戦時下のスイムウエア
1938年(S13)
1938年の松屋デパートの広告です。日本が中国侵略を始めて1年たった夏の夏休みまえのデパートの広告です。全て女性モデルで上半分は山への行楽着した半分が上にあるように水着の広告です。デザイン的には今でも通用するかなと思います。ちなみに、モデルさんが存命なら、80歳(二十歳だとして)になります。古き良き時代の光景です。よくみるとビーチパラソルの模様が「日の丸」と「かぎ十字」、世相を映しています。国家権力(軍部)の広告出版への介入があったと思われます。この広告はパラソルの柄にきなくさいにおいを感じるのですが、他の広告を見ると、戦闘機が写ってたり、国威発揚的な文言がありました。まあ、庶民には流行の水着なんぞ、当時は贅沢な広告なのでしょう。一見平和そうに見える広告のなかに、何かを感じてしまいました。
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