思うんです。でも逃がすとやっぱり悔しいですよね。だから多少無理をしてでも強引に手のうちに入れようとするわけです。もしかしたら、そいつはボクが思っているよりももう一回りビッグな獲物なんじゃないか? なんて感じで。今夜、当初は『ロスト・イン・トランスレーション』を見に行こうと思っていたんですが、前述のような理由により『ビッグフィッシュ』を観賞することにしました。
 そうは言っても、『ロスト…』も観ていないんだからどっちを観ても一緒なんじゃ…?? と思うのが普通です。しかしこの間買った日経エンタテインメント誌で松本仁志氏がこの映画をかなり酷評していたので、観る前から『ロスト…』に対する期待感が薄れていたのも事実。ソフィア・コッポラ(監督)の映画は『ヴァージン・スーサイズ』くらいしか観てないんですが、やっぱりちょいとイマイチだった記憶もあって、当初の予定では今夜見逃す予定だった『ビッグフィッシュ』を捕まえて(観て)きたわけです。

 そして肝心の観た印象なんですが、逃がさなかったわりに、『ビッグフィッシュ』はなかなか良型でしたよ。(感想)

[01:45 05/20]
2004 05/18 Die.

 いつものように仕事帰りに映画を観にいこうと思ったんですよ。時間を調べたらまだ一時間半くらいあったので、久しぶりにインテリアショップに行ってカーテンでも新調しようと思ったんです。お店に入りカーテンコーナーに一直線、あれでもないこれでもないと探し回っていると、一つ隣の棚に何色かの遮光ロールカーテンがありました。しかもでかい。(横180cm×縦178cm) これの白いヤツを見てボクは閃いた。これはスクリーンになるんじゃねーの?
 今部屋にあるプロジェクターのスクリーンは、あまり大きくなくて、せいぜい40インチくらいなんですよ。でもこのカーテンをスクリーンにしたなら、縦横比を3:4としても横180cmですから縦が135cm。すると対角線は225cm。(お、これは三平方の定理(a2+b2=c2)ですね) で、1インチが3cmとしたら…
 75! 75インチスクリーンが自部屋に誕生するという(机上の)計算になるじゃないですか! すげー是非買わないと! 思った次の瞬間にはそのでかいロールカーテンを担いで精算していました。(クレジットで) これで無駄にたくさんあるボクの部屋のスピーカー(このごろはラジオしか流していない5.1ch)もようやくそのポテンシャルを存分に発揮できるに違いありません。よかった。こんど『北京ヴァイオリン』のDVDも買わないと!
 こうなると、もはやレイトショー映画など観ている暇はありません。一刻も早く帰宅して部屋に吊るさないと気がすまない。本来の使い方とはまったく違うとはいえ、新しくカーテンを買ったボクは有頂天。足取りも軽く階段を登り、部屋に帰ってしかし愕然。

 部屋キタネェ…

 そう思ったのが先週の木曜日だったのであります。もちろんまだカーテンは箱を開けてもいません。そして昨日の抄に続く。そんな、オムニバス形式の抄はいかがなものか。

[05:15 05/18]
2004 05/17 Mon.

 たとえば将来やりたいことや、なりたいものがあって、そのためには大学や専門学校に行かなくちゃならないとする。そのとき入試のために勉強しなければいけないというのは、果たして無駄なことなんだろうか。否、そんなことはないとボクは思うのです。入試のための勉強というものが、たとえその後の人生において、あまり必要ないものを含んでいたとしても、やっといて損はないんじゃないのだろうか。毎週毎週 “無駄知識” と公言してはばからないテレビ番組を放映してますが、これもまた然り。だから “明日使えるものばかりでしたね!” って毎週強引にも言っているわけです。勉強くらいしとこうよ、とボクはみんなに言いたい。なぜそんなに勉強するのがイヤなんだろう?

