8月16日 「フィールドは危険がいっぱい2」
8月に入り、立て続けに3例、出産巣を確認した。これまでのペースからすれば、出産ラッシュと言ってもいいかも知れない。
最近は調査に出ると、毎回必ずなにがしかの発見がある。そんなときは、汗だくでくたくたになっていても、一日終わった時、体が軽い。
例の変質者君は、あれから一度堤防の上で見かけたきりだ。彼の方でも敬遠しているんだろうか。まあ、彼のストーカー行動なんか、今私が遭っている被害に比べたらどうってことない。 アシナガバチだ。
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夏から秋にかけてのアシナガバチは、子育ての季節を迎えて凶暴になる。主に、セイタカアワダチソウの、地上から40cm〜1m程度の高さに巣を掛ける。巣は、大きいもので直径10cmほどになり、常に数匹〜10数匹のアシナガバチが忙しそうに働いている。7月の後半からせっせと巣作りをはじめて、今ではフィールドの至る所に巣が点在している。カヤの巣探しに気を取られて、うかつに草の中に踏み込んだりすると、一斉に襲ってくる。
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今日は最悪だった。これまでに5回刺されたが、今日の一件で刺された数が一度に倍になってしまった。縫い針を数本まとめて突き刺されたような痛みに左足を見ると、アシナガバチが群がって(!)いた。痛みと驚きで、5メートルは横っ飛びに飛んだかも知れない。ほうほうのていで逃げ出して、ズボンをめくってみたら、左足に4カ所、右足1カ所、右手1カ所の計6カ所も刺されていた。そら、痛いわ、と納得。
スズメバチより危険性は無いが、アシナガバチの毒だってバカに出来ない。
刺されると、次の日から直径10cmほどの大きさに真っ赤に腫れ上がり、熱を持つ。腫れがひいた後は、かゆみに悩まされる。1週間ほどでようやく症状がおさまるが、黒っぽいアザが残ってしまう。
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