9月18日 「激写!!」
いつも通り、調査地に向かう。最近、繁殖がちょっと中休みに入ったのか、巣があまり見つからない。労力の割に報われないので、探すのにも結構気力がいる。たまには場所を変えて、調査地の新規開拓をするという手もあるけれど、10月1日から開かれる哺乳類学会で発表することになっていて(学会デビュー!ドキドキ)、調査の合間にデータ整理なんぞやっているので、この調査地だけで手一杯の状態だ。
9月とはいえ、まだまだ残暑は厳しい。それでも、夕方になるとずいぶん涼しくなった。日の暮れるのも早くなったし、やっぱり秋なんだなぁ、と実感する。今日は大した発見もなかったし、そろそろ店じまいするか・・・なんて考えながら、前回見つけた巣をチェックしようと近づいた。と、巣がガサガサッと揺れた。あっと思った瞬間、カヤがぴょんと飛び出してきた。
しめた!シャッターチャンスだ。これまで何度もカヤに出会っているが、いつもタイミングが悪くて撮影出来ず悔しい思いをしていたのだ。カヤを驚かさないように、そーっとデイパックのファスナーを開ける。カメラを取り出し、慎重に構える。もう、既に夕闇が迫ってきて、カヤの姿は殆ど見えない。だいたいの所に見当を付けて、素早くシャッターを切った。フラッシュに照らされて、一瞬カヤの姿がくっきりと浮かび上がる。間髪入れずに、もう一度シャッターを切った。フラッシュに目がくらんだのか、カヤは逃げる気配が無い。少し後ろに下がって様子を見ていると、5分ほど草の上でじっとしていたが、まもなく巣の中に姿を消した。
![]() |
![]() |
| 大きな絵で見たい人は、画面をクリックしてね! | |