 最近ボクは、何をしようにも部屋が散らかっているので手が止まってしまうことが多く、いい加減また掃除をしないといけなそうなんです。今部屋の一角には、畳んではあるものの、洗濯物が積まれていたり、雑誌やCD類が所々に散乱している状態です。片すの面倒。でもこんな状態では何かしようと思っても、すんなりいかないんですよ。
 たとえば、ちょっと体がなまっているので部屋でトレーニングまがいのことをしようかと思うんです。でも部屋が散らかっているので寝転んでダンベルとか振り回せない。→掃除が必要。
 はたまた、昔読んだ文庫を読みたいんですが、文庫類は押入れの奥にあって、中のものを一旦出さなければ見つけられない。でも出してそんなにたくさんおいと置く場所がない。→掃除が必要。といった具合です。なんでちょっと体を引き締めるとか、本を読むくらいのことで部屋の掃除が必要になるんでしょうか? 全くナンセンスですよね掃除なんてまったく…

 …なんか勉強したくない気持ちもわかってきた。だからボクは、掃除くらいしろよ、本当はそれを今日、ボク自身に言いたいんだ。

[19:55 05/17]
2004 05/12 Mit.

 その一年、全てそうなのに、年始と暮れくらいしか気にしないものってなんでしょう? ヒント。友達(先日一緒に筑波山に行った人)は今月末オーストラリアに行くそうなんです。おそらくこのごろは仕事中も気分はウッキウキに違いない。そう今年はサル。正解は干支です。考える暇はあたえません。反射神経を鍛えるために即時判断でお願いします。
 そう言ってしまえば、一年の真ん中に干支の話か、という話なんですが、ちょっと干支の話なんです。ボク自身忘れていたんですけど、このあいだスーパーの下着売り場で見て思い出したことがありまして。なんでも、申年に赤い物を身につけると、なにやら縁起が良いんだそうです。そういや今年の正月あたり、ラジオか何かでそんな話を聴いた覚えがある。そして身に着けるものの中でも特にパンツ! これがいいらしいのです。下着売り場に真っ赤なパンツが並んでいて、パッケージに金文字で“申年”と書かれてたんですよ。ワゴンに並んでました。
 正月に聞いた話なので、正確には覚えてないんですが、なんでも赤という色は陰陽道で大きなエネルギーを持つカラーらしいのです。そしてなぜパンツなのかと言えば、へその下には“丹田”というツボがあるから。この丹田というツボは人の体の中心に位置し、人のエネルギーをつかさどるツボ。赤いパンツをはくことで、その丹田を赤の持つエネルギーで更に増幅するという仕組み。そしていいことあるんだって。申年に関係ない気が…
 まぁ、申年にということに関しては、サルが赤い尻をしているというところから連想されたのではないか、(サルのように)短絡的なボクはそう思うのです。このようにエネルギーが赤いパンツで充填されるならば、やはり勝負パンツには赤がいいんじゃないでしょうか。このサルめ!

 あまり信じていないような口ぶりのわりに、ボク自身思い返してみると、なんと驚いたことに、正月赤いパンツを買っていた記憶があります。踊らされてる… しかも更に驚いたことに、なーんにもいいことない! 騙されてる…
 そうそんないいことないボクの赤いパンツ。ボク個人の状況的に勝負パンツとして機能することもないので、せめてこんな晩春の一ページにでも…

 (←赤って言ってもチェックですけどね)

[23:05 05/12]
2004 05/10 Mon.

 少林寺のビデオを借りてきたんですよ。少林寺でのカンフーの修行風景とか映ってるビデオなんです。カンフーブームとか世代なんで、好きなんですよね。こういうの。カレーを食べた後に見始めたんですが、やっぱり半端じゃない。すごい。すごすぎて見ていたらなんだか下腹部が痛くなってきたので、今日はこのへんで終わりにします。

←著作権とか問題がありそうなので、一部モザイクかけときました☆(本当の問題は著作権云々じゃない)

[23:25 05/10]
2004 05/09 Son.

