歯周外科手術

歯肉切除術

 歯肉切除術(=しにくせつじょじゅつ)の適応は、歯肉炎による仮性ポケット(歯肉ポケット)が歯周基本治療後にも残っている場合です。

 まずクレン−カプランのピンセット等でポケット底の位置を歯肉の外側に印記します(出血点)。次にカークランドメス(またはカークランドナイフ)や角度つきのナイフホルダーにメスの刃を付け、出血点の1mm下方(根尖側)からポケット底に向けて歯肉を切除していきます。
 切除後はプローブでポケットの取り残しがないか確認し、切除した部分を整形します。残っている歯石はスケーリングします。7〜14日間、歯周パック(粘土状の包帯)を行います。

 歯肉切除術の治癒は接合上皮性付着になります。すなわち、切除して歯肉結合組織が露出した部分を上皮が被覆していき、歯面で上皮付着となります。

 

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最終更新2013.1.9