芝浦マツダ 電気冷蔵庫
1938年(S13)
1938(S13)年の電気冷蔵庫の広告です。国家総動員法がだされたのがこの年、この写真からはわかりませんが国民の自由が制限されていった頃のものです。ヨーロッパでは、あのヒトラーが幅をきかせていました。芝浦マツダ電気(今の東芝か?)のつくった電気冷蔵庫です。当時の冷蔵庫といえば、氷冷式(木製のものが多かった。)が多く、電気冷蔵庫など、ごく少数の金回りのいい家庭だけにしかなかった。おまけに、この写真をみるとビールを手にしている。なんと、贅沢なことか。今ではビールは水のように飲めますが、60年代の初め頃までは高い酒だったのです。エプロンをつけた女性が、夫のためにビールを電気冷蔵庫で冷やしている光景です。(いや、自分で飲もうとしているのかもしれませんね。)庶民の生活水準からみれば、当時は夢のような光景なのです。左上の小さな文字ですが、一番下に「寿命は永久」と書かれています。JAROに訴えたろか。
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