 土曜はカレーを食べたいなぁと思ったのが運のつき。帰宅後ずっとカレー作りに勤しんでいました。“母の日くらいボクが晩御飯を作ってあげましょう”みたいな理由付けで作り出したんですが、実際は120%ボク自身が食べたかっただけ。母さんごめん。
 その夜、身に沸々と湧き上がるカレーへの情熱を燃焼させるためだけに、ボクは一心不乱にナベをかき混ぜ続けたのです。そして無事、土曜の夜遅くに完成しまして、昨日、今日とカレー三昧。今現在、カレーに対する欲求はかなり満たされているんですが、これ少々作りすぎてしまいまして。
 もちろんうちの親も食べたんですが、まだまだ余裕で五、六食分残っています。このままでは明日の晩食べてもまだ余ってしまう量。自分で作ったものは自分で始末しなければ。勢いと気合で晩御飯も二杯平らげました。おいしかった…(いやいやそうじゃなくて)
 しかしこれからどんどん暖かくなる季節。体型が気になる季節にこれはツライんじゃ? 一食でカレー二杯は致命的なのではないでしょうか。そういや、この間ジーンズの試着をして、31インチを試着したら、店員に「もうワンサイズ大きくてもいいかもねー」みたいなこと言われたんですよ。この状況、打開策としてもっとも適切なのはズバリ。

 “カレーダイエット”ですね。聞いたこともない!

[00:25 05/11]
2004 05/06 Don.

 このあいだ『パッション』を観て帰る折りに、私鉄の駅前で若い女性と五十前後の男性という二人連れがボクの前を歩いてきました。男性は人のよさそうなオジサンで、女性が敬語を使っているところを見ると、おそらく二人は仕事場が一緒といったくらいの関係でしょう。帰り道が一緒で歩いていたのかもしれません。ですがその時はボクが映画を見終わった後、もう遅い時間です。とはいえ一目瞭然、おそらく仕事場のみんなでお酒をのんでいたようなのです。女性がとても大きな声で喋ってる。

 「そう! 私全然顔に出ないんですよー! よく言われるんです。ホントに赤くならないって! どうですかぁ? 出てます?」
 「う、うん。出てないねぇ」
 「ですよねですよね!! 出ないんですよー!」

 顔には出てなくても、態度に丸出しでした。

[21:25 05/07]
2004 05/05 Mit.

