歯磨き教室

表側の左奥歯の磨き方

 実際に磨くときには磨きにくい裏側から開始した方が良いのですが、習得のしやすさから表側を先に説明します。これから示す歯ブラシの持ち方については、私がやりやすいと感じる持ち方ですので、これでなければいけないということはありません。各自工夫してみてください。

 まず、右利きの人がやりやすい左の奥歯から説明します。
 適当に歯ブラシを奥に入れたのでは、一番最後の歯まできちんと磨けているかどうか不明です。最初は鏡で確認しながら行ない、感覚が十分につかめたら、TVや雑誌をみながら磨くのも善しとしましょう。

 口を開け、歯ブラシが最後の歯まで届いていることを確認します。

 そこからゆっくりと口を閉じ気味にし、歯ブラシを頬側へスライドさせます。表側を磨くとき、口を大きく開けると頬の粘膜が突っ張り、歯ブラシが入る余裕がなくなります。表側は口を閉じ気味にするのがコツです。鏡で確認しながら磨くときには軽く開け、きちんと当たっているかどうか確認する必要がありますが、磨ける感覚がつかめてTVや雑誌をみながら行うときには唇を軽く閉じ合わせると唾がたれてきません。

 このとき、唇の角を歯ブラシの柄で軽くひっぱるようにするのがコツです。それにより、歯ブラシが奥歯にきちんと当たります。
 下の写真は唇をひっぱらないで磨いた場合です。歯ブラシが歯の列からずれるため、一番奥から数本はきちんと当たらなくなってしまいます。

 表側も裏側も、脇を軽く閉じた状態で磨けます。そのほうが腕がだるくなりません。下の写真のように脇を開け、ひじを張った状態で磨くとすぐに疲れてしまいます。

 スクラッビング法やバス法で磨くときには鉛筆持ちをすると、力が入りすぎません。
 また歯と歯の間にブラシの毛先を入れるために、無理に力を加える必要はありません。小刻みに歯ブラシを動かすときに頬や唇の粘膜がブラシを押す力として加わることで、自然と歯と歯の間まで毛先が入っていきます。

 ローリング法では鉛筆持ちで行うのは難しいため、握りこむようにします。がっちり握りこむよりも、軽く持った方が力が入りすぎず、適切な磨き方ができます。

 

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