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先日、北欧に行った時のことである。初夏のデンマーク。市内の公園ではみんな日光浴。若いおねえちゃんなどは、トップレスで日光浴である。われわれ団体ツアー御一行様は嬉しいやら恥ずかしいやらでそくそくと公園を後にした。
次の日、美術館に行く途中、その公園に立ち寄ると岩陰にはカメラを持った男が一人。しかも、特大の望遠レンズつきである。悲しいことに、日本人のオヤジである。岩陰からこっそりはないだろう。そのうち、「北欧盗撮ツアー」などができて、カメラオヤジ(小僧)が大挙して訪れたら、もはや、日本人は世界の笑い者である。
北欧の男性が公園でトップレスのおねえちゃんたちを見て、どう思うのかはわからないが、いやらしい目で見ていたり、写真を撮ったりしている姿はなかった。みんな、普通にくつろいだり、散歩しているのである。この日本人の「写真におさめて後で楽しむ」という発想はどこから出てくるのだろうか。
日本には、「パンチラ」というものがあり、「パンチラ」を見て喜ぶ男性がいるわけだが、海外では、「パンチラ」を見て喜ぶ男性はあまりいないのではないだろうか。
ネパールのトレッキングでのできごとである。山小屋でシャワーを浴びおわった欧米人(わたしには国まで区別できない)の女性は、いっしょに洗濯したらしいパンツとブラジャーを手にぶらさげながら、彼氏の待つ食堂にやってくるなり、椅子に座っている彼氏のひざにそれを置き、ブラッシングを始めたのである。世界各国から集まったトッレッカーがくつろいでいる食堂でである。
彼らの中では、下着は文字どおり洋服の下に着る服であり、特別、性的な意味合いはないらしい。下着泥棒発生件数国際比較なるデータがあれば、もっとはっきりすると思うのだが、残念ながらそんなデータは見たことがない。使用済みパンティーが売れたり、下着泥棒なる文化(?)は、日本独特のものなのだろうか。
何故、日本では下着に、他国にはあまり見られないような、性的な意味合いが付加され、日本人男性のH観が陰湿なものになってしまっているのだろうか?
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