 お告げな一日。

 お休みも最後ということで、出かけてみることにしたのです。相変わらず天気はよくなかったんですが、そんな時こそやりたいことがあるもの。思えば花見の頃以来、何度か現地に行きながらも時間的に見ることの出来なかった、『ヴァチカン美術館所蔵、古代ローマ彫刻展』(国立西洋美術館にて3/2〜5/30)。まさにこんな日にうってつけです。しかも今、映画館では『パッション』が上映され、五月後半からは『トロイ』も公開に。このどちらも見たいときてるボク。ここで勢いをつけておくのも悪くはありません。これは古代ローマの神々からのお告げかもしれない。
 連休中の今、上野公園内には美術館や博物館が何軒もあり、おそらく場所によって混み方にもばらつきがあるはず。西洋美術館の混み具合調査のため、念をいれて他の場所もチェックしてみると、
□国立科学博物館:『スターウォーズ サイエンス アンド アート』。見るからにG.W.の家族連れでごった返していそうな展示です。
□上野の森美術館:『上野の森美術館大賞展』。G.W.中に賑わいそうなわかりやすい企画イベントじゃない?
□芸大美術館:『再考 近代日本の絵画』。骨董趣味の人とか来てそうですね。(←「なんでも鑑定団」的イメージが拭いきれない)
□東京都美術館:『栄光のオランダ フランドル絵画展』。そういえば近々オランダ絵画関係の映画、『真珠の首飾りの少女』も公開になります。
□東京国立博物館:弘法大師入唐1200年記念『空海と高野山』。えっ?
 なんと。空海と高野山。そういえばこの前NHKでこの特集をやっていたのを見ました。そして思っていたんです。是非見たいと。なによりも副題がすごい。曰く“財宝がまるごと降りてきた。”まるごとですよまるごと! 見るのはこれに決めました。(あっさりとローマ彫刻展は却下)実は午前中『ノクターンマニアクス(ゲーム)』を少しやっていて、ちょうど ビシャモンテン を倒したところだったんですよ。その影響もあったのかも知れません。西洋圏に傾きかけていたボクへの、ビシャモンテンのお告げじゃないだろうか?
 展覧会では思わず拝みたくなりそうな弘法大師坐像にみとれ、大半が快慶作の不動明王と八大童子の立像に感心し、運慶作の四天王像を見て午前中倒したビシャモンテンを偲んで(?)と、高野山をお腹一杯満喫しました。まさに財宝マルカジリ。機会があったらぜひ現地を訪れてみたいものです。
 さて気分的には満足したにもかかわらず、両手は空いていたボクが次にすること。もちろん浪費(買い物)なわけですが、あちこち回ったわりに特に食指もそそられないまま夜。そのやるせなさから、夜は映画観て帰ろうかなと思うようになったんですが、散々悩んだあげく時間的に半端だったので帰ることに。暗く寒い道を、十分も歩いてパーキングへ。車に乗り込んでエンジンをかけ、駐車料金を出そうと財布を開けた瞬間、なんとびっくり。一万円札しかないじゃありませんか! くずさないと精算機で払えない! これは… これは! (流れから言ってもちろん)キリストのお告げに違いない。『パッション』を観なくては。再び車を降りて取りつかれたように映画館に向かうボク。その後姿に、もはや迷いや躊躇は微塵もありませんでした。なぜならばそのままでは帰れなかったから。
 結論から言うならば、『パッション』を観てよかった。『パッション』はキリストの復活前の十二時間を描いた映画なんですが、本当に壮絶な映画でした。“アメリカでこの映画の鑑賞中にショック死した人が二人”とか、“この映画を観て殺人犯が自首してきた”というのもうなずけます。たかだか映画とはいえ、日本人のボクもキリストの偉大さを垣間見た気がしました。帰る頃には圧倒的に 【ビシャモンテン<空海<キリスト】という割合の心持ち。こうして一日に三度もお告げを体験した霊験あらたかな一日が終わったのです。G.W.最後の一日を非常に文化的に過ごしたのでした。落ちはないよ。


 落ちがつかなくて落ち着かない(〆の言葉)。そして復活できないほどの静寂に包まれるボク。

[22:52 05/06]
2004 05/04 Die.

 筑波に行った当日、ボクは完全にヘタレていたため、下りはロープウェイを使うことにしたのです。これがまた混んでいて、七分おきに七十人乗りのロープウェイが運行する中、三十分以上並んでようやく乗れました。その並んでいる時の話。周りは家族連れが多く、ボクらの前に並んでいたのも親子四人のファミリー。並んでいる時お母さんの携帯電話が突然鳴り出し、一通り話して切った後、お父さんに向かって言ったのです。

 「マー君ちは横浜で中華街だって。筑波山で山登りとは格が違うよねぇー」

 その時、話していた本人たちよりも、周りのほかの家族連れが複雑な顔つきになったのをボクは見逃しませんでしたョ。

[10:02 05/05]
2004 05/02 Son.

 お休みも後半は天気がよくないと聞いたので、天気のいいうちに筑波山に行ってきましたよ。(←登るのは二回目です)筑波山は二つのルートがありまして、どちらも歩いて一時間〜二時間弱。しかも頂上までケーブルカーとロープウェイが通っているという山でありまして、非常に混雑していました。今回は珍しく一人ではなく、仲間と現地で待ち合わせて二人でアリの行列のような登り。標高も低い山なので全行程二キロ弱。でありながら、正直これまでの山登りで一番つらかったです。なぜ? いつも五時間くらい普通に歩くボクが、たかだか一時間程度の山行でツライなんて。

 二日酔いで…

[21:28 05/03]  

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