ケナフの帰化問題

きっかけ(1998年8月)
 1998年8月31日付の朝日新聞記事(「ケナフすくすく」)。読後の感想:「ええことばっかり書いてるけど、生態系への影響はちゃんと調べてるんやろか?」同日インターネットで「ケナフ」検索、約1,500件ヒットするも、生態系への影響に踏み込んだ記述は無し。

問題提起(1998年9月)
 1998年9月、HPの「カヤ日記」(「ケナフを植えないで」)で問題提起。
 1999年2月にスタートした大学の自主ゼミ「保全ゼミ」第1話の話題に取り上げる。しかし、やはり直接推進団体の言い分を聞かなければフェアとは言えない。

普及団体と接触(1999年3月)
 1999年3月、「ケナフ交流会」(主催:京都西陣青年の家)参加。公開質問の場で、ケナフ協議会会長稲垣寛氏(神戸女子大名誉教授・工学博士)に質問。ますますケナフの帰化に対して疑惑が深まる(爆)。詳しくは「ケナフが生態系を破壊する?」参照。

MLで意見交換へ(1999年5月〜)
 1999年4月12日付の朝日新聞で、タキイ種苗がケナフの種の市販を始めたという記事が掲載される。読後の感想:「生態系への影響も満足に調べてない植物の種が、金さえだせば、誰でも気軽に入手出来る?ウソやろ!?」
 1999年5月に所属する2つのML(wildlife, jeconet)に問題提起。以後、ML・DMを通じて情報交換を続ける。

第一報(1999年5月)
 1999年5月、「Florida Exotic PestPlant Councilで、Hibiscus属の研究者が、フロリダでのケナフの帰化を報告。」との情報が入る。確認の結果誤報と判ったが、その研究者とKathy Burk氏(フロリダ州政府所属の植物学者)が知り合いだったことから、彼女と知己を得る。その後、K. Burk氏からフロリダでの帰化を示唆するメールが届くが、当初作者はそれを見落としていた(サイト立ち上げ後気づく)。

農水省に質問(1999年9月)
 1999年9月、農水省作付体系研究室に電話で質問。生態系への影響については、「研究の対象外。」という返事。詳しくは「農水省ケナフプロジェクト」参照。

そして・・・
 1999年11月30日「け・ke・ケ・KE・ケナフ?」立ち上げ。
 2000年1月「ケナフ協議会ニュース」81号で、稲垣会長が当サイトを批判。→ケナフネット「私たちはこう考えます」
 2000年3月、K. Burk氏にフロリダのケナフの帰化について再度確認。メールの公開許可を得る。


トピックス(掲載順、かっこ内は記事の掲載日)

フロリダ州マイアミでケナフが帰化(00/03/30)
中村理科工業株式会社、販売用ケナフ種子に「注意書き」添付へ(2000/04/20)
「エコパートナー21」、ケナフ種子配布の件で回答(2000/05/27)
釜野徳明神奈川大理学部教授、著作中でアンチ・ケナフ批判(2000/08/08)
ケナフサミットでの稲垣発言に言及する−本当に「アメリカ南部で帰化の事実はない」のか?−(00/11/19)
<続>ケナフサミットでの稲垣発言に言及する−フロリダ州政府筋からの文書−(00/12/14)
ケナフ協議会、フロリダのケナフ帰化情報を公式否定(01/01/17)
東南アジア・インド・アフリカでケナフがエスケープや害草化(01/02/17)
ケナフは本当に日本で帰化しないのか?−程舟氏(高知大学)のケナフ協議会ニュース第91号記事への反論−(黒沢 高秀:福島大学教育学部助教授)(01/02/18)
<続報>釜野徳明神奈川大理学部教授、著作中でアンチ・ケナフ批判(2001/07/28)
検証−ケナフの自然落下種子、静岡県で2年連続発芽(02/05/03)
岡山県赤磐市でケナフの種子休眠→発芽を確認(07/02/27